昔のゲームの想い出 [0160] 「アトランチスの謎」 [サン電子] [1986] [ファミリーコンピュータ]
《ザヴィーラも謎っ!》
前回が「いっき」だったので、続いては"ごんべ師匠(笑)"が出てくる「アトランチスの謎」の想い出を書いてみようと思います。
ちなみに「アトランティス」ではなく「アトランチス」なんですよね。私の場合、喋っている時は意識して後者の名前で呼んでいますが、気がついたら前者の名前で呼んでいるような気がしなくもないですw

賛否両論があるゲームですよね。コレって…
前回が「いっき」だったので、続いては"ごんべ師匠(笑)"が出てくる「アトランチスの謎」の想い出を書いてみようと思います。
ちなみに「アトランティス」ではなく「アトランチス」なんですよね。私の場合、喋っている時は意識して後者の名前で呼んでいますが、気がついたら前者の名前で呼んでいるような気がしなくもないですw

賛否両論があるゲームですよね。コレって…
【私としては好印象】
初めてこのゲームを見たのは友人宅で、「なんだか複雑な面構成なゲームだな…」という印象でしたが、数日かけて色々なステージを見ているうちに、このゲームの"処理"に関して「結構凝ってるな… …アレ?アレレ? …凄く凝ってるじゃん!(ゴクリ…)」という感じで、気がついたら物凄く好印象に変わっていた。という想い出があります。最初の印象からここまでの価値観の変り方。どんな所に目が行ったかと言うと…
1.ステージによって、スプライトのプライオリティを変化させている。
物陰に隠れさせる事をメインとしたステージは、自機を背景よりも後にし、
そうでないステージは自機を手前に持ってきている。
2.パレットの使い方や背景オブジェクトの使い方が秀逸。
当時のゲームでよくありがちな、茶色は土、赤い色は火山やマグマ、水色は氷という
パレットの使い方を非常に丁寧に実現していました。キャラクターROMはそれほど
搭載されていないので、ステージは10面もあれば、後はパレットを駆使して、
様々なステージを表現するだけです。
このゲームは、基本的に普通の足場と、氷の足場だけの判定しか無いのですが、
パレットを変えるだけで、それ以上の効果を表現していました。
背景に水色を多く適用して「広大な空ステージ」を、地面に水色を多用し、
背景を真っ黒にして「極寒なステージ」を、背景に赤いフェードを入れて、
「危険地帯」を(今ならポケモンフラッシュ物ですが…)、ボンを使って暗闇を
一瞬だけ映すパレット処理…本当にどれも素晴らしいです。
特に「アトランチス」と謳っているだけに、幾つかのステージ中に遺跡を描画させる
といった事も、探検家のアドベンチャーという印象を強くプレイヤーに持って
もらえるようになっています。
3.背景の当り判定がとても綺麗。
当時のアクションゲームというのは、背景のヒット処理が結構いい加減なもので、
多少の食い込みのズレ程度は気にしないで判定、表示をしているものがザラでしたが、
非常にキッチリカッチリしていました。(キチンとアジャストをかけています)
私の性格的なものもありましたが、凄く感性がマッチしました。
この判定処理がしっかりしているので、シビアなジャンプにおける微調整が非常に
行い易く(といっても、難易度は高いと思う人が殆んどだとは思いますが)、
将来アクションゲームを作るのであれば、見習いたいと思ったものです。
また、60fpsで綺麗なジャンプ処理や滑らかにボンを投げるアルゴリズムを
持っているので、動きが非常に素晴らしいと思っています。
4.ステージ構成が神レベル。
100面というレベルをここまで複雑に繋いでいるゲームというのは当時は
皆無だったと思います。本当にシビレました。
特に自機を自爆させて落下中に扉に入るステージや、皆がトラウマになりやすいと
思われる42面、スタッフ名が表示されているステージ等々、
当時は「凄いステージ構成だなぁ~。」とシミジミ思いました。
5.隠し要素が何気に多い。
時代的なものもありますが、隠し要素のセンスが良かったです。
ゲーム進行的に必要となる「隠し扉」、よくありがちな裏コマンド
(無敵、全アイテム入手、全ステージチェック)、屈伸ワープや758撃ち(笑)…
裏技系はどれも明らかに開発者が雑誌に情報を売ったとしか思えないような
物ばかりで、後述する出来事により謎が深まったものです。
とまぁ、「やればやるほど~ (by 所ジョージ)」と、何かのCMみたいな感じでしたが、真面目に攻略すればする程、私はハマり込み、結局は友人がその私の熱いパトスにヤラれ、私にカセットを託す…という事になりました。(しかし、結局自分でも買いましたがw)
【攻略開始!そして…】
借りた時には、まだ裏コマンドなどは知らず(発売されて間もないですし)、雑記帳にステージの繋がりと、アイテム名を書いていたのですが、このゲームは結構難易度が高いので(よく落ちるし、敵の攻撃も結構いやらしい)、なかなか先に進めない感じでした。…いや、ステージはワープ繋がりなので、先には進んでいますね。正確には「エンディングを見る」事ができないでいました。このゲームはパスワードバックアップもなければ、コンティニューもありません。とりあえず無敵のアイテム面を見つけては、まずはそこへ直行し、無敵になってからジックリと攻略を開始です。
しかし、無敵になっても落ちてしまっては、元もこうもありません。そのお陰で常に緊張感を持ってプレーしていました。(そのお陰で、上述のジャンプ処理に関心が行ったのだと思います)
ある程度攻略しているうちに、ステージ100に辿り着き、ついにザ・ヴィーラのステージへ。無敵を取っているので、なんて事はありません。馬鹿みたいに簡単にごんべ師匠の所に行き、「CONGRATULATION」のメッセージを見る事ができました。
「…あれ? この先は、どーすれば良いの?」
よく分かりませんが、今来た道を戻ってそのまま再攻略開始です。
「とりあえずゲーム開始時に気球から降りてくるので、1面に戻ってみるかな…」と戻ろうとするのですが、来た道から1面には戻れない仕様なので、更にステージを攻略するのですが、この途中で力尽きました。
何度プレーしても、途中でバテてしまい、時には42面にハマってしまい、そのままガメオベとなったりもしました。
何日か連続でプレーしていると結構バテテしまい、「これでは先を拝むのは無理だ…」となり、友人に相談したところ、「本屋で攻略本とか売ってるんじゃないの?」という台詞が。「そーか、その手があったね!」
【攻略本から疑問が湧いた】
本屋に行ったらタイムリーに発行されたばかりの攻略本が発売されていました。
「やった!これに色々と書いてあるかな?」少し立ち読みして、その攻略本の質の良さに驚きました。「これは買っておこう。」となりました。

「アトランチスの歩き方(笑)」ならぬ、「ファミコン必勝ブック」
家でジックリと読んでいると、そこには100面に関してとある記述が…
当時の私はこの文章に惑わされたっ!
「な、なんだ? この意味深な言葉は… 『冒険を続ける?』なんて、やっぱり先があるのか!?」
私は周りにこの事を話して、「もしもエンディングがあるなら、いつか見たいんだよねぇ~」と夢を語りました。
【嘘つき野郎再び】
しばらく、他のゲームの攻略が忙しくなり(友人達にエンディング確認を依頼されていた)、このゲームをやっていなかったのですが、何かのタイミングでアトランチスの謎の会話を友人としていると、側にいた"まこくん"が、「このゲームって、1面の気球に乗ってエンディングになるんだよね。」とヌカしてきました。
OKI:「なんだソレっ!? 俺、その話知らないぞ。本当にそうなのかよ?」
まこくん:「そうだよ。俺、見た事あるもん。」
OKI:「まこくん、このゲームやってなかったじゃねーか。またいつものウソじゃねーだろうな。」
まこくん:「ウソじゃねーよ。」
OKI:「じゃぁ、解いてみせろよ。」
まこくん:「時間がかかるんだよ。宝箱を全部取ってから1面に行くと気球が出てくるんだもん。」
OKI:「宝箱全部!? あのゲームオーバーの時に出てくる、あの宝箱の個数の事かよっ。
あれ、何個あると思ってんだよ。」
まこくん:「一杯だよ。」
OKI:「一杯じゃねーよ。200個だぞ。俺も攻略本でしか知らない数だぞ。
まこくんなんかが取れる数じゃねーよ。」
と、友人達は「いつもの彼のホラ」だとすぐに分ったのですが、私はこの話を聴いて目からウロコが落ちた気分でした。
「攻略本にはまだ先があるような台詞が」→
「しかも攻略本の攻略内容は明かにメーカーから教えてもらったような内容」→
「そんな攻略本が先があるように書いてあるという事は、メーカーから何かを…」→
「ゲームオーバーに宝箱の個数が出てくる」→
「つまり全部(200個)取ったら何か起こる…?」
と…凄い過大解釈が脳内で発生し、いても立ってもいられませんでした。
【ついに私は…】
「今度はゴエモンのようにはならないようにしなければ…」
私は一日じゅう電源つけっぱなしでもいいから、このゲームの「宝箱を全て取って、1面に戻る計画」を企てました。
ついでに、この時点で既に知っていた758撃ちによる、裏ザヴィーラの部屋へも「宝箱を全て取ったら訪問する計画」も併せて企てました。
誰に言う訳でもなく、自分だけの闘いです。しかも結果は誰にも言わないで、自分だけの宝物にしようとまで思った位の決意です。
ポイントとして、現在の腕だと恐らく途中で終わると思い、以下のプランを企てました。
1.ステージスキップの裏技を使用して攻略を行う。
落下しそうになったら、ステージスキップでミスを帳消しにする。
2.できるだけアイテムを維持して攻略を行う。
3.できるだけ自力でステージ攻略をしていき、ある程度周れる所まで周ったら、
ステージスキップを駆使して、ステージを周る。
ステージスキップは浅いステージから進むので、できる限り後半の面を自力で
周っておく。
4.ボンの爆破を使って、ワープするステージは無敵アイテムが消えるので、
ワープしないようにする。
(これはネットで調べたらそうでは無いと分りましたが、当時は消えると思って、
ワープはしないようにしました)
ちなみに、このステージスキップを適用したのには、ミスを防ぐ以外にも、もう一つ理由がありました。それは「このゲームは扉を通って、攻略するだけでは、宝箱が全て取れないというフザけた仕様」だったというものです。これは攻略本がなければ絶対に分からないままだったと思います。そして、ここまで分っていても、私には「確認したい」という気持ちがあったと言うことです。
基本的に無敵を取っていれば、敵なんていない事と同様な上に、落ちた瞬間はステージスキップにて、死んだ事を無しにできる訳で、「自機が100機増えているようなもの」として進められます(爆) 後は「宝箱を何個取ったかが重要」になります。これを記録しないと、途中で作戦が失敗する事は容易に想像できたので、方眼紙に綺麗なマス目を書いて(今ならExcelで管理だったろうな…)、ステージ中何個まで取ったかをメモりながら、攻略本に記述されている宝箱の数と照し合せて進めて行きました。
そして… ついに
「200個取る事に成功しました!!」
「いやったぁ~!! ついに… ついに… 200個取ったぞっ!」
一人で小さくガッツポーズです。はしゃいで暴れたせいで振動が起きて、アダプターの接触不良なんて起きた日には、ゴエモンの時同様、テレビの前で棒立ちになるだけです。そして念願の一面に戻る旅が始まりました。「ここからが本番と言ってもいい… (ゴクリ)」
まずは現時点のステージから1面に戻る道を検索します。もうここまでの腕なら、1面に戻るのなんてワケ無い状態です。
そして、1面まで戻ったところ…
「う~ん、何も起きてない… やっぱり、まこくんの話はウソだったな…」
次に758撃ちをして、裏ザヴィーラの部屋にワープをしました。
「う~ん、ここでも何も起きてない… さて、どーしたものか…」
ここで気になったのは、「果して俺は本当に200個の宝箱を取ったのだろうか?」という疑念が浮びました。
このゲームは自分が何個宝箱を取ったのかなんて画面には表示されません。そして、現状は取ったと思っても、ゲームの展開としては何も変化が感じられません。その後はメモを何度もチェックして、「間違いは無いよな? これで何も起きてないのは、そういうものなんだよな?」と自分に何度も言い聴かせ、外も明るくなってきた事から、「自殺をして宝箱の数を確認するしかない。」という行動を取る事にしました。
9機までしか増えないこのゲームで自殺なんて簡単です。すぐにゲームオーバーにできました。そして画面に表示された宝箱の数は…
「200個」
「やった!とりあえず200個取って、確認したい事は確認したっゾッ!」
今度は、部屋でおおはしゃぎしました。
…しかし、なんだろう、この虚しさ… 何も起きないなんて…
そして「俺はまこくんには絶対にこの事は教えないぞ。あんなホラ吹き野郎なんかには…」と固く誓いました。
…と、これが私流の「アトランチスの謎の謎を解いた想い出」です。
【2000年過ぎてから…】
インターネット検索が盛んになり(といっても、まだGoogle検索が流行る前ですが…)、ある日何気に検索をしていたところ「アトランチスの謎の謎をとく」というサイトを発見し、このサイトを運用している方のROM解析を見て驚愕しました。それはなんと、「宝箱を全て取っても、何も起きていない事をROM解析から証明」されているというものです。しかも、VisualBasicによるマップビューア付きという力の入れ様。本当にシビレました。「こんな人も世の中にいるんだなぁ~」と。
そして、この方のお陰で、私が10数年悩んでいた蟠りが消えたのですから、美しい出来事でした。
◇ ◇ ◇
80年代中盤はプログラム容量も少ない上に「発展途上なゲームデザイン」のゲームがゴロゴロしていた時代なので、このような伏線が回収されない(?)ようなゲームが沢山ありましたが、このような事に一生懸命全力を尽した事に後悔はしていません。むしろ今となってはキラキラとした想い出になって、このようなブログとして残せる事に感謝しています。
今なら3D版のアトランチスの謎とか出して、トゥームレイダーやアンチャーテッドみたいな探検物としてリリースされたら嬉しいですね。(^^)
初めてこのゲームを見たのは友人宅で、「なんだか複雑な面構成なゲームだな…」という印象でしたが、数日かけて色々なステージを見ているうちに、このゲームの"処理"に関して「結構凝ってるな… …アレ?アレレ? …凄く凝ってるじゃん!(ゴクリ…)」という感じで、気がついたら物凄く好印象に変わっていた。という想い出があります。最初の印象からここまでの価値観の変り方。どんな所に目が行ったかと言うと…
1.ステージによって、スプライトのプライオリティを変化させている。
物陰に隠れさせる事をメインとしたステージは、自機を背景よりも後にし、
そうでないステージは自機を手前に持ってきている。
2.パレットの使い方や背景オブジェクトの使い方が秀逸。
当時のゲームでよくありがちな、茶色は土、赤い色は火山やマグマ、水色は氷という
パレットの使い方を非常に丁寧に実現していました。キャラクターROMはそれほど
搭載されていないので、ステージは10面もあれば、後はパレットを駆使して、
様々なステージを表現するだけです。
このゲームは、基本的に普通の足場と、氷の足場だけの判定しか無いのですが、
パレットを変えるだけで、それ以上の効果を表現していました。
背景に水色を多く適用して「広大な空ステージ」を、地面に水色を多用し、
背景を真っ黒にして「極寒なステージ」を、背景に赤いフェードを入れて、
「危険地帯」を(今ならポケモンフラッシュ物ですが…)、ボンを使って暗闇を
一瞬だけ映すパレット処理…本当にどれも素晴らしいです。
特に「アトランチス」と謳っているだけに、幾つかのステージ中に遺跡を描画させる
といった事も、探検家のアドベンチャーという印象を強くプレイヤーに持って
もらえるようになっています。
3.背景の当り判定がとても綺麗。
当時のアクションゲームというのは、背景のヒット処理が結構いい加減なもので、
多少の食い込みのズレ程度は気にしないで判定、表示をしているものがザラでしたが、
非常にキッチリカッチリしていました。(キチンとアジャストをかけています)
私の性格的なものもありましたが、凄く感性がマッチしました。
この判定処理がしっかりしているので、シビアなジャンプにおける微調整が非常に
行い易く(といっても、難易度は高いと思う人が殆んどだとは思いますが)、
将来アクションゲームを作るのであれば、見習いたいと思ったものです。
また、60fpsで綺麗なジャンプ処理や滑らかにボンを投げるアルゴリズムを
持っているので、動きが非常に素晴らしいと思っています。
4.ステージ構成が神レベル。
100面というレベルをここまで複雑に繋いでいるゲームというのは当時は
皆無だったと思います。本当にシビレました。
特に自機を自爆させて落下中に扉に入るステージや、皆がトラウマになりやすいと
思われる42面、スタッフ名が表示されているステージ等々、
当時は「凄いステージ構成だなぁ~。」とシミジミ思いました。
5.隠し要素が何気に多い。
時代的なものもありますが、隠し要素のセンスが良かったです。
ゲーム進行的に必要となる「隠し扉」、よくありがちな裏コマンド
(無敵、全アイテム入手、全ステージチェック)、屈伸ワープや758撃ち(笑)…
裏技系はどれも明らかに開発者が雑誌に情報を売ったとしか思えないような
物ばかりで、後述する出来事により謎が深まったものです。
とまぁ、「やればやるほど~ (by 所ジョージ)」と、何かのCMみたいな感じでしたが、真面目に攻略すればする程、私はハマり込み、結局は友人がその私の熱いパトスにヤラれ、私にカセットを託す…という事になりました。(しかし、結局自分でも買いましたがw)
【攻略開始!そして…】
借りた時には、まだ裏コマンドなどは知らず(発売されて間もないですし)、雑記帳にステージの繋がりと、アイテム名を書いていたのですが、このゲームは結構難易度が高いので(よく落ちるし、敵の攻撃も結構いやらしい)、なかなか先に進めない感じでした。…いや、ステージはワープ繋がりなので、先には進んでいますね。正確には「エンディングを見る」事ができないでいました。このゲームはパスワードバックアップもなければ、コンティニューもありません。とりあえず無敵のアイテム面を見つけては、まずはそこへ直行し、無敵になってからジックリと攻略を開始です。
しかし、無敵になっても落ちてしまっては、元もこうもありません。そのお陰で常に緊張感を持ってプレーしていました。(そのお陰で、上述のジャンプ処理に関心が行ったのだと思います)
ある程度攻略しているうちに、ステージ100に辿り着き、ついにザ・ヴィーラのステージへ。無敵を取っているので、なんて事はありません。馬鹿みたいに簡単にごんべ師匠の所に行き、「CONGRATULATION」のメッセージを見る事ができました。
「…あれ? この先は、どーすれば良いの?」
よく分かりませんが、今来た道を戻ってそのまま再攻略開始です。
「とりあえずゲーム開始時に気球から降りてくるので、1面に戻ってみるかな…」と戻ろうとするのですが、来た道から1面には戻れない仕様なので、更にステージを攻略するのですが、この途中で力尽きました。
何度プレーしても、途中でバテてしまい、時には42面にハマってしまい、そのままガメオベとなったりもしました。
何日か連続でプレーしていると結構バテテしまい、「これでは先を拝むのは無理だ…」となり、友人に相談したところ、「本屋で攻略本とか売ってるんじゃないの?」という台詞が。「そーか、その手があったね!」
【攻略本から疑問が湧いた】
本屋に行ったらタイムリーに発行されたばかりの攻略本が発売されていました。
「やった!これに色々と書いてあるかな?」少し立ち読みして、その攻略本の質の良さに驚きました。「これは買っておこう。」となりました。

「アトランチスの歩き方(笑)」ならぬ、「ファミコン必勝ブック」
家でジックリと読んでいると、そこには100面に関してとある記述が…
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「な、なんだ? この意味深な言葉は… 『冒険を続ける?』なんて、やっぱり先があるのか!?」
私は周りにこの事を話して、「もしもエンディングがあるなら、いつか見たいんだよねぇ~」と夢を語りました。
【嘘つき野郎再び】
しばらく、他のゲームの攻略が忙しくなり(友人達にエンディング確認を依頼されていた)、このゲームをやっていなかったのですが、何かのタイミングでアトランチスの謎の会話を友人としていると、側にいた"まこくん"が、「このゲームって、1面の気球に乗ってエンディングになるんだよね。」とヌカしてきました。
OKI:「なんだソレっ!? 俺、その話知らないぞ。本当にそうなのかよ?」
まこくん:「そうだよ。俺、見た事あるもん。」
OKI:「まこくん、このゲームやってなかったじゃねーか。またいつものウソじゃねーだろうな。」
まこくん:「ウソじゃねーよ。」
OKI:「じゃぁ、解いてみせろよ。」
まこくん:「時間がかかるんだよ。宝箱を全部取ってから1面に行くと気球が出てくるんだもん。」
OKI:「宝箱全部!? あのゲームオーバーの時に出てくる、あの宝箱の個数の事かよっ。
あれ、何個あると思ってんだよ。」
まこくん:「一杯だよ。」
OKI:「一杯じゃねーよ。200個だぞ。俺も攻略本でしか知らない数だぞ。
まこくんなんかが取れる数じゃねーよ。」
と、友人達は「いつもの彼のホラ」だとすぐに分ったのですが、私はこの話を聴いて目からウロコが落ちた気分でした。
「攻略本にはまだ先があるような台詞が」→
「しかも攻略本の攻略内容は明かにメーカーから教えてもらったような内容」→
「そんな攻略本が先があるように書いてあるという事は、メーカーから何かを…」→
「ゲームオーバーに宝箱の個数が出てくる」→
「つまり全部(200個)取ったら何か起こる…?」
と…凄い過大解釈が脳内で発生し、いても立ってもいられませんでした。
【ついに私は…】
「今度はゴエモンのようにはならないようにしなければ…」
私は一日じゅう電源つけっぱなしでもいいから、このゲームの「宝箱を全て取って、1面に戻る計画」を企てました。
ついでに、この時点で既に知っていた758撃ちによる、裏ザヴィーラの部屋へも「宝箱を全て取ったら訪問する計画」も併せて企てました。
誰に言う訳でもなく、自分だけの闘いです。しかも結果は誰にも言わないで、自分だけの宝物にしようとまで思った位の決意です。
ポイントとして、現在の腕だと恐らく途中で終わると思い、以下のプランを企てました。
1.ステージスキップの裏技を使用して攻略を行う。
落下しそうになったら、ステージスキップでミスを帳消しにする。
2.できるだけアイテムを維持して攻略を行う。
3.できるだけ自力でステージ攻略をしていき、ある程度周れる所まで周ったら、
ステージスキップを駆使して、ステージを周る。
ステージスキップは浅いステージから進むので、できる限り後半の面を自力で
周っておく。
4.ボンの爆破を使って、ワープするステージは無敵アイテムが消えるので、
ワープしないようにする。
(これはネットで調べたらそうでは無いと分りましたが、当時は消えると思って、
ワープはしないようにしました)
ちなみに、このステージスキップを適用したのには、ミスを防ぐ以外にも、もう一つ理由がありました。それは「このゲームは扉を通って、攻略するだけでは、宝箱が全て取れないというフザけた仕様」だったというものです。これは攻略本がなければ絶対に分からないままだったと思います。そして、ここまで分っていても、私には「確認したい」という気持ちがあったと言うことです。
基本的に無敵を取っていれば、敵なんていない事と同様な上に、落ちた瞬間はステージスキップにて、死んだ事を無しにできる訳で、「自機が100機増えているようなもの」として進められます(爆) 後は「宝箱を何個取ったかが重要」になります。これを記録しないと、途中で作戦が失敗する事は容易に想像できたので、方眼紙に綺麗なマス目を書いて(今ならExcelで管理だったろうな…)、ステージ中何個まで取ったかをメモりながら、攻略本に記述されている宝箱の数と照し合せて進めて行きました。
そして… ついに
「いやったぁ~!! ついに… ついに… 200個取ったぞっ!」
一人で小さくガッツポーズです。はしゃいで暴れたせいで振動が起きて、アダプターの接触不良なんて起きた日には、ゴエモンの時同様、テレビの前で棒立ちになるだけです。そして念願の一面に戻る旅が始まりました。「ここからが本番と言ってもいい… (ゴクリ)」
まずは現時点のステージから1面に戻る道を検索します。もうここまでの腕なら、1面に戻るのなんてワケ無い状態です。
そして、1面まで戻ったところ…
「う~ん、何も起きてない… やっぱり、まこくんの話はウソだったな…」
次に758撃ちをして、裏ザヴィーラの部屋にワープをしました。
「う~ん、ここでも何も起きてない… さて、どーしたものか…」
ここで気になったのは、「果して俺は本当に200個の宝箱を取ったのだろうか?」という疑念が浮びました。
このゲームは自分が何個宝箱を取ったのかなんて画面には表示されません。そして、現状は取ったと思っても、ゲームの展開としては何も変化が感じられません。その後はメモを何度もチェックして、「間違いは無いよな? これで何も起きてないのは、そういうものなんだよな?」と自分に何度も言い聴かせ、外も明るくなってきた事から、「自殺をして宝箱の数を確認するしかない。」という行動を取る事にしました。
9機までしか増えないこのゲームで自殺なんて簡単です。すぐにゲームオーバーにできました。そして画面に表示された宝箱の数は…
「やった!とりあえず200個取って、確認したい事は確認したっゾッ!」
今度は、部屋でおおはしゃぎしました。
…しかし、なんだろう、この虚しさ… 何も起きないなんて…
そして「俺はまこくんには絶対にこの事は教えないぞ。あんなホラ吹き野郎なんかには…」と固く誓いました。
…と、これが私流の「アトランチスの謎の謎を解いた想い出」です。
【2000年過ぎてから…】
インターネット検索が盛んになり(といっても、まだGoogle検索が流行る前ですが…)、ある日何気に検索をしていたところ「アトランチスの謎の謎をとく」というサイトを発見し、このサイトを運用している方のROM解析を見て驚愕しました。それはなんと、「宝箱を全て取っても、何も起きていない事をROM解析から証明」されているというものです。しかも、VisualBasicによるマップビューア付きという力の入れ様。本当にシビレました。「こんな人も世の中にいるんだなぁ~」と。
そして、この方のお陰で、私が10数年悩んでいた蟠りが消えたのですから、美しい出来事でした。
80年代中盤はプログラム容量も少ない上に「発展途上なゲームデザイン」のゲームがゴロゴロしていた時代なので、このような伏線が回収されない(?)ようなゲームが沢山ありましたが、このような事に一生懸命全力を尽した事に後悔はしていません。むしろ今となってはキラキラとした想い出になって、このようなブログとして残せる事に感謝しています。
今なら3D版のアトランチスの謎とか出して、トゥームレイダーやアンチャーテッドみたいな探検物としてリリースされたら嬉しいですね。(^^)
コメント
昔のゲームは謎が多いですね(笑)
謎だらけですよねぇ~
「謎の村雨城」とか「謎の壁ブロック崩し」とか「コンボイの謎」とか「ナゾラーランド」とか…(って最後はちょっと違いますがw)
特にファミコンのゲームで「謎」が付くタイトルのゲームはゲーム自体が謎でしたw
>サイオン
サイオン懐かしいですね!あれって、セイブ開発だったんですね。
50円時代には置いてあるゲーセンがなくて、20円コーナーに導入されてからプレーしました。
家でレイフォースをプレーすると、コレをたまに思い出すんですよねぇ~。(2 面のアソコで…)
そして、インストに999面なんてあったんですかぁ~。インストの内容は覚えてないなぁ~(^^;
というか、20円のオレンジ筐体だったから、貼ってなかったような気もしますw
>パックランドの、トリップ1だけで咲かせる事ができる「花」
ですよねぇ~。
私も想い出日記で同じ事を書いたんですよw
http://ockeysprogramming.blog42.fc2.com/blog-entry-462.html
アレは当時、意味不明でしたw
源平といい、ナムコの花のフィーチャーってこんなですねw
そうそう、わで~んさんもレトロゲーマーだから「フィーチャー」言いますね。私と同じです。
やっぱり30年レベルのレトロゲーマーは「ゲームの要素やカラクリ=フィーチャー」ですね。
この用語は私の中のレトロゲーマースカウター閾値だったりますw
http://blog-imgs-35.fc2.com/o/c/k/ockeysprogramming/2010_07_13_X.jpg
>当初は全て咲かせる事で、何らかの事が起こる予定だったようですが、
>結局は不採用になったという記述をどこぞで見た記憶があります。
これはベーマガですかねぇ~。時代的に。
パックランド位の時は一番ナムコ情報を収集できた雑誌でした。(^^)
でも、いまだにスペシャルパックマンの出し方とかは曖昧で、帰路時に適当に出してますw
特にファミコンのゲームで「謎」が付くタイトルのゲームはゲーム自体が謎でしたw
>サイオン
サイオン懐かしいですね!あれって、セイブ開発だったんですね。
50円時代には置いてあるゲーセンがなくて、20円コーナーに導入されてからプレーしました。
家でレイフォースをプレーすると、コレをたまに思い出すんですよねぇ~。(2 面のアソコで…)
そして、インストに999面なんてあったんですかぁ~。インストの内容は覚えてないなぁ~(^^;
というか、20円のオレンジ筐体だったから、貼ってなかったような気もしますw
>パックランドの、トリップ1だけで咲かせる事ができる「花」
ですよねぇ~。
私も想い出日記で同じ事を書いたんですよw
http://ockeysprogramming.blog42.fc2.com/blog-entry-462.html
アレは当時、意味不明でしたw
源平といい、ナムコの花のフィーチャーってこんなですねw
そうそう、わで~んさんもレトロゲーマーだから「フィーチャー」言いますね。私と同じです。
やっぱり30年レベルのレトロゲーマーは「ゲームの要素やカラクリ=フィーチャー」ですね。
この用語は私の中のレトロゲーマースカウター閾値だったりますw
http://blog-imgs-35.fc2.com/o/c/k/ockeysprogramming/2010_07_13_X.jpg
>当初は全て咲かせる事で、何らかの事が起こる予定だったようですが、
>結局は不採用になったという記述をどこぞで見た記憶があります。
これはベーマガですかねぇ~。時代的に。
パックランド位の時は一番ナムコ情報を収集できた雑誌でした。(^^)
でも、いまだにスペシャルパックマンの出し方とかは曖昧で、帰路時に適当に出してますw
やっぱりフィーチャーですね(笑)
>家でレイフォースをプレーすると、コレをたまに思い出すんですよねぇ~。(2面のアソコで…)
なるほど!言われてみれば、確かに2面で連想できる場所がありますね(笑)。
>インストに999面なんてあったんですかぁ~
実物のインストは私も目にした事が無いですが(笑)、昔、たまたま入手した某同人誌(装丁が緑色の紙の「VG3 SPECIAL」)のサイオンの項目で、伴北氏が記述していましたね。
私も最初は99面とかの間違いじゃないか…と思っていたのですが、今日ちょっとWEBで調べてみた所、999面をクリアされている方がいるようですね(汗)。
以下URL(お約束ですが頭にhをお付け下さい…笑)はその999面クリア時の画面のようです。
ttp://hwm5.gyao.ne.jp/msx1/scion3.html
>「ゲームの要素やカラクリ=フィーチャー」
私もそんな感じで認識していますね(笑)。
あと、画像(オールアバウトナムコ…ですよね?私は残念ながら所有しておりませんが…)の方を拝見させて頂きました。(^^)
この画像にあるパックランドの「隠しフィーチャー」の中で、オール7650風船の方法が写真のキャプションとして書かれていますが、これについてちょっと補足を…
一見すると、このキャプションでは、障害物を押し切った時のスコアの下4ケタを0000に合わせるように見えますが…実は障害物を押し切るまでに、スコアの下4ケタが0000点を通過すれば風船がオール7650に変化するんですよね。
但し、障害物を押している間に、ヘルメットで小モンスターを受けたりすると、その一瞬で全ての努力が水の泡…私も幾度となく泣かされました(苦笑)。
>スペシャルパックマン
すぐ出現すればラッキーなんですけどね(笑)…出現ゾーンの最後辺りから引き返して、再度うろついても出現しない時は、素直に諦めた方が良さげな感じがします(でも、このゲームでの自機1機追加は大きすぎる…笑)。
なるほど!言われてみれば、確かに2面で連想できる場所がありますね(笑)。
>インストに999面なんてあったんですかぁ~
実物のインストは私も目にした事が無いですが(笑)、昔、たまたま入手した某同人誌(装丁が緑色の紙の「VG3 SPECIAL」)のサイオンの項目で、伴北氏が記述していましたね。
私も最初は99面とかの間違いじゃないか…と思っていたのですが、今日ちょっとWEBで調べてみた所、999面をクリアされている方がいるようですね(汗)。
以下URL(お約束ですが頭にhをお付け下さい…笑)はその999面クリア時の画面のようです。
ttp://hwm5.gyao.ne.jp/msx1/scion3.html
>「ゲームの要素やカラクリ=フィーチャー」
私もそんな感じで認識していますね(笑)。
あと、画像(オールアバウトナムコ…ですよね?私は残念ながら所有しておりませんが…)の方を拝見させて頂きました。(^^)
この画像にあるパックランドの「隠しフィーチャー」の中で、オール7650風船の方法が写真のキャプションとして書かれていますが、これについてちょっと補足を…
一見すると、このキャプションでは、障害物を押し切った時のスコアの下4ケタを0000に合わせるように見えますが…実は障害物を押し切るまでに、スコアの下4ケタが0000点を通過すれば風船がオール7650に変化するんですよね。
但し、障害物を押している間に、ヘルメットで小モンスターを受けたりすると、その一瞬で全ての努力が水の泡…私も幾度となく泣かされました(苦笑)。
>スペシャルパックマン
すぐ出現すればラッキーなんですけどね(笑)…出現ゾーンの最後辺りから引き返して、再度うろついても出現しない時は、素直に諦めた方が良さげな感じがします(でも、このゲームでの自機1機追加は大きすぎる…笑)。
フィーチャースパイ
いや、フューチャーですね。(なんちて)
>999面をクリアされている方がいるようですね(汗)。
サイト見てみました。よくやり込みましたねぇ~。
何時間かかってるんでしょうね?
ゲーセンでカンストや永久パターンをやっていると、トイレに行きたい時が来たりして、結構困ったりしました。
ゲームによっては自機が一杯ストックされていたりしていたら、そのまま放置して、用を足して、戻ってきて「5機潰した程度で助かったか…」とか想い出があります。
>画像(オールアバウトナムコ…ですよね?
ですです。 ネタということでw
>オール7650風船の方法
私の場合、点数をあまり意識していないで、プレーしていたりしていたので、たまにオール7650が出ると「おっ、揃ったか…」なんて感じでした。
>スペシャルパックマン
私は1キャラサイズ分、上→左→下→左→(繰り返し)でジグザグに移動して出現させている感じですね。
わで~んさんのパックランドのハイスコア、素晴らしいです。(^^)
>999面をクリアされている方がいるようですね(汗)。
サイト見てみました。よくやり込みましたねぇ~。
何時間かかってるんでしょうね?
ゲーセンでカンストや永久パターンをやっていると、トイレに行きたい時が来たりして、結構困ったりしました。
ゲームによっては自機が一杯ストックされていたりしていたら、そのまま放置して、用を足して、戻ってきて「5機潰した程度で助かったか…」とか想い出があります。
>画像(オールアバウトナムコ…ですよね?
ですです。 ネタということでw
>オール7650風船の方法
私の場合、点数をあまり意識していないで、プレーしていたりしていたので、たまにオール7650が出ると「おっ、揃ったか…」なんて感じでした。
>スペシャルパックマン
私は1キャラサイズ分、上→左→下→左→(繰り返し)でジグザグに移動して出現させている感じですね。
わで~んさんのパックランドのハイスコア、素晴らしいです。(^^)
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この記述だと、エンディングを見るまで冒険を続けたくなってしまいますが、参考にするためのヒントがあやふやだという所が、実に昔の攻略本っぽいですね(笑)。
本題となるアトランチスとは全く関係ないゲームですが、意味深と言えば、サイオン(セイブ開発)のインストに「999面」という記述があったらしいですね(まぁ、そこまでプレイした人もいないとは思いますが…笑)。
あと、意味深関連では、以前の記事で紹介されていたパックランドの、トリップ1だけで咲かせる事ができる「花」。
それでなくても隠しフィーチャーが多いゲームでしたので、全部出すと何かが起こるのかと思って一生懸命出してみたものの、結局は「花が咲いた」だけという事になってしまいましたね(笑)。
当初は全て咲かせる事で、何らかの事が起こる予定だったようですが、結局は不採用になったという記述をどこぞで見た記憶があります。