昔のゲームの想い出 [0023] 「クレイジークライマー」 [日本物産] [1980] [アーケード]
《まるでバーチャルリアリティ!》
クレイジークライマーはレバーを二つ使って、超高層ビルの頂上まで登っていくゲームです。

テレビゲーム界では有名すぎるタイトル。(^^)
クレイジークライマーはレバーを二つ使って、超高層ビルの頂上まで登っていくゲームです。

テレビゲーム界では有名すぎるタイトル。(^^)
【ファーストインプレッション】
このゲームをゲームセンターで見たときは、ものすごい人集りになっていて、「なんのゲームだろ?」というのが最初の印象でした。
そしてギャラリーの隙間からゲーム見てみると、壁のような所を「ピピッ・ポポッ」と変な音で登っているプレイヤーがいて、上からやたら物が落ちてきていて、それを必至に避けている…という所でした。
最初はゲームセンターが暗闇ということで、どんな操作で登っているのか分からなかったのですが、とても面白そうに見えたので、テーブルにお金を置いて予約をして順番待ちをしました。
(この時代はゲーム台上のコイン投入口の近くにお金を置いて、順番待ちをするのが一般的でした)
そして、小一時間もしないうちに自分の番が来たので、とりあえず初回プレーをしてみようと座席に座ったところ、入力インターフェースに驚愕しました。
「なんと、レバーが二つ付いていて、しかもボタンが無い!」
(※1P, 2Pのスタートボタンはあります)
人集りの中、順番待ちで人が後につかえているものの、慌ててインストラクションカードを見て、登り方の操作方法を確認して、「とりあえず、交互にレバーを入れればいいんだな…」と分り、早速プレーをしました。
しかしプレー開始直後、レバーさばきが普通とは違ったこのゲーム、一生懸命交互にレバーを入れるものの、自機の腕や足はもつれ、なかなか登れません。少しするとゲーム内から「ガンバロ!」という声が鳴り、その瞬間周りのギャラリーはその喋り声に「ドッ!」と笑い声が出る始末。
このゲームは当時ではまだ数少ない音声合成をするゲームで、ビルを登らないで時間が経過すると「ガンバロ!」や、死亡時に「ア~~~!」という音が鳴り、これがギャラリーのツボにものすごくハマっていました。
誰がプレーしても自機が死ぬ度にギャラリーが笑う…このゲームを最初に見た日の印象でした。
【看板の脅威】
それから1ヶ月程経過して、ゲームセンターでは馴染がでてきたせいか、当初の笑いもなくなり、普通のゲームとして稼働しており、且つあちこちのゲームセンターで見掛けるようになったのですが、色々な所で見ていても「誰も全面クリアをしている人がいない」状況になっていました。
このゲームはお笑い系に属しているように見えて、実はものすごく硬派な作りとなっていて、相当腕を磨かないと先に進めないゲームとなっていたのです。当初は行って3面の前半というのが周りでプレーしている人の限界で、「噂では看板が落ちてくる」というのが「都市伝説」じみていた位でした。
「これは何面あるか分らないし、先を見ないと気になってしょうがないな…」と思い、とにかくステージの構成を覚えながらプレーをし、かなり運で進むところもそれなりに計算をして、3 面の中盤に出現する看板を拝むことに成功しました。
(おおよそこのゲームは2面以降、1ステージで1機死ぬという計算がセオリーです)
その時はゲームセンター閉店間際で、知り合いのギャラリーもいない状況での確認で、「噂は本当だったんだ…」と同時に、「この感動の瞬間を誰とも一緒に味わえないなんて…」と悔しい思いをしたのをよく覚えています。
【本当にビルを登っている気分に】
熱中してプレーをし、全4ステージを解ける頃には私の手捌きは
「まるで本当にビルに登っているかのような気分になれるリズムになっていました」
「ピピッ・ポポッ」で、2窓上るシーケンスですが、これが慣れてくると「ピッポポッピッポポッ」位のSE音になり、滑るようにスクロールしながらビルを登っていけるようになり、筐体からもレバーの「ガチャッ!ガチャッ!」という音が激しく鳴り、まるで競技のようになっていました。
少し大袈裟にいうと、「TVゲームというのはプレイヤーが擬似的にその世界に入り、その世界の主人公になる」という感覚ですが、このゲームはそれを体感させてくれたゲームと思っています。
当時はよく「全面見せてよ!」とクラスの人や、ゲームセンターでちょっと知り合いになった人に声をかけられては、各ステージの名所を説明しながら進んでいましたが、この観光案内もビルに登っているような感じで「この辺まで登ると、○○が出てくるんだよ~」とか「この技を使うと、自機が感電しても死なずに色が変るんだよ~」と、ちょっと自機を動かして進んでは説明をしたりと、楽しい気分にさせてもらいました。
ステージを死なずに進むと、鬼のような攻撃で即死をさせる難易度設定のゲームですが、その難易度がまた心地よく、ついついプレーをしてしまう中毒性がありました。また、結構ロングランで稼働していたという印象があり、ゲームセンターの20円コーナーとかでもプレーできる所が多く見受けられ、見掛けてはプレーしていたものです。
そして、最後は基板を購入し、レバーを自分用規格のハーネス変換するようにして、膝にレバーを置いて自宅でプレーするようにまでなりました。(笑)
そのお陰か、私の中では数年後に出てくる大型筐体の体感ゲームよりも、このゲームの方が先駆けの体感ゲーム(笑)として位置付けられています。
クレイジークライマーの基板

ハーネス配線図。
1980年代に基板屋アイ○ックスコーポレーションから送られてきたもの…
当時はコレやりたさに、上記のような汚いFAX用紙が一枚だけ業者から送られてきても、頑張って配線しては自宅でピピッ・ポポッ・ピピッ・ポポッと登っていました…
最後にペンゴの時同様の余談ですが、このゲームの亜流(失礼!)に「ロッククライマー」というゲームがあります。
タイトーが出していたのですが、舞台は「ビルから山へ」、SEは「ムーンクレスタを使用」していました。
登る度にムーンクレスタのショット音が発声されて、(´・ω・`)な気分に…

LSIゲームのクレイジークライミング
オヤジにクリスマスプレゼントとして買ってもらった想い出があります

おじゃまMANが植木鉢を落したり、しらけコンドルも飛んできます
【2010/01/08 追記】
久々に自宅で遊んだので、ちょっとしたウンチクを書いてみました。
このゲームをゲームセンターで見たときは、ものすごい人集りになっていて、「なんのゲームだろ?」というのが最初の印象でした。
そしてギャラリーの隙間からゲーム見てみると、壁のような所を「ピピッ・ポポッ」と変な音で登っているプレイヤーがいて、上からやたら物が落ちてきていて、それを必至に避けている…という所でした。
最初はゲームセンターが暗闇ということで、どんな操作で登っているのか分からなかったのですが、とても面白そうに見えたので、テーブルにお金を置いて予約をして順番待ちをしました。
(この時代はゲーム台上のコイン投入口の近くにお金を置いて、順番待ちをするのが一般的でした)
そして、小一時間もしないうちに自分の番が来たので、とりあえず初回プレーをしてみようと座席に座ったところ、入力インターフェースに驚愕しました。
(※1P, 2Pのスタートボタンはあります)
人集りの中、順番待ちで人が後につかえているものの、慌ててインストラクションカードを見て、登り方の操作方法を確認して、「とりあえず、交互にレバーを入れればいいんだな…」と分り、早速プレーをしました。
しかしプレー開始直後、レバーさばきが普通とは違ったこのゲーム、一生懸命交互にレバーを入れるものの、自機の腕や足はもつれ、なかなか登れません。少しするとゲーム内から「ガンバロ!」という声が鳴り、その瞬間周りのギャラリーはその喋り声に「ドッ!」と笑い声が出る始末。
このゲームは当時ではまだ数少ない音声合成をするゲームで、ビルを登らないで時間が経過すると「ガンバロ!」や、死亡時に「ア~~~!」という音が鳴り、これがギャラリーのツボにものすごくハマっていました。
誰がプレーしても自機が死ぬ度にギャラリーが笑う…このゲームを最初に見た日の印象でした。
【看板の脅威】
それから1ヶ月程経過して、ゲームセンターでは馴染がでてきたせいか、当初の笑いもなくなり、普通のゲームとして稼働しており、且つあちこちのゲームセンターで見掛けるようになったのですが、色々な所で見ていても「誰も全面クリアをしている人がいない」状況になっていました。
このゲームはお笑い系に属しているように見えて、実はものすごく硬派な作りとなっていて、相当腕を磨かないと先に進めないゲームとなっていたのです。当初は行って3面の前半というのが周りでプレーしている人の限界で、「噂では看板が落ちてくる」というのが「都市伝説」じみていた位でした。
「これは何面あるか分らないし、先を見ないと気になってしょうがないな…」と思い、とにかくステージの構成を覚えながらプレーをし、かなり運で進むところもそれなりに計算をして、3 面の中盤に出現する看板を拝むことに成功しました。
(おおよそこのゲームは2面以降、1ステージで1機死ぬという計算がセオリーです)
その時はゲームセンター閉店間際で、知り合いのギャラリーもいない状況での確認で、「噂は本当だったんだ…」と同時に、「この感動の瞬間を誰とも一緒に味わえないなんて…」と悔しい思いをしたのをよく覚えています。
【本当にビルを登っている気分に】
熱中してプレーをし、全4ステージを解ける頃には私の手捌きは
「ピピッ・ポポッ」で、2窓上るシーケンスですが、これが慣れてくると「ピッポポッピッポポッ」位のSE音になり、滑るようにスクロールしながらビルを登っていけるようになり、筐体からもレバーの「ガチャッ!ガチャッ!」という音が激しく鳴り、まるで競技のようになっていました。
少し大袈裟にいうと、「TVゲームというのはプレイヤーが擬似的にその世界に入り、その世界の主人公になる」という感覚ですが、このゲームはそれを体感させてくれたゲームと思っています。
当時はよく「全面見せてよ!」とクラスの人や、ゲームセンターでちょっと知り合いになった人に声をかけられては、各ステージの名所を説明しながら進んでいましたが、この観光案内もビルに登っているような感じで「この辺まで登ると、○○が出てくるんだよ~」とか「この技を使うと、自機が感電しても死なずに色が変るんだよ~」と、ちょっと自機を動かして進んでは説明をしたりと、楽しい気分にさせてもらいました。
ステージを死なずに進むと、鬼のような攻撃で即死をさせる難易度設定のゲームですが、その難易度がまた心地よく、ついついプレーをしてしまう中毒性がありました。また、結構ロングランで稼働していたという印象があり、ゲームセンターの20円コーナーとかでもプレーできる所が多く見受けられ、見掛けてはプレーしていたものです。
そして、最後は基板を購入し、レバーを自分用規格のハーネス変換するようにして、膝にレバーを置いて自宅でプレーするようにまでなりました。(笑)
そのお陰か、私の中では数年後に出てくる大型筐体の体感ゲームよりも、このゲームの方が先駆けの体感ゲーム(笑)として位置付けられています。
![]() | ![]() |

ハーネス配線図。
1980年代に基板屋アイ○ックスコーポレーションから送られてきたもの…
当時はコレやりたさに、上記のような汚いFAX用紙が一枚だけ業者から送られてきても、頑張って配線しては自宅でピピッ・ポポッ・ピピッ・ポポッと登っていました…
最後にペンゴの時同様の余談ですが、このゲームの亜流(失礼!)に「ロッククライマー」というゲームがあります。
タイトーが出していたのですが、舞台は「ビルから山へ」、SEは「ムーンクレスタを使用」していました。
登る度にムーンクレスタのショット音が発声されて、(´・ω・`)な気分に…

LSIゲームのクレイジークライミング
オヤジにクリスマスプレゼントとして買ってもらった想い出があります

おじゃまMANが植木鉢を落したり、しらけコンドルも飛んできます
【2010/01/08 追記】
久々に自宅で遊んだので、ちょっとしたウンチクを書いてみました。
コメント
コメントの投稿
« Sample Action Gameの紹介 [ステージ13] l Home l XNAにおける3Dゲーム描画設計 (キャラクタータスクに描画情報を持たせる) »