昔のゲームの想い出 (番外編) [0016]
《借りパクされたゲーム達》
先日、午前様に帰宅の時に家の近くをトボトボ歩いていたら、ご近所の知り合いの方に遭遇しました。この方とは2年振りの遭遇で、過去に私と「住宅地周辺に光ファイバーのインターネット回線を引くために、色々と近所に訴えかけた戦友」の方で、7年前位に色々と意気投合し、良くしていただいた方です。(e-Japan戦略を近所住民に広めようと努力し、ホールを借りて光ファイバーを引くための動機づけを一生懸命、住民に唱えたりしました)
そして私が自宅に光ファイバーケーブルを引いた後に、必要なブロードバンドルータをこの方より借りたのですが、「それでは、私も何か貸しますよ。」という事で、当時その方がゲームボーイアドバンスを買ったという事で、ゲームを10本位貸してあげました。
その後、「あのブロードバンドルータは、もう要らないので、あげますよ。」と言ってきたので、「それでしたら、私の貸したソフトを交換にでもしますか…」という感じになりました。しかし、その後、よくよく考えると、そのゲーム達は私の中での名作揃い。今だとオークションでさえ、箱付き状態だと、ものによってはそれなりに高値…という感じに。
そして、このブログを書くようになってから、古いゲームが遊びたくなると収納から引っ張り出しているのですが、収納箱に入っているハズだったこれら名作ソフトが無いとなると、ソフトを渡してしまった事に物凄い後悔が湧き上ります…
そして、同様にして思い出される「懐しゲーの名作が借りパクされた事」をフツフツと思い出されてきました…
(長い前置きですねw)
先日、午前様に帰宅の時に家の近くをトボトボ歩いていたら、ご近所の知り合いの方に遭遇しました。この方とは2年振りの遭遇で、過去に私と「住宅地周辺に光ファイバーのインターネット回線を引くために、色々と近所に訴えかけた戦友」の方で、7年前位に色々と意気投合し、良くしていただいた方です。(e-Japan戦略を近所住民に広めようと努力し、ホールを借りて光ファイバーを引くための動機づけを一生懸命、住民に唱えたりしました)
そして私が自宅に光ファイバーケーブルを引いた後に、必要なブロードバンドルータをこの方より借りたのですが、「それでは、私も何か貸しますよ。」という事で、当時その方がゲームボーイアドバンスを買ったという事で、ゲームを10本位貸してあげました。
その後、「あのブロードバンドルータは、もう要らないので、あげますよ。」と言ってきたので、「それでしたら、私の貸したソフトを交換にでもしますか…」という感じになりました。しかし、その後、よくよく考えると、そのゲーム達は私の中での名作揃い。今だとオークションでさえ、箱付き状態だと、ものによってはそれなりに高値…という感じに。
そして、このブログを書くようになってから、古いゲームが遊びたくなると収納から引っ張り出しているのですが、収納箱に入っているハズだったこれら名作ソフトが無いとなると、ソフトを渡してしまった事に物凄い後悔が湧き上ります…
そして、同様にして思い出される「懐しゲーの名作が借りパクされた事」をフツフツと思い出されてきました…
(長い前置きですねw)
【借りパクの種類とその後】
「借りパク」といっても、単純に貸してそのままパクられる事もあれば、「お互いに貸し借りしてそのまま疎遠(もしくはトンズラ)」といった、痛み分けみたいなのもあります(借りパクされたバランスはともかく)。中にはトンでもない(?)借りパクもありました。これは後述します。
基本は、「『貸しただけのつもり』という私の希望があるのに、最終的には戻ってこない」が私の中の『借りパク』の定義になっています。「一生借りてるだけなんだよ!」とジャイアニズムなんて、もっての他です。
漫画本やCD程度なら比較的カワイイものと思っているのですが、私のようにテレビゲーム馬鹿からすると「名作ゲーム程、そのダメージが測りしれない程大きい」という感じで、そのような場合の処置は、「中古でもいいから、後から買い直す」というシーケンスを取ったりします。
本当に名作の場合は「1オーナ(=自分)のパッケージでありたいもの」ですが、結論でいうと「そのゲームが所持できれば良い」に落ちるので、ある程度は割り切るようにしています。(アーケード基板なんて、基本的に新品で持つ事の方が殆んどありえないですしね)
【借りパクされたゲームの数】
キチンと数えた訳ではないのですが、100本以上は借りパクされている事は確実です。
「人にあげた」というのは別の枠で(こっちも結構な数を人に上げていますが、借りパクよりも少ないです)、「借りパク」だけでこの数です。結構ヒドイ話です。
これは結構な数ですが、ゲームばっかりやっている私の人生においては、まぁ、そんなものかな…という見解に落ち着いたりもしています。
種別は殆んどコンシューマゲームで、少数がPC(10本位)、少数がアーケード基板(10枚位)、酷い物になるとパソコン本体も含まれます。
【借りパクの阻止】
私も名作の物を易々取られている訳ではありません。阻止する時もあります。
と、その前に何故借りパクをされる流れになっていたかというと…
1.OKIが大のテレビゲーム好きで「ゲームキ○ガイ」と言われているので
色々なゲームと情報が集まる。(これは人の物まで)
2.OKIはゲーム通だから、新作を買っていたりする。
3.OKIに頼むとゲームを貸してくれる。
という事から、私の部屋は人が集る部屋で、自然と「コレ貸してくれない?」という感じになっていました。そして、借りパクが発動する訳です。
「3」に関しては自分の物は貸しますが、「人から借りている物を絶対に人に又貸ししません」。しかし、懇願されたりすると「これは○○○から借りているゲームだから、俺に言わないで○○○に言えよ。」と言っていました。そーすると私の家から○○○に直接電話したりする強者もいたりしました。今こうして書いてみると、その電話をしている人間はトンだコジキ精神です。でもまぁ、学生時代なんて金が無いのが常なので、仕方が無いっちゃないものです。かといって、このような電話をかけるような人は、新作をメインにタカったりしていたので、私にはできない行為でした。しかし、私の場合は新作のゲームを私の部屋に置いて行く人が多かったので、私は単に恵まれていた環境にいただけなのでしょうけどね…
…話を戻して、「3」に関しては、ゲームをクリアしてしまうと、C級クラスのゲームだと、私の場合「大抵レンタル」してしまっていました。そうなると、他のゲームも捌かないとならなかったので、C級程度のゲームの事なんか忘れてしまうんですよね。気がついたら半年とか過ぎていて、「あれっ?そーいや、あのゲーム、△△△に貸したままだった。」となり、ヒドい時には「あっ、ゴメン、×××に貸しちゃった。(えぇ~!)」とか、クラスが違っていて、もう疎遠状態で取り返すのも面倒臭い…(C級ゲームだし)
みたいな感じで、手元から次々失われて行きました。以前書きましたが、中には「ゲームは返ってきたのに、内容が書き変わっていた」みたいな事もあり、「セーブデータの借りパク」というおかしな想い出もあります。
そんな中でも「どーしても阻止しないとならない」ものも中にはあったりしました。それは「超名作のゲーム」や、「ゲーム機本体の借りパク」です。これらは私の分身を取られたような気分になるので、どんな手を使ってでも取り返しました。
何件もあったので、代表的なものを一つ書いてみましょう。
これは1984年の出来事でした。時代は丁度「ファミリーコンピュータのコントローラの■ボタンが●ボタンに移行し始めたばかりの頃」と記憶しています。
近所の駄菓子屋ゲームセンターで一目置かれていて、ギャーギャー楽しんでいた時の事、クラスで知り合ったばかりに不良(後の校内のNo.2のワル)に「OKIお前、昔から色んなゲームセンターにいたよな。俺、前からお前の事、知ってたんだよ。あのゲームのテクニック凄かったよな。(それはプーヤン(1982)だったそうなw)」と、意気投合。私は不良ではありませんし、不良のアナーキーっぷりは嫌いでしたので、この彼とはゲームを通してなんとなく仲良くしていました。
その後のある日の事、彼が「OKI、ファミリーコンピュータのゲーム貸してくれない?家で遊びたいんだ。」と言ってきたので、「いいよ、何やりたい?」と話をしていたら、「俺、本体を持ってないんだ。」と言ってきたので、「えっ?そーなの?」となり、「まぁ、2週間位ならいいかな…」という感じで、貸してあげました。そして、貸した次の日から学校に来なくなり、「気合い入れてゲームやってんのかなぁ~」と思っていました。
1週間位して彼が学校に来たので、「どんな感じ?」と聴いたところ、「実はあんまりやってない。」とヌカすので、「なんだよ、折角貸したのに、遊んでよ。」という会話を。それから彼は学校にしばらく来ない状態に…
「ヲイヲイ、俺のファミリーコンピュータはどーなるんだ?」とばかりに、家に電話しても誰も出ない。しかも深夜にも関らず…です。
「この家はどーなってんだ?」と毎晩かけ続けたところ、ついに彼の祖母が電話に出て、「孫(←不良の名前)は、最近家に帰ってきてないの。どこほっつき歩いてるんだか…」と言うので、私がゲーム機を貸している事を告げ、「非常に困っている」と言いました。
「本当に申し訳ございません。」と謝罪され、「いやいや、ゲーム機が返ってくればいいんです。では、取りに伺っても良いですか?」と話し、今迄行った事もない彼の家に…
「お邪魔しま~す…」と、彼の祖母に連れられ、彼の部屋に入ったところ…「うっ、これはゲームセンター特有のタバコの臭い!(まだこの時代はゲームセンターが暗闇の時代) コイツ、かなりのヘビースモーカーかよ…」と、白い壁がクリーム色になっている部屋から、自分のファミリーコンピュータを押入から見付け出しました。「OKIは はみこんを てにいれた!!」
後日、不良が学校に来て、「OKI、ちょっと来いっ!」となり、学校の外でサシで会話をする事になりました。
不良:「オマエ、俺の部屋入ったんだって?」
OKI:「あぁ~。うん、入ったよ。ファミリーコンピュータ取りにな。」
不良:「なんだよっ! 勝手に入るなよっ!(怒)」
OKI:「んだと! だって、オマエ、俺のゲーム返さねーじゃんよ!(怒)
しかも、俺がオマエに楽しんでもらおうと、お気に入りの
ゲーム貸してやったのに、全然遊ばねーしよ!
俺、聴いたぞ! お前、家に全然帰ってねーらしいじゃんかよ!
おばーちゃん、心配してたぞっ! つーか、両親はどーしたんだよ!」
不良:「るせーよ!親は今いねーんだよっ!」
OKI:「だったら余計、おばーちゃん独りにしてんじゃねーよ!
どこほっつき歩いてんだよっ!学校どころか、家にもいねーしよっ!」
不良:「彼女んトコだよっ!」
OKI:「……… やるじゃん………」
不良:「あ?」
OKI:「やるじゃん! って言ってんだよ。そっちの方が大事だよなっ!」
不良:「…まぁな。(ニヤリ)」
OKI:「(なんだよ… そーいう事かよ…)」
OKI:「そりゃ、ゲームよりそっちの方がいいよな。」
不良:「悪りぃな…」
OKI:「いや、いいよ。俺もゲーム返してもらったしな。
それよりオマエ、タバコの量多いな…」
不良:「あ、あぁ。」
OKI:「長丁場のケンカに勝てなくなるぞ。」
不良:「余計なお世話だ。」
みたいな会話をしました。その後彼は、先生を投げ飛したり、後にリリースされる「熱血硬派くにおくん」を占領していたりと、絵に書いたような不良道を歩んでいましたが、私が働き始めた頃にはサーファーになっていました。
…って、別に彼の話じゃなくて、「ゲームの為なら、行った事の無い不良の家だろうが、なんだろうが私は強行突破をしてました。」
中にはゲーセンで知り合った、他の学校の不良と仲良くなって、そいつに貸したロードランナー(FC)を取り返すために(ry
とにかく私は借りパクされやすい種族だったので、仲良くなって騙されて(?)は、回収できずにそのままロストする事がザラでしたが、やるときゃやる子だったんですw
【驚愕の借りパク(?)】
ちょっと借りパクにジャンル分けするのは違うかな…というのもあったりします。しかし、「結論としては戻って来なかった」という物で、その本数も今迄で最高本数、驚愕の数十本という出来事がありました。
ある年、クラスで知り合ったK間くんという人がいて、私の後の席にいました。彼は生れつき病弱で、身長も常に小学生レベル。たまに車椅子に乗っていて、スポーツ系の授業は全て受けられない…という人でした。
しかし、性格は明るく、結構攻撃的(笑)というポジティブシンキングの持ち主で、私と彼は仲良くしていました。
「OKIくん、本当にテレビゲームが好きだよねぇ~。学校にも来ない位、家でゲームばっかりやっているし(笑)」と、「このチビ、言うじゃなぁ~い。」とロッキーばりに突っ込みを入れながら、漫画やゲームの話をしながら、楽しく遊んでいました。その年の12月、「お正月が暇なので、何かゲームを貸してくれない?」というので、私はクリスマス商戦で消化するゲームが山程あるので、現在はあまりプレーしていない、もしくはクリアしたばかりのお気に入りのゲームをK間くんに数十本貸してあげました。
K間くん:「こんなにっ!紙袋に凄く入ってるじゃない!」
OKI:「いいよいいよ。K間くんは凄く仲良くしてくれているし、
こんだけありゃ、暇なんて言わせないよ。(`▽´)」
K間くん:「ありがとう!僕にできるゲームがどれだけあるか分からないけど、
一杯遊ぶよっ!」
OKI:「俺がチョイスしたゲームだぞ。全部楽しめるに決ってるじゃん!
でも、ファミスタとかスポーツ系は全然無いけどね!(笑)」
という感じで、紙袋に詰められるだけ詰めたお気に入りのゲームをK間くんに貸してあげました。
そして、翌年の1月2日、担任の教師から自宅に電話がきました。
OKI:「あれっ? 先生、どーしたんですか? あけましておめでとうございます。」
先生:「いいか、OKI。深呼吸をしてから聴いてくれ。」
OKI:「??? はい。(深呼吸) …なんでしょうか?」
先生:「K間が、今朝亡くなった。」
OKI:「!? こんな風に電話してくるから、冗談… ではないですよね。」
先生:「ああ、本当だ。」
OKI:「マジですか!! なんで死んだんですか! 病気とかですか!?
先週まで普通に会話してましたよ! 全然容態が悪いとか微塵も
感じられませんでしたよ!」
…と、ここで私が電話で興奮して話していたら、家に遊びに来ていた友人のもっちゃんが突側…
もっちゃん:「人の不幸が大好きさ~、人の不幸が大好きさ~♪」
と、BOOWYのMORALを歌い始めました。
OKI:「!? もっちゃん、人が死んだんだぞ。こんな時に、冗談は止めてくれ。」
もっちゃん:「ちぇっ。洒落が分からないなんて、OKIくんらしくないぜ。」
OKI:「ゴメン、笑えない。それ…」
もっちゃん:「…」
OKI:「先生、すみません。続きを聴きたいのですが、K間くんはなんで
亡くなったんですか? 事故ですか? 病気ですか?」
先生:「K間は病気で亡くなった。クモ膜下出血という病気だ。」
OKI:「どんな病気ですか?それ? ちょっと紙に書いておきます…」
先生:「脳の病気だ。脳の血管が破裂する病気だ。」
OKI:「そーなんですか…」
先生:「それで、お通夜の連絡を連絡網でしているんだ。OKIの家は最初なので、
次の家に連絡をしてくれ。」
OKI:「分かりました。連絡ありがとうございます。」
という事で、K間くんが突如死んでしまい、貸していたゲームはそのまま彼の家に行ったままとなりました。
流石に親族に「ファミコンのカセット返してください。」とは言えずに、そのカセットは彼が天国でプレーするためにプレゼントしました。
後から知ったのですが、彼はある年齢までしか生きられないという医師の診断がくだされていたそうで、その余命を一生懸命過すためにポジティブシンキングの教育を受けていたそうです。そして、医師が予想していた年齢よりも3年も早く亡くなってしまったとの事でした。
特に私の中では買ったばかりの、「スーパーマリオ3」は超殿堂入りのソフトだっただけに、これが贈呈されてしまったのは、しばらくは放心状態でしたが、短命しか生きられなかったK間くんに比べたら、「そんなものは買い直せばいいんだ。」と思うようにしました。 …でも、結局は借りパクなんですよね。うっ…
ちなみに「スーパーマリオブラザーズ3」は去年、S山くんとアキバの某中古屋を回って買い直しましたw << 20年越しかよ。

正直、これは超S級のゲームだと思います。
【その他の借りパクされたもの】
他には、私が人に貸した「スーパーチャイニーズ」を「このゲーム、OKIは極めたんでしょう?だったら頂戴よ。」と、そのまま持逃げされたり、近所のガキ大将のO滝先輩に、貸したゲーム数本が、気がついたら「頭脳戦艦ガル」と「さんまの名探偵」に化けていたり、ゲーメストの彼に「MSX本体+悪魔城ドラキュラ+グラディウス2+メタルギア(初代)」を渡したまま疎遠になってしまったり(モマエ、現在"メタルギア(初代)"が箱付きで幾らすると思ってんだ?)、雑誌の「友達になりませんか?」みたいなコーナーで、知り合いになった人と基板の交換をしていたら、こっちが借りたオーダイン等を返したのに、私の基板をそのまま持逃げされたり…と、思い出すだけでも、グッタリするような程、借りパクされまくりました。

O滝先輩と痛み分けしたゲーム。
実は「さんまの名探偵」は一度もプレーした事ありません…
◇ ◇ ◇
とまぁ、こんな感じでソフトをロストする事も一つの想い出だったりします。でもまぁ、いいんです。
「今ならある程度買い直せる。だって大人だもん。」
と、金も無い貧乏な私めが、何かホザいております。
「借りパク」といっても、単純に貸してそのままパクられる事もあれば、「お互いに貸し借りしてそのまま疎遠(もしくはトンズラ)」といった、痛み分けみたいなのもあります(借りパクされたバランスはともかく)。中にはトンでもない(?)借りパクもありました。これは後述します。
基本は、「『貸しただけのつもり』という私の希望があるのに、最終的には戻ってこない」が私の中の『借りパク』の定義になっています。「一生借りてるだけなんだよ!」とジャイアニズムなんて、もっての他です。
漫画本やCD程度なら比較的カワイイものと思っているのですが、私のようにテレビゲーム馬鹿からすると「名作ゲーム程、そのダメージが測りしれない程大きい」という感じで、そのような場合の処置は、「中古でもいいから、後から買い直す」というシーケンスを取ったりします。
本当に名作の場合は「1オーナ(=自分)のパッケージでありたいもの」ですが、結論でいうと「そのゲームが所持できれば良い」に落ちるので、ある程度は割り切るようにしています。(アーケード基板なんて、基本的に新品で持つ事の方が殆んどありえないですしね)
【借りパクされたゲームの数】
キチンと数えた訳ではないのですが、100本以上は借りパクされている事は確実です。
「人にあげた」というのは別の枠で(こっちも結構な数を人に上げていますが、借りパクよりも少ないです)、「借りパク」だけでこの数です。結構ヒドイ話です。
これは結構な数ですが、ゲームばっかりやっている私の人生においては、まぁ、そんなものかな…という見解に落ち着いたりもしています。
種別は殆んどコンシューマゲームで、少数がPC(10本位)、少数がアーケード基板(10枚位)、酷い物になるとパソコン本体も含まれます。
【借りパクの阻止】
私も名作の物を易々取られている訳ではありません。阻止する時もあります。
と、その前に何故借りパクをされる流れになっていたかというと…
1.OKIが大のテレビゲーム好きで「ゲームキ○ガイ」と言われているので
色々なゲームと情報が集まる。(これは人の物まで)
2.OKIはゲーム通だから、新作を買っていたりする。
3.OKIに頼むとゲームを貸してくれる。
という事から、私の部屋は人が集る部屋で、自然と「コレ貸してくれない?」という感じになっていました。そして、借りパクが発動する訳です。
「3」に関しては自分の物は貸しますが、「人から借りている物を絶対に人に又貸ししません」。しかし、懇願されたりすると「これは○○○から借りているゲームだから、俺に言わないで○○○に言えよ。」と言っていました。そーすると私の家から○○○に直接電話したりする強者もいたりしました。今こうして書いてみると、その電話をしている人間はトンだコジキ精神です。でもまぁ、学生時代なんて金が無いのが常なので、仕方が無いっちゃないものです。かといって、このような電話をかけるような人は、新作をメインにタカったりしていたので、私にはできない行為でした。しかし、私の場合は新作のゲームを私の部屋に置いて行く人が多かったので、私は単に恵まれていた環境にいただけなのでしょうけどね…
…話を戻して、「3」に関しては、ゲームをクリアしてしまうと、C級クラスのゲームだと、私の場合「大抵レンタル」してしまっていました。そうなると、他のゲームも捌かないとならなかったので、C級程度のゲームの事なんか忘れてしまうんですよね。気がついたら半年とか過ぎていて、「あれっ?そーいや、あのゲーム、△△△に貸したままだった。」となり、ヒドい時には「あっ、ゴメン、×××に貸しちゃった。(えぇ~!)」とか、クラスが違っていて、もう疎遠状態で取り返すのも面倒臭い…(C級ゲームだし)
みたいな感じで、手元から次々失われて行きました。以前書きましたが、中には「ゲームは返ってきたのに、内容が書き変わっていた」みたいな事もあり、「セーブデータの借りパク」というおかしな想い出もあります。
そんな中でも「どーしても阻止しないとならない」ものも中にはあったりしました。それは「超名作のゲーム」や、「ゲーム機本体の借りパク」です。これらは私の分身を取られたような気分になるので、どんな手を使ってでも取り返しました。
何件もあったので、代表的なものを一つ書いてみましょう。
これは1984年の出来事でした。時代は丁度「ファミリーコンピュータのコントローラの■ボタンが●ボタンに移行し始めたばかりの頃」と記憶しています。
近所の駄菓子屋ゲームセンターで一目置かれていて、ギャーギャー楽しんでいた時の事、クラスで知り合ったばかりに不良(後の校内のNo.2のワル)に「OKIお前、昔から色んなゲームセンターにいたよな。俺、前からお前の事、知ってたんだよ。あのゲームのテクニック凄かったよな。(それはプーヤン(1982)だったそうなw)」と、意気投合。私は不良ではありませんし、不良のアナーキーっぷりは嫌いでしたので、この彼とはゲームを通してなんとなく仲良くしていました。
その後のある日の事、彼が「OKI、ファミリーコンピュータのゲーム貸してくれない?家で遊びたいんだ。」と言ってきたので、「いいよ、何やりたい?」と話をしていたら、「俺、本体を持ってないんだ。」と言ってきたので、「えっ?そーなの?」となり、「まぁ、2週間位ならいいかな…」という感じで、貸してあげました。そして、貸した次の日から学校に来なくなり、「気合い入れてゲームやってんのかなぁ~」と思っていました。
1週間位して彼が学校に来たので、「どんな感じ?」と聴いたところ、「実はあんまりやってない。」とヌカすので、「なんだよ、折角貸したのに、遊んでよ。」という会話を。それから彼は学校にしばらく来ない状態に…
「ヲイヲイ、俺のファミリーコンピュータはどーなるんだ?」とばかりに、家に電話しても誰も出ない。しかも深夜にも関らず…です。
「この家はどーなってんだ?」と毎晩かけ続けたところ、ついに彼の祖母が電話に出て、「孫(←不良の名前)は、最近家に帰ってきてないの。どこほっつき歩いてるんだか…」と言うので、私がゲーム機を貸している事を告げ、「非常に困っている」と言いました。
「本当に申し訳ございません。」と謝罪され、「いやいや、ゲーム機が返ってくればいいんです。では、取りに伺っても良いですか?」と話し、今迄行った事もない彼の家に…
「お邪魔しま~す…」と、彼の祖母に連れられ、彼の部屋に入ったところ…「うっ、これはゲームセンター特有のタバコの臭い!(まだこの時代はゲームセンターが暗闇の時代) コイツ、かなりのヘビースモーカーかよ…」と、白い壁がクリーム色になっている部屋から、自分のファミリーコンピュータを押入から見付け出しました。「OKIは はみこんを てにいれた!!」
後日、不良が学校に来て、「OKI、ちょっと来いっ!」となり、学校の外でサシで会話をする事になりました。
不良:「オマエ、俺の部屋入ったんだって?」
OKI:「あぁ~。うん、入ったよ。ファミリーコンピュータ取りにな。」
不良:「なんだよっ! 勝手に入るなよっ!(怒)」
OKI:「んだと! だって、オマエ、俺のゲーム返さねーじゃんよ!(怒)
しかも、俺がオマエに楽しんでもらおうと、お気に入りの
ゲーム貸してやったのに、全然遊ばねーしよ!
俺、聴いたぞ! お前、家に全然帰ってねーらしいじゃんかよ!
おばーちゃん、心配してたぞっ! つーか、両親はどーしたんだよ!」
不良:「るせーよ!親は今いねーんだよっ!」
OKI:「だったら余計、おばーちゃん独りにしてんじゃねーよ!
どこほっつき歩いてんだよっ!学校どころか、家にもいねーしよっ!」
不良:「彼女んトコだよっ!」
OKI:「……… やるじゃん………」
不良:「あ?」
OKI:「やるじゃん! って言ってんだよ。そっちの方が大事だよなっ!」
不良:「…まぁな。(ニヤリ)」
OKI:「(なんだよ… そーいう事かよ…)」
OKI:「そりゃ、ゲームよりそっちの方がいいよな。」
不良:「悪りぃな…」
OKI:「いや、いいよ。俺もゲーム返してもらったしな。
それよりオマエ、タバコの量多いな…」
不良:「あ、あぁ。」
OKI:「長丁場のケンカに勝てなくなるぞ。」
不良:「余計なお世話だ。」
みたいな会話をしました。その後彼は、先生を投げ飛したり、後にリリースされる「熱血硬派くにおくん」を占領していたりと、絵に書いたような不良道を歩んでいましたが、私が働き始めた頃にはサーファーになっていました。
…って、別に彼の話じゃなくて、「ゲームの為なら、行った事の無い不良の家だろうが、なんだろうが私は強行突破をしてました。」
中にはゲーセンで知り合った、他の学校の不良と仲良くなって、そいつに貸したロードランナー(FC)を取り返すために(ry
とにかく私は借りパクされやすい種族だったので、仲良くなって騙されて(?)は、回収できずにそのままロストする事がザラでしたが、やるときゃやる子だったんですw
【驚愕の借りパク(?)】
ちょっと借りパクにジャンル分けするのは違うかな…というのもあったりします。しかし、「結論としては戻って来なかった」という物で、その本数も今迄で最高本数、驚愕の数十本という出来事がありました。
ある年、クラスで知り合ったK間くんという人がいて、私の後の席にいました。彼は生れつき病弱で、身長も常に小学生レベル。たまに車椅子に乗っていて、スポーツ系の授業は全て受けられない…という人でした。
しかし、性格は明るく、結構攻撃的(笑)というポジティブシンキングの持ち主で、私と彼は仲良くしていました。
「OKIくん、本当にテレビゲームが好きだよねぇ~。学校にも来ない位、家でゲームばっかりやっているし(笑)」と、「このチビ、言うじゃなぁ~い。」とロッキーばりに突っ込みを入れながら、漫画やゲームの話をしながら、楽しく遊んでいました。その年の12月、「お正月が暇なので、何かゲームを貸してくれない?」というので、私はクリスマス商戦で消化するゲームが山程あるので、現在はあまりプレーしていない、もしくはクリアしたばかりのお気に入りのゲームをK間くんに数十本貸してあげました。
K間くん:「こんなにっ!紙袋に凄く入ってるじゃない!」
OKI:「いいよいいよ。K間くんは凄く仲良くしてくれているし、
こんだけありゃ、暇なんて言わせないよ。(`▽´)」
K間くん:「ありがとう!僕にできるゲームがどれだけあるか分からないけど、
一杯遊ぶよっ!」
OKI:「俺がチョイスしたゲームだぞ。全部楽しめるに決ってるじゃん!
でも、ファミスタとかスポーツ系は全然無いけどね!(笑)」
という感じで、紙袋に詰められるだけ詰めたお気に入りのゲームをK間くんに貸してあげました。
そして、翌年の1月2日、担任の教師から自宅に電話がきました。
OKI:「あれっ? 先生、どーしたんですか? あけましておめでとうございます。」
先生:「いいか、OKI。深呼吸をしてから聴いてくれ。」
OKI:「??? はい。(深呼吸) …なんでしょうか?」
先生:「K間が、今朝亡くなった。」
OKI:「!? こんな風に電話してくるから、冗談… ではないですよね。」
先生:「ああ、本当だ。」
OKI:「マジですか!! なんで死んだんですか! 病気とかですか!?
先週まで普通に会話してましたよ! 全然容態が悪いとか微塵も
感じられませんでしたよ!」
…と、ここで私が電話で興奮して話していたら、家に遊びに来ていた友人のもっちゃんが突側…
もっちゃん:「人の不幸が大好きさ~、人の不幸が大好きさ~♪」
と、BOOWYのMORALを歌い始めました。
OKI:「!? もっちゃん、人が死んだんだぞ。こんな時に、冗談は止めてくれ。」
もっちゃん:「ちぇっ。洒落が分からないなんて、OKIくんらしくないぜ。」
OKI:「ゴメン、笑えない。それ…」
もっちゃん:「…」
OKI:「先生、すみません。続きを聴きたいのですが、K間くんはなんで
亡くなったんですか? 事故ですか? 病気ですか?」
先生:「K間は病気で亡くなった。クモ膜下出血という病気だ。」
OKI:「どんな病気ですか?それ? ちょっと紙に書いておきます…」
先生:「脳の病気だ。脳の血管が破裂する病気だ。」
OKI:「そーなんですか…」
先生:「それで、お通夜の連絡を連絡網でしているんだ。OKIの家は最初なので、
次の家に連絡をしてくれ。」
OKI:「分かりました。連絡ありがとうございます。」
という事で、K間くんが突如死んでしまい、貸していたゲームはそのまま彼の家に行ったままとなりました。
流石に親族に「ファミコンのカセット返してください。」とは言えずに、そのカセットは彼が天国でプレーするためにプレゼントしました。
後から知ったのですが、彼はある年齢までしか生きられないという医師の診断がくだされていたそうで、その余命を一生懸命過すためにポジティブシンキングの教育を受けていたそうです。そして、医師が予想していた年齢よりも3年も早く亡くなってしまったとの事でした。
特に私の中では買ったばかりの、「スーパーマリオ3」は超殿堂入りのソフトだっただけに、これが贈呈されてしまったのは、しばらくは放心状態でしたが、短命しか生きられなかったK間くんに比べたら、「そんなものは買い直せばいいんだ。」と思うようにしました。 …でも、結局は借りパクなんですよね。うっ…
ちなみに「スーパーマリオブラザーズ3」は去年、S山くんとアキバの某中古屋を回って買い直しましたw << 20年越しかよ。

正直、これは超S級のゲームだと思います。
【その他の借りパクされたもの】
他には、私が人に貸した「スーパーチャイニーズ」を「このゲーム、OKIは極めたんでしょう?だったら頂戴よ。」と、そのまま持逃げされたり、近所のガキ大将のO滝先輩に、貸したゲーム数本が、気がついたら「頭脳戦艦ガル」と「さんまの名探偵」に化けていたり、ゲーメストの彼に「MSX本体+悪魔城ドラキュラ+グラディウス2+メタルギア(初代)」を渡したまま疎遠になってしまったり(モマエ、現在"メタルギア(初代)"が箱付きで幾らすると思ってんだ?)、雑誌の「友達になりませんか?」みたいなコーナーで、知り合いになった人と基板の交換をしていたら、こっちが借りたオーダイン等を返したのに、私の基板をそのまま持逃げされたり…と、思い出すだけでも、グッタリするような程、借りパクされまくりました。

O滝先輩と痛み分けしたゲーム。
実は「さんまの名探偵」は一度もプレーした事ありません…
とまぁ、こんな感じでソフトをロストする事も一つの想い出だったりします。でもまぁ、いいんです。
と、金も無い貧乏な私めが、何かホザいております。
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