昔のゲームの想い出 [0028] 「バルトリック」 [ジャレコ] [1986] [アーケード]
《超難易度シューティング!》
バルトリックは、ショットとジャンプ使用してステージの最後にいるボスを倒す、面クリアタイプのシューティングゲームです。
ジャンプとあるように、自機は地面を移動する丸い戦車のような機体で、障害物となる壁の間を縫うように移動していきます。
スクロールは一方向のみで、自機の移動により上から下にスクロールします。


このゲームは洒落にならない程難易度が高いゲームで、私はゲームセンターで稼働している時は全4ステージ中、4ステージの中盤辺りでゲームオーバーになっていました。
このゲームは「覚えゲーというよりも運ゲーなのでは?」と思う程の難易度なので、当時は「今日はこのゲームにn百円使ったら止めよう」というような区切を自分に敷かないと、みるみるウチにお金が飲みこまれる感じでした。
また、当時の私のポリシーには「ゲームセンターのゲームはコンティニューをして先を見てはいけない。1コインクリアが硬派」のようなものがあり、このゲームにソレを適用すると、大抵4面辺りで、精も根も尽き果てる…という感じでした。
そして、最後には基板を購入して、かなりやりこんで、なんとかクリアをした…という程のシューティングゲームです。(現在はまたクリアができなくなった腕前です…)
しかし、この高難易度のゲームには基板を購入までさせる程の魅力があったのは事実で、私の中のフェイバリットシューティングゲーム(笑)の一つとなっています。
私的にこのゲームの魅力を考えると以下のようなものがあるようです。
[無機質と有機質的なステージ構成]
この頃のジャレコのシューティングゲームは、UPLがリリースしているゲームのような配色を持っており、アーガスに並んで本ゲームはメタリック感のあるキャラクタと有機的な背景(緑や乾燥した地面等)で表現をしています。今、見てもかなり綺麗と思います。
[派手なパワーアップ]
難易度が高いこのゲームですが、パワーアップはかなり派手になります。オプションとして自機に付けることができるポッドが2つあり、これからビームが発射されて3方向にレーザーが撃つことができ、且つこのレーザーが最高段階になると画面は自機のレーザーで一杯になります。
[滑らかなアニメーション]
スプライトキャラクターにはかなりの枚数を使用しており、自機や敵の弾、ホーミングミサイルのアニメーションパターンがものすごく滑らかです。
この時代、敵の弾のアニメーションは殆ど無いものが多い中、このゲームの敵弾はクルクルと3Dのように回り、且つ「影」がついています。
またホーミングミサイルから逃げ回っている時に、フラフラと付いてくるこの様のアニメーションは「まるで生きている」かのようでした。
[いい味だしている中ボス]
各ステージの中盤に中ボスが出てくるのですが、これらがいい味を出しています。とてもセンスがいいです。
正直、これらがステージラストのボスでも十分通用します。
と、高難易度の事を除けば、このゲームは2D表現の中、全てにおいて「質感」を持ち、プログラマーから見れば「丁寧、丁重に作られている」と思えます。
個人的にはこの質感の素晴らしさは「ブランド」をイメージさせてくれるゲームと感じ、比喩を用いれば、「2Dの動くフィギュアを持つ」とさえ思えます。
◇ ◇ ◇
このゲームの高難易度の原因は、「自機が遅い」ということが挙げられます。
後半のステージ、もしくはステージ進行をもたもたしていると、敵弾は速くなり、しかも永久パターン防止キャラとして、ホーミングミサイルを放つ敵が出現し、これの速度が自機の移動と同じかそれ以上となるという超難易度の展開となります。ホーミングミサイルが自機の移動と同じ速度で、しかも障害物を乗りこえる機能を持つので、自然と距離は縮み、上でも述べたように、ケツにピッタリと張りつき、逃げ回る展開となります。こうなると、もうジャンプをして軌道を変えるしか方法は無く、ジャンプが無ければ、ステージをそのまま逃げ続けながら進むしかありえない状況となり、後を振り向いて撃墜しようものなら、滑らかに後を向くアニメーションの最中に爆破されてしまいます。
このゲームは自機のスピード調整さえ良ければ、難易度が急激に下ったと思っています。
◇ ◇ ◇
と、このように超難易度でありながら魅力のあるバルトリックは後の弾幕ゲームとは違った難易度を持ち、「センスの良い」、「質感のある」、「丁寧な作り」から、ブランドとして持っていたいと思わせたくなるシューティングゲームなので、私の中では「それほど有名では無いけど、是非ともおさえておきたいシューティング」として思い入れがあります。


音源チップはコレです。
…20年振りに見て、「おぉ、コレだったのか~」という新しい発見。
当時は「FM音源だな」ということは分かっていましたが、あんまり気にしてなかったなぁ。
バルトリックは、ショットとジャンプ使用してステージの最後にいるボスを倒す、面クリアタイプのシューティングゲームです。
ジャンプとあるように、自機は地面を移動する丸い戦車のような機体で、障害物となる壁の間を縫うように移動していきます。
スクロールは一方向のみで、自機の移動により上から下にスクロールします。


このゲームは洒落にならない程難易度が高いゲームで、私はゲームセンターで稼働している時は全4ステージ中、4ステージの中盤辺りでゲームオーバーになっていました。
このゲームは「覚えゲーというよりも運ゲーなのでは?」と思う程の難易度なので、当時は「今日はこのゲームにn百円使ったら止めよう」というような区切を自分に敷かないと、みるみるウチにお金が飲みこまれる感じでした。
また、当時の私のポリシーには「ゲームセンターのゲームはコンティニューをして先を見てはいけない。1コインクリアが硬派」のようなものがあり、このゲームにソレを適用すると、大抵4面辺りで、精も根も尽き果てる…という感じでした。
そして、最後には基板を購入して、かなりやりこんで、なんとかクリアをした…という程のシューティングゲームです。(現在はまたクリアができなくなった腕前です…)
しかし、この高難易度のゲームには基板を購入までさせる程の魅力があったのは事実で、私の中のフェイバリットシューティングゲーム(笑)の一つとなっています。
私的にこのゲームの魅力を考えると以下のようなものがあるようです。
[無機質と有機質的なステージ構成]
この頃のジャレコのシューティングゲームは、UPLがリリースしているゲームのような配色を持っており、アーガスに並んで本ゲームはメタリック感のあるキャラクタと有機的な背景(緑や乾燥した地面等)で表現をしています。今、見てもかなり綺麗と思います。
[派手なパワーアップ]
難易度が高いこのゲームですが、パワーアップはかなり派手になります。オプションとして自機に付けることができるポッドが2つあり、これからビームが発射されて3方向にレーザーが撃つことができ、且つこのレーザーが最高段階になると画面は自機のレーザーで一杯になります。
[滑らかなアニメーション]
スプライトキャラクターにはかなりの枚数を使用しており、自機や敵の弾、ホーミングミサイルのアニメーションパターンがものすごく滑らかです。
この時代、敵の弾のアニメーションは殆ど無いものが多い中、このゲームの敵弾はクルクルと3Dのように回り、且つ「影」がついています。
またホーミングミサイルから逃げ回っている時に、フラフラと付いてくるこの様のアニメーションは「まるで生きている」かのようでした。
[いい味だしている中ボス]
各ステージの中盤に中ボスが出てくるのですが、これらがいい味を出しています。とてもセンスがいいです。
正直、これらがステージラストのボスでも十分通用します。
と、高難易度の事を除けば、このゲームは2D表現の中、全てにおいて「質感」を持ち、プログラマーから見れば「丁寧、丁重に作られている」と思えます。
個人的にはこの質感の素晴らしさは「ブランド」をイメージさせてくれるゲームと感じ、比喩を用いれば、「2Dの動くフィギュアを持つ」とさえ思えます。
◇ ◇ ◇
このゲームの高難易度の原因は、「自機が遅い」ということが挙げられます。
後半のステージ、もしくはステージ進行をもたもたしていると、敵弾は速くなり、しかも永久パターン防止キャラとして、ホーミングミサイルを放つ敵が出現し、これの速度が自機の移動と同じかそれ以上となるという超難易度の展開となります。ホーミングミサイルが自機の移動と同じ速度で、しかも障害物を乗りこえる機能を持つので、自然と距離は縮み、上でも述べたように、ケツにピッタリと張りつき、逃げ回る展開となります。こうなると、もうジャンプをして軌道を変えるしか方法は無く、ジャンプが無ければ、ステージをそのまま逃げ続けながら進むしかありえない状況となり、後を振り向いて撃墜しようものなら、滑らかに後を向くアニメーションの最中に爆破されてしまいます。
このゲームは自機のスピード調整さえ良ければ、難易度が急激に下ったと思っています。
◇ ◇ ◇
と、このように超難易度でありながら魅力のあるバルトリックは後の弾幕ゲームとは違った難易度を持ち、「センスの良い」、「質感のある」、「丁寧な作り」から、ブランドとして持っていたいと思わせたくなるシューティングゲームなので、私の中では「それほど有名では無いけど、是非ともおさえておきたいシューティング」として思い入れがあります。


音源チップはコレです。
…20年振りに見て、「おぉ、コレだったのか~」という新しい発見。
当時は「FM音源だな」ということは分かっていましたが、あんまり気にしてなかったなぁ。
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