昔のゲームの想い出 [0191] 「夢大陸アドベンチャー」 [コナミ] [1986] [MSX]
《PAUSEが最強の敵っ!》
ネタが「ペンゴ」→「ウットイ」→「ヘリチョンボ(笑)」と来た上に、現在毎週日曜日に「ドラマ 南極大陸」を見ているので、このゲームがナイスタイミング!という事で、私の凄く好きなゲームである、「夢大陸アドベンチャー」の想い出を書きたいと思います。
このゲームは「けっきょく南極大冒険」の続編なので、本来ならタイトルとしてはこちらで挙げるべきなのですが、こちらは想い出がかなり薄いので、「トップシークレット」の時同様、別タイトルを一緒にして想い出を書いてみようかと思います。
ネタが「ペンゴ」→「ウットイ」→「ヘリチョンボ(笑)」と来た上に、現在毎週日曜日に「ドラマ 南極大陸」を見ているので、このゲームがナイスタイミング!という事で、私の凄く好きなゲームである、「夢大陸アドベンチャー」の想い出を書きたいと思います。
このゲームは「けっきょく南極大冒険」の続編なので、本来ならタイトルとしてはこちらで挙げるべきなのですが、こちらは想い出がかなり薄いので、「トップシークレット」の時同様、別タイトルを一緒にして想い出を書いてみようかと思います。
【けっきょく南極大冒険】
MSXの移植版としてファミリーコンピュータ版が発売されたこのゲームは、当時は結構周りが持っていた感じで、私が買わなくても誰かしらが家に持ってきてくれて遊んだ想い出があります。
ファーストインプレッションで持って来てくれたのは、恒例のゲーメストの彼で、ファミリーコンピュータ版を発売日(だったかその直後位)に持ってきてくれて、ペンギン好きの私は、まず最初にプレーさせてもらいました。
OKI:「おっ!このBGMは…」
ゲーメスト:「えっ!」
OKI:「マーリーィーナー マーリーィーナー
パーンにー マリーナー♪」
ゲーメスト:「あはははははは!(`▽´)」
丁度このゲームが発売された少し前に、マーガリンの「マリーナ」のCMがやっていて、スケーターズ・ワルツの曲に乗って、このマリーナの歌詞が付いていました。
しかも、初代はこのBGMのみなので、否が応にも「スケーターズ・ワルツ=パンにマリーナ」が頭から離れられません。
ついにはこの曲を弾けるようになって、歌うようになった始末です。

簡単アレンジのスケーターズ・ワルツなら弾けます。
【ヘリチョンボ】
このゲームのアイテムに「プロペラ」があり、このアイテムをいつも「ヘリチョンボ」と呼んでいました(タケコプターではなく、ヘリチョンボですw)。これはウットイの想い出でも書いたように、ロボット8ちゃんのマストアイテムであるヘリチョンボをイメージしています。
ジャンプボタンを連打すると「ジタバタして飛行時間を若干延長できる」ので、気合い入れて押すのですが、これが物凄く愛苦しく、「もっと…もっとだ!」と、連射をしていました。

ジタバタしながら「プルプルプル…」と羽を回す音がいいです。(^^)
これが私の「けっきょく南極大冒険」の想い出です。躓く姿とか非常にアットホームで、更にこれがBGMに合っていて良いですね。
結局、後から中古で買いました。(そして一度パクられて、また買ったw)

現在プレーすると、アザラシが「やる夫」に見えるお。
昭和基地が… タロジロが… うっ。
このペンギンは当時可愛くないと思いましたが、今見ても好みではない…
話が少し脱線するのですが、15年位前に一緒にスキューバをやっていた知り合いが、昭和基地にいる知り合いにFAXを送っていたのですが、1枚5000円でした。
今ならFAXなんて使わない上にインターネット経由でタダで送れそうですね。
後にこの観測隊の人と、知り合い経由で知り合いになり、野良ペンギンやオーロラについて色々と教えてもらいました。
◇ ◇ ◇
次は「夢大陸アドベンチャー」の想い出です。 こちらのファーストインプレッションは結構衝撃的でした。

正直これは神ゲームです。
【ファーストインプレッション】
けっきょく南極大冒険同様、MSXからリリースされたこのゲームは、「けっきょく~」の時と同じくゲーメストの彼が買い、その話を聴いて彼の家に遊びに行きました。
このゲームが発売されるのは、雑誌で知っていたのですが、スクリーンショットを見る限りでは「けっきょく~」のソレとまるで変らない感じに見えました。しかも陸のステージが主に紹介されていたので、前作の白をベースにイメージしていたものが、赤褐色という少し汚いイメージも付いてきて、糞ゲー臭を思わせる感じでした。
雑誌では彼女を救うというストーリーは知っていたので、前作にあった「ただの一周」という感じではない事は分っていたのですが、それでも画面を見る限りでは、やはり「けっきょく~」なので、「彼は前作をそれほどやり込んでないのに、よく買うなぁ~。」なんて思いました。

当時は「なんだよ、ペンギンズバーかよ。」位思ったものです。
「とりあえずプレーを見せてよ。俺、やらないからさ。」と、彼にプレーを強要して、やり込んだところを見る事に。やはりペンギンが氷上ではなく、地上を走っています。
「結構元気なBGMなんだね。もうマリーナじゃないんだ。」と、そのBGMがイキナリ気になりました。
そしてパワーアップハートが出てきて、彼は無敵を取りました。
「えっ!?何!? このBGM、凄くカッコイイ…」
ちょっと、このノリノリの曲に当時はビックリしました。もう完全にスケータワルツのノンビリした前作の雰囲気は持っていません。
そうこうしているうちに一面をクリアし、クリアBGMのエコーのかかり方に「えっ? これPSGでこんなの鳴らせられんの?」と更にビックリしました。

無敵になったり、雲に乗ったりするとカッコイイBGMになります。

ステージクリアの音も綺麗です。
クリア時に彼女とかモアイとか色々なものを思い浮かべます。
ビールの缶も思い浮かべるので、ますますペンギンズバーと思ったものです。
二面の洞窟のベースラインとかも凄く、「こんなBGMもあるんだ…」と思っていたら、彼がクレバスに入り、スロットマシンを始めました。
「こんなのもあるの!? なんか、かなり別ゲーっぽくなってきた。」と、これまたビックリ。あんな上品なスケーターワルツが…
こんなファンキーなアレンジの仕方は「スーパーパックマン」以来な感覚になりました。
そこで貯めた魚を元手に彼は次のステージで「銃」を買いました。
「えっ!? じゅ、銃…!?」
前作の丸腰のほんわかペンギンから、一気に文明的なペンギンに… 彼が敵を撃ち始めました。
「すげー! 今度は攻撃が出来るんだ。」まるでシューティングゲームです。

本作にある買い物システム。銃やヘリチョンボが売ってます。
この頃のコナミMSXゲーは、アイテムが凄く多いのが特徴的です。
尚、スロットマシンもここで遊べます。私はスッカラカンになるので、
遊びません… (妖怪道中記でもそんな感じ。(^^ゞ)
そして、3面のボス戦に突入をしました。
「えぇっ!? 何、今回のって、ボス戦があるの!?」
彼が連射をして瞬殺しました。
地割れが発生して、そこに落ちて行くボスを彼が真似て、「やめてぇぇぇ~!(残響音含む)」と叫びました。
その後の子ペンギンのマーチを見ながら、私はボーゼンとしました。
「ちょっとコレ… 凄いよ… 凄いアレンジだよ… カッコ良すぎだよ。このペンギン。」
…と、前作との比較により、このような驚きの連続が彼の華麗なるプレーにより引き立ち、私はこのゲームのゲームデザインに魅了されました。
【ボス戦がファンタジーゾーン】
彼が1/3位まで進めていると、流石にまだ買って間も無いゲームだけあって、徐々に自機を失い始めました。
ボス戦の時も銃を持っていない状況になり、苦戦を強いられ始めました(銃があれば瞬殺で倒せます)。このゲームのボス戦は、銃を持っていない場合は、上空から手前に落ちて刺さる杭をジャンプで奥深く打ち込み、地割れを発生させる仕様になっており、このゲームデザインもさる事ながら、このボス戦のBGMのイントロと杭が上空から落ちてくるタイミングがもの凄くマッチし、しかもそのBGMのメロディが、かなり「ファンタジーゾーンのボスBGM」のソレに類似しており、凄くノリノリな抗戦になります。
この戦いが始まると、私は彼の側でこのBGMに合せてヘッドバッドをしながら、この曲を口ずさむようになり、ボスが死ぬと彼は「やめて(ry」と、二人してトリップしていました。
そしてクリア時には二人でファンファーレのBGMを口ずさむ…という、凄い息の合わせ方でした。

ボス戦始まりのイントロの部分と杭の打ち込まれる音が凄くマッチします。

ここで上手くタイムを合わせると、けっきょく南極大冒険のクリア曲が鳴ります。
彼はこの曲が鳴ると最後の節に合わせてガッツポーズをしていたなぁ~。
【アドベンチャーがふさわしい】
前作は「大冒険」で一周ですが、本作はゲームデザインがファンキーなので「アドベンチャー」という単語が本当に合っていると感じます。
上述したとおり、最初は陸地なのですが、洞窟、氷の大陸、川、海中、そして宇宙(!)という凄いスペクタルな展開です。(宇宙はボーナスステージという素晴しいセンス。隕石が飛んできますw)
最初に海中のステージを見た時に、「こーいうステージ構成にしてきたか~」と関心したものですが、宇宙まで行った時には、「やられた~!」と思ったものです。
そして凄い事に、どのステージもBGMが絶妙にマッチしているという素晴らしさ。
ゲームデザインからして、もう「言う事無し」なゲームでした。
…エンディングを目指し始めるまでは…
【エンディング】
数日後、「そろそろエンディングが見たいな。」と私のリクエストに彼が応じようとしました。しかし、このゲームは最初の頃の難易度と、後半(折り返し以降)の難易度が劇的に変化します。このゲームはゲーメストの彼に全てを託して、私は見るに徹していたのですが、クレバスから飛び出してくる敵と、雷を落してくる雲(コナミさんは、このフィーチャーが非常に多いです)、サイドアタックをしかけてくるカラス(?)等、自機のパワーアップが揃っていないと、突発的な敵の攻撃に彼のスキルが追い付かなくなってきました(結構アイテムを取り逃しをしやすいゲームなのがなんとも…)。
「頑張れ! 俺は手助けしないから、自力で勝利を勝ち取るんだ!」
凄いスポコンのようなノリですが、当時の彼と私はいつもこのような感じでした。大抵のゲーム機は私がスパルタで彼のゲームレベルを上げようとするのですが、MSX(やX1, SEGA)系のゲーム機は彼に譲りたいという思いが強かったので、大抵は私は見るに徹して応援や、私なりのアルゴリズム解析から判断できるアドバイスをしていました。
このゲームは1回始めてラストまで進めると、最低1時間近くはかかるので(この時はまだワープを知らなかった)、終ると精魂尽きてしまいます。「休憩してから、また…」という気には見てる方ですら無くなる程です。
そんな彼ですが、エンディングを私に見せたいがために、無理して休憩を挟みながら連荘プレーをしました。
そして、ついに…
「彼女が死んでお葬式のエンディング」
が拝めました。
ゲーメスト:「!?」
OKI:「!?」
当時はまだこのゲームが出て間もないので、「これが真のエンディング」だと思ってしまう訳ですが、こんな元気なゲームで、このオチはトラウマ級です。
二人でorzとなりました。正直心が折れそうになりました。
OKI:「これって、もしかしたら、間に合わなかったから死んだ…とか?」
ゲーメスト:「あ~、そうかも…」
OKI:「結構後半は走るの減速してたし、ボス戦も時間がかかってたじゃん。」
ゲーメスト:「う~ん… そうだね…」
OKI:「後日検証しよう。」
そして後日、再びクリアしました。結果は…
「お葬式」
でした。
OKI:「ええぇぇ~。今度は結構頑張ったと思うぞ。」
ゲーメスト:「だよね…」
OKI:「なんでだろ… あえて言うなら、さっきトイレに行った時と、
郵便屋が来た時にPAUSEかけた位だよな…
…まさかリアルタイムカウンタとか…」
ゲーメスト:「もう一回やってみる。」
そして、今回も華麗なプレーでクリアまで辿りつきました。PAUSEも彼が手のひらの汗を軽く拭う時に一度かけただけです。トータルクリアタイムもさっきよりも若干早めです。
そして…
「やったー! 彼女が助かったぞ~!!!」
二人して握手をしました。
「その手は妙に暖かく、僕はちょっといやだなぁ~ (by 筋肉少女帯)」とは思いませんが、彼は手掌多汗症なので、手のひらがそれはもう大洪水でグッショリでしたよ河野さん。
「とうとうやったな!」「畜生、まだふるえが止まらないぜ!」とは、まだ言わない時代ですが、かなり感無量でエンディングを見せてもらいました。
そして後日、パソコン雑誌を見ていると…
「エンディングはPAUSEの数で決まるぞ!」
と、ブラックドラゴンのじーさんのようなアドバイスが書いてあり、((((;゜Д゜)))ガクガクブルブルとなり、ゲーメストの彼に報告をする事に…
ゲーメスト:「あ、あの小休止が明暗を分けていたなんて…」
OKI:「この法則はヒドイよな…」
…と、このようなPAUSEの回数でエンディングが変化する仕様のゲームは、私達にとって「後にも先にもこのゲームだけ…」となっています。(他にあるのかもしれませんが、私は知りません)
このエンディングの法則が書いてあった雑誌はMSXマガジンかBEEPだったような気がしますが(失念…MSX・FANは創刊してガリウスでお世話になった記憶があるので、恐らくMSXマガジンのような…)、この時にエラくマニアックなアイテムが沢山書いてあり、「こんなアイテムの入手法則、ドルアーガじゃあるまいし、分かるかよ…」とフガフガした想い出があります。しかしアイテムが揃うと、かなり楽になるゲームな上に、裏技のコンティニューもあるので、その後はゲーメストの彼はワープも併用して結構短時間で最後まで行っていました。その時もPAUSEをかけたりするのですが、途中で「あれ?何回押しましたっけ?」なんて聴かれたりして、「えっ?覚えてないなぁ~」なんて、ロシアンエンディング(笑)をしたりしました。
◇ ◇ ◇
という感じで、驚愕なトラウマ仕様があるこのゲームですが、「けっきょく南極大冒険」から「夢大陸アドベンチャー」への大胆なアレンジ、最高のBGM、MSXのチープなグラフィック能力を最高レベルにまで引き出したグラフィック(美術)、総合的に素晴らしい出来のゲームだと思っています。
また、今回この想い出を書くに辺り、少しネット検索をしてみたのですが、小島秀夫さんが参画していた事にビックリしました。この方のデビューは「メタルギア(MSX2)」だとばかり思っていたので、「そーだったの!?」と…
もしもそうだとしたら、このゲームデザインの凄さ(オーバーアレンジ)に納得してしまいます。センスが良すぎですので…(エンディングの法則は微妙ですが(爆))
そして、このゲームは何よりBGMですね。
モアイな方と悪魔城な方が作曲されたようですが、本当に素晴らしいBGMなので、ネットなどで聴けてしまう今の時代に感謝です。(^^;
(しかも打ち込んでいるのか、なんなんか分かりませんが、フルコーラスで流れているのがなんとも…)

「ファルシオン」同様、ステージBGMは全てハズレがありません。
ステージに全てマッチしています。
私は氷上、川、ツンドラのステージのBGMが特に好きですね♪ (氷上BGMは"ICE PATH"という名前らしいですが、いつから名前が付いたんだ?初代サントラには名前は付いていないのですが…)
MSXの移植版としてファミリーコンピュータ版が発売されたこのゲームは、当時は結構周りが持っていた感じで、私が買わなくても誰かしらが家に持ってきてくれて遊んだ想い出があります。
ファーストインプレッションで持って来てくれたのは、恒例のゲーメストの彼で、ファミリーコンピュータ版を発売日(だったかその直後位)に持ってきてくれて、ペンギン好きの私は、まず最初にプレーさせてもらいました。
OKI:「おっ!このBGMは…」
ゲーメスト:「えっ!」
OKI:「マーリーィーナー マーリーィーナー
パーンにー マリーナー♪」
ゲーメスト:「あはははははは!(`▽´)」
丁度このゲームが発売された少し前に、マーガリンの「マリーナ」のCMがやっていて、スケーターズ・ワルツの曲に乗って、このマリーナの歌詞が付いていました。
しかも、初代はこのBGMのみなので、否が応にも「スケーターズ・ワルツ=パンにマリーナ」が頭から離れられません。
ついにはこの曲を弾けるようになって、歌うようになった始末です。

簡単アレンジのスケーターズ・ワルツなら弾けます。
【ヘリチョンボ】
このゲームのアイテムに「プロペラ」があり、このアイテムをいつも「ヘリチョンボ」と呼んでいました(タケコプターではなく、ヘリチョンボですw)。これはウットイの想い出でも書いたように、ロボット8ちゃんのマストアイテムであるヘリチョンボをイメージしています。
ジャンプボタンを連打すると「ジタバタして飛行時間を若干延長できる」ので、気合い入れて押すのですが、これが物凄く愛苦しく、「もっと…もっとだ!」と、連射をしていました。

ジタバタしながら「プルプルプル…」と羽を回す音がいいです。(^^)
これが私の「けっきょく南極大冒険」の想い出です。躓く姿とか非常にアットホームで、更にこれがBGMに合っていて良いですね。
結局、後から中古で買いました。(そして一度パクられて、また買ったw)

現在プレーすると、アザラシが「やる夫」に見えるお。
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このペンギンは当時可愛くないと思いましたが、今見ても好みではない…
話が少し脱線するのですが、15年位前に一緒にスキューバをやっていた知り合いが、昭和基地にいる知り合いにFAXを送っていたのですが、1枚5000円でした。
今ならFAXなんて使わない上にインターネット経由でタダで送れそうですね。
後にこの観測隊の人と、知り合い経由で知り合いになり、野良ペンギンやオーロラについて色々と教えてもらいました。
次は「夢大陸アドベンチャー」の想い出です。 こちらのファーストインプレッションは結構衝撃的でした。

正直これは神ゲームです。
【ファーストインプレッション】
けっきょく南極大冒険同様、MSXからリリースされたこのゲームは、「けっきょく~」の時と同じくゲーメストの彼が買い、その話を聴いて彼の家に遊びに行きました。
このゲームが発売されるのは、雑誌で知っていたのですが、スクリーンショットを見る限りでは「けっきょく~」のソレとまるで変らない感じに見えました。しかも陸のステージが主に紹介されていたので、前作の白をベースにイメージしていたものが、赤褐色という少し汚いイメージも付いてきて、糞ゲー臭を思わせる感じでした。
雑誌では彼女を救うというストーリーは知っていたので、前作にあった「ただの一周」という感じではない事は分っていたのですが、それでも画面を見る限りでは、やはり「けっきょく~」なので、「彼は前作をそれほどやり込んでないのに、よく買うなぁ~。」なんて思いました。

当時は「なんだよ、ペンギンズバーかよ。」位思ったものです。
「とりあえずプレーを見せてよ。俺、やらないからさ。」と、彼にプレーを強要して、やり込んだところを見る事に。やはりペンギンが氷上ではなく、地上を走っています。
「結構元気なBGMなんだね。もうマリーナじゃないんだ。」と、そのBGMがイキナリ気になりました。
そしてパワーアップハートが出てきて、彼は無敵を取りました。
「えっ!?何!? このBGM、凄くカッコイイ…」
ちょっと、このノリノリの曲に当時はビックリしました。もう完全にスケータワルツのノンビリした前作の雰囲気は持っていません。
そうこうしているうちに一面をクリアし、クリアBGMのエコーのかかり方に「えっ? これPSGでこんなの鳴らせられんの?」と更にビックリしました。

無敵になったり、雲に乗ったりするとカッコイイBGMになります。

ステージクリアの音も綺麗です。
クリア時に彼女とかモアイとか色々なものを思い浮かべます。
ビールの缶も思い浮かべるので、ますますペンギンズバーと思ったものです。
二面の洞窟のベースラインとかも凄く、「こんなBGMもあるんだ…」と思っていたら、彼がクレバスに入り、スロットマシンを始めました。
「こんなのもあるの!? なんか、かなり別ゲーっぽくなってきた。」と、これまたビックリ。あんな上品なスケーターワルツが…
こんなファンキーなアレンジの仕方は「スーパーパックマン」以来な感覚になりました。
そこで貯めた魚を元手に彼は次のステージで「銃」を買いました。
「えっ!? じゅ、銃…!?」
前作の丸腰のほんわかペンギンから、一気に文明的なペンギンに… 彼が敵を撃ち始めました。
「すげー! 今度は攻撃が出来るんだ。」まるでシューティングゲームです。

本作にある買い物システム。銃やヘリチョンボが売ってます。
この頃のコナミMSXゲーは、アイテムが凄く多いのが特徴的です。
尚、スロットマシンもここで遊べます。私はスッカラカンになるので、
遊びません… (妖怪道中記でもそんな感じ。(^^ゞ)
そして、3面のボス戦に突入をしました。
「えぇっ!? 何、今回のって、ボス戦があるの!?」
彼が連射をして瞬殺しました。
地割れが発生して、そこに落ちて行くボスを彼が真似て、「やめてぇぇぇ~!(残響音含む)」と叫びました。
その後の子ペンギンのマーチを見ながら、私はボーゼンとしました。
「ちょっとコレ… 凄いよ… 凄いアレンジだよ… カッコ良すぎだよ。このペンギン。」
…と、前作との比較により、このような驚きの連続が彼の華麗なるプレーにより引き立ち、私はこのゲームのゲームデザインに魅了されました。
【ボス戦がファンタジーゾーン】
彼が1/3位まで進めていると、流石にまだ買って間も無いゲームだけあって、徐々に自機を失い始めました。
ボス戦の時も銃を持っていない状況になり、苦戦を強いられ始めました(銃があれば瞬殺で倒せます)。このゲームのボス戦は、銃を持っていない場合は、上空から手前に落ちて刺さる杭をジャンプで奥深く打ち込み、地割れを発生させる仕様になっており、このゲームデザインもさる事ながら、このボス戦のBGMのイントロと杭が上空から落ちてくるタイミングがもの凄くマッチし、しかもそのBGMのメロディが、かなり「ファンタジーゾーンのボスBGM」のソレに類似しており、凄くノリノリな抗戦になります。
この戦いが始まると、私は彼の側でこのBGMに合せてヘッドバッドをしながら、この曲を口ずさむようになり、ボスが死ぬと彼は「やめて(ry」と、二人してトリップしていました。
そしてクリア時には二人でファンファーレのBGMを口ずさむ…という、凄い息の合わせ方でした。

ボス戦始まりのイントロの部分と杭の打ち込まれる音が凄くマッチします。

ここで上手くタイムを合わせると、けっきょく南極大冒険のクリア曲が鳴ります。
彼はこの曲が鳴ると最後の節に合わせてガッツポーズをしていたなぁ~。
【アドベンチャーがふさわしい】
前作は「大冒険」で一周ですが、本作はゲームデザインがファンキーなので「アドベンチャー」という単語が本当に合っていると感じます。
上述したとおり、最初は陸地なのですが、洞窟、氷の大陸、川、海中、そして宇宙(!)という凄いスペクタルな展開です。(宇宙はボーナスステージという素晴しいセンス。隕石が飛んできますw)
最初に海中のステージを見た時に、「こーいうステージ構成にしてきたか~」と関心したものですが、宇宙まで行った時には、「やられた~!」と思ったものです。
そして凄い事に、どのステージもBGMが絶妙にマッチしているという素晴らしさ。
ゲームデザインからして、もう「言う事無し」なゲームでした。
…エンディングを目指し始めるまでは…
【エンディング】
数日後、「そろそろエンディングが見たいな。」と私のリクエストに彼が応じようとしました。しかし、このゲームは最初の頃の難易度と、後半(折り返し以降)の難易度が劇的に変化します。このゲームはゲーメストの彼に全てを託して、私は見るに徹していたのですが、クレバスから飛び出してくる敵と、雷を落してくる雲(コナミさんは、このフィーチャーが非常に多いです)、サイドアタックをしかけてくるカラス(?)等、自機のパワーアップが揃っていないと、突発的な敵の攻撃に彼のスキルが追い付かなくなってきました(結構アイテムを取り逃しをしやすいゲームなのがなんとも…)。
「頑張れ! 俺は手助けしないから、自力で勝利を勝ち取るんだ!」
凄いスポコンのようなノリですが、当時の彼と私はいつもこのような感じでした。大抵のゲーム機は私がスパルタで彼のゲームレベルを上げようとするのですが、MSX(やX1, SEGA)系のゲーム機は彼に譲りたいという思いが強かったので、大抵は私は見るに徹して応援や、私なりのアルゴリズム解析から判断できるアドバイスをしていました。
このゲームは1回始めてラストまで進めると、最低1時間近くはかかるので(この時はまだワープを知らなかった)、終ると精魂尽きてしまいます。「休憩してから、また…」という気には見てる方ですら無くなる程です。
そんな彼ですが、エンディングを私に見せたいがために、無理して休憩を挟みながら連荘プレーをしました。
そして、ついに…
が拝めました。
ゲーメスト:「!?」
OKI:「!?」
当時はまだこのゲームが出て間もないので、「これが真のエンディング」だと思ってしまう訳ですが、こんな元気なゲームで、このオチはトラウマ級です。
二人でorzとなりました。正直心が折れそうになりました。
OKI:「これって、もしかしたら、間に合わなかったから死んだ…とか?」
ゲーメスト:「あ~、そうかも…」
OKI:「結構後半は走るの減速してたし、ボス戦も時間がかかってたじゃん。」
ゲーメスト:「う~ん… そうだね…」
OKI:「後日検証しよう。」
そして後日、再びクリアしました。結果は…
でした。
OKI:「ええぇぇ~。今度は結構頑張ったと思うぞ。」
ゲーメスト:「だよね…」
OKI:「なんでだろ… あえて言うなら、さっきトイレに行った時と、
郵便屋が来た時にPAUSEかけた位だよな…
…まさかリアルタイムカウンタとか…」
ゲーメスト:「もう一回やってみる。」
そして、今回も華麗なプレーでクリアまで辿りつきました。PAUSEも彼が手のひらの汗を軽く拭う時に一度かけただけです。トータルクリアタイムもさっきよりも若干早めです。
そして…
「やったー! 彼女が助かったぞ~!!!」
二人して握手をしました。
「その手は妙に暖かく、僕はちょっといやだなぁ~ (by 筋肉少女帯)」とは思いませんが、彼は手掌多汗症なので、手のひらがそれはもう大洪水でグッショリでしたよ河野さん。
「とうとうやったな!」「畜生、まだふるえが止まらないぜ!」とは、まだ言わない時代ですが、かなり感無量でエンディングを見せてもらいました。
そして後日、パソコン雑誌を見ていると…
「エンディングはPAUSEの数で決まるぞ!」
と、ブラックドラゴンのじーさんのようなアドバイスが書いてあり、((((;゜Д゜)))ガクガクブルブルとなり、ゲーメストの彼に報告をする事に…
ゲーメスト:「あ、あの小休止が明暗を分けていたなんて…」
OKI:「この法則はヒドイよな…」
…と、このようなPAUSEの回数でエンディングが変化する仕様のゲームは、私達にとって「後にも先にもこのゲームだけ…」となっています。(他にあるのかもしれませんが、私は知りません)
このエンディングの法則が書いてあった雑誌はMSXマガジンかBEEPだったような気がしますが(失念…MSX・FANは創刊してガリウスでお世話になった記憶があるので、恐らくMSXマガジンのような…)、この時にエラくマニアックなアイテムが沢山書いてあり、「こんなアイテムの入手法則、ドルアーガじゃあるまいし、分かるかよ…」とフガフガした想い出があります。しかしアイテムが揃うと、かなり楽になるゲームな上に、裏技のコンティニューもあるので、その後はゲーメストの彼はワープも併用して結構短時間で最後まで行っていました。その時もPAUSEをかけたりするのですが、途中で「あれ?何回押しましたっけ?」なんて聴かれたりして、「えっ?覚えてないなぁ~」なんて、ロシアンエンディング(笑)をしたりしました。
という感じで、驚愕なトラウマ仕様があるこのゲームですが、「けっきょく南極大冒険」から「夢大陸アドベンチャー」への大胆なアレンジ、最高のBGM、MSXのチープなグラフィック能力を最高レベルにまで引き出したグラフィック(美術)、総合的に素晴らしい出来のゲームだと思っています。
また、今回この想い出を書くに辺り、少しネット検索をしてみたのですが、小島秀夫さんが参画していた事にビックリしました。この方のデビューは「メタルギア(MSX2)」だとばかり思っていたので、「そーだったの!?」と…
もしもそうだとしたら、このゲームデザインの凄さ(オーバーアレンジ)に納得してしまいます。センスが良すぎですので…(エンディングの法則は微妙ですが(爆))
そして、このゲームは何よりBGMですね。
モアイな方と悪魔城な方が作曲されたようですが、本当に素晴らしいBGMなので、ネットなどで聴けてしまう今の時代に感謝です。(^^;
(しかも打ち込んでいるのか、なんなんか分かりませんが、フルコーラスで流れているのがなんとも…)

「ファルシオン」同様、ステージBGMは全てハズレがありません。
ステージに全てマッチしています。
私は氷上、川、ツンドラのステージのBGMが特に好きですね♪ (氷上BGMは"ICE PATH"という名前らしいですが、いつから名前が付いたんだ?初代サントラには名前は付いていないのですが…)
コメント
忘れられない名作ですね!
ついにこのゲームの話を書けました
>私とカーチャン
前々からこのゲームを「母親が得意でした」と聴いていたので、やっと日記に書けた感じですね。
しかし、お母さんがこのゲームのエンディングまで行けているのが凄いです。
というよりもゲームそのものをやっているのが凄いですよねw 世代的に…
お母さんというと、いつぞやにお邪魔した時に梨を出してもらった事を思い出します。
>MSXマガジンで攻略の特集
あ~、やっぱりマガジンの方でしたかw
FANは確かガリウスの年に創刊して立ち読みをした記憶があったので、マガジンの記憶が確かで何よりです。
日記を書いてからBEEPを漁ったのですが、1987年にアイテムの事が書いてありました。
…が、コンティニューの話は書いてなかったです。法則については触れずに、「マルチエンディングだよ」…みたいな。 ちゃんと読んで追いきれてないというものありますが…
>悪いエスキモー
ですです。
あのBGMに部屋を出ていく時のSEとか、当時は結構面白いと思ったものです。
>魚カンスト
ちょwww
お母さんゲーム上でギャンブラーになってたんですねw
あれは目押しできるものでないから、かなりハマったんでしょう。普通魚をそこまで貯めないです。普通にやってりゃソコソコ貯まるしw
>F1スピリット
これを語るには、私の場合は先ず「ロードファイター」から入らないとなりません。(^^ゞ
これはいつ書くかな…
たまたまファミコン版とMSXの本体を出したままなので、そのまま行きますかw
前々からこのゲームを「母親が得意でした」と聴いていたので、やっと日記に書けた感じですね。
しかし、お母さんがこのゲームのエンディングまで行けているのが凄いです。
というよりもゲームそのものをやっているのが凄いですよねw 世代的に…
お母さんというと、いつぞやにお邪魔した時に梨を出してもらった事を思い出します。
>MSXマガジンで攻略の特集
あ~、やっぱりマガジンの方でしたかw
FANは確かガリウスの年に創刊して立ち読みをした記憶があったので、マガジンの記憶が確かで何よりです。
日記を書いてからBEEPを漁ったのですが、1987年にアイテムの事が書いてありました。
…が、コンティニューの話は書いてなかったです。法則については触れずに、「マルチエンディングだよ」…みたいな。 ちゃんと読んで追いきれてないというものありますが…
>悪いエスキモー
ですです。
あのBGMに部屋を出ていく時のSEとか、当時は結構面白いと思ったものです。
>魚カンスト
ちょwww
お母さんゲーム上でギャンブラーになってたんですねw
あれは目押しできるものでないから、かなりハマったんでしょう。普通魚をそこまで貯めないです。普通にやってりゃソコソコ貯まるしw
>F1スピリット
これを語るには、私の場合は先ず「ロードファイター」から入らないとなりません。(^^ゞ
これはいつ書くかな…
たまたまファミコン版とMSXの本体を出したままなので、そのまま行きますかw
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« ほほぉ… l Home l 色々なものが壊れる »
OKIさんがゲーメストさんとお葬式を見ていた頃、我が家でも同じ様にお葬式を見ていました!
…私とカーチャンが…
('A`) 「あれ・・・死んでる・・・」
J( 'ー`)し 「死んでるわね・・・」
そして当時購読していたMSXマガジンで攻略の特集があり、
全MAPとグッドエンディングへの条件が判明し、無事彼女が助かりました!
…なので、記事中でOKIさんが読んだのもMSXマガジンかと思われます。
ステージ開始直後の「ピュ~ウィウィッ♪」という口笛の表現や、
魚(ゲーム内の通過)を連続して拾っていくと金色の魚になり価値が上がるフィーチャー、
アイテムショップも入るクレバスによって買い物の価格が変わったり…
(本記事のスクリーンショットは悪いエスキモーがやってるボッタクリショップですねw)
曲も、ステージごとの演出もとてもかっこ良かったので大いにハマりました…
…カーチャンが
J( 'ー`)し 「どろラッコがお風呂に入ってる間にスロットで魚カンストしといたわよ」
('A`) 「ええ!?10匹ぐらいしか持ってなかったんじゃ…」
J( 'ー`)し 「次はどのクレバスに入ればいいかその本見て教えて!」
('A`) 「ふぁ、ふぁい・・・!」
最後の方は私より上手くなってました(^_^;)
…カーチャンについては、ロードランナー、ザ・キャッスル、らぷてっく2、テトリスと
数々の武勇伝がありますが…それはまた別の機会に…
曲のかっこ良さでは、翌年(87年)発売のF1スピリットも負けていませんよね!
…と、ネタふりもしてみたりw