昔のゲームの想い出 (番外編) [0011]
《私が対戦ゲームを嫌う訳》
私がよく人に「格闘ゲームはプレーした事がない。」という話をするのですが、それを言うと、「色々なゲームをかなり昔からやっているのに意外ですね。何故なんですか?」等言われたりします。
確かに「インベーダー時代の少し前から、現在までゲームをプレーし続けている。」とかヌカしていたり、「アーケードゲーム基板を少しだけ持っている。」とか言っている位なので、なんで対戦ゲームをやらないんだろ?って思われて当然ですよね。
私がよく人に「格闘ゲームはプレーした事がない。」という話をするのですが、それを言うと、「色々なゲームをかなり昔からやっているのに意外ですね。何故なんですか?」等言われたりします。
確かに「インベーダー時代の少し前から、現在までゲームをプレーし続けている。」とかヌカしていたり、「アーケードゲーム基板を少しだけ持っている。」とか言っている位なので、なんで対戦ゲームをやらないんだろ?って思われて当然ですよね。
そして、大抵テレビゲームの話をする世代が私よりも若い世代が多いという事もあって(これは私がこよなくゲームを愛していた時代にチャキチャキにゲームをプレーいた人とそれ程出会っていないため)、主に「対戦ゲーム」という話は「=格闘ゲーム」に変換されがちなのですが、本当のところ、私が苦手としている(というよりもプレーする事を嫌っている)ゲームのジャンルは、格闘ゲームというよりも、「人との勝負に決着をつける、『対戦ゲーム』が苦手」となっています。
これはストリートファイター系に代表される格闘ゲームだけではなく、単純なスポーツゲー、もっと古くは「レジャックのアレ」や、「対戦テニスゲーム」のようなシンプルな2人同時プレーのゲームもそれに入っています。
ようは「2人で仲良く遊んでいるのに、優劣が決定してしまうゲームが苦手」なのです。
かなり古いゲームを挙げてみましたが、実のところ、この手の古いゲームをプレーしていた頃から対戦ゲームが嫌いだった訳ではありません。ある時期の数々の出来事により、次第に私の中で封印が入った感じとなっています。
「たかがゲームなのに、そんな『人と対戦するのが嫌だ』なんて大袈裟な…」みたいに思われそうですが、そこは私の苦い想い出によりトラウマになってしまったのです。
という事で、どのような事があったのかを書いてみたいと思います。
【マリオブラザーズの[協力プレー]】
[初代]マリオブラザーズ… 今ではプレフィクスに「スーパー」が付く方が有名で、且つ世界中で愛されているタイトルで、"初代"の方は30代以上が良く知っている…みたいな感じのゲームになってしまっている訳ですが、当時このゲームは業界初の「協力プレー」ができるという謳い文句で、マリオとルイージを二人同時プレーで動かす事ができるフィーチャーを持っていました。
当時の私と幼馴染のY田くんは非常にこのゲームに入れ込み、ゲームセンターに行っては何百円も何千円もこのゲームのプレーに注ぎ込み、二人で協力プレーをしては、二人仲良く20面位まで進めていました。Y田くんは正直ゲームがあまり上手ではないので(現在付き合って30年間経ってもw)、必ず彼が先にゲームオーバーになってしまうのですが、それでもできるだけ私の方が敵を退治して彼をカバーするという戦法にてプレーし、周りにとっても「お手本になるような協力プレー」を繰り広げていました。
#ちなみに私は人気(ひとけ)が無い時は、そのままカンストまでプレーして、後は自爆というシーケンスでした。
「協力プレー」…は、本当に友情を育むためにあるようなもので、たまにジャンプミス等による相手のSATUGAIは、「ゴメン! 本当にゴメン!」や、「俺の1機分あげるね。」という謝罪で全て一蹴できる程度の事でした。まさに友情・努力・勝利の方程式です。
このゲームの高次ステージ(16面以降)は非常にガヤガヤした凄まじい展開になるのですが、協力プレーの連携度が高い程、高次ステージに短時間で挑めるといったものとなり、本当に協力プレーが楽しいゲームでした。
協力プレーが終った後のUFOカステラやチェリオはとても美味しく、帰宅時のトークもとても盛り上がったものです。

「協力し合うか それとも… 裏切るか…」
なんて、そんなの協力し合うに決まってんだろが!!
【ベースボール】
さて、マリオブラザーズの話を少し中断して、ファミリーコンピュータ版「ベースボール」の話を書いてみたいと思います。
このゲームは当時、クラスメートから借りてプレーする事になり、私が初めてプレーした野球ゲームとなり、そして初めて人と対戦を行ったスポーツゲームとなりました。そしてゲーム内容はシンプルながら非常によくできた仕様となっており、「家庭的な諸事情でリアルな野球を心から嫌っていた私(ちなみに今も)」にとっても、とても面白いゲームとなりました。
このゲームの出会いにより、「野球嫌いからチャンピオンベースボールは一度もプレーしていなかったけど、これからは考え方を改めよう…」とさえ思わせたゲームとなりました。(ちなみにこのお陰でSG-1000のチャンピオンベースボールはプレーしました)
何度もプレーしているウチに腕前はそこそこの物となり、徐々に人との対戦に対して闘士が燃える事になってきました。
ある日、このゲームを持参して、近所に住む「モトちゃん」という男の子が遊びに来ました。この子はファミコンが発売される3年前に私の家の近所に引っ越してきた、私の数個下の子で、一人っ子の母子家庭の子でした。
彼は私に非常になついており、「OKIくん、ファミコンで遊ぼ~。」とカセットを持ってきては、私の家に遊びに来ていました。そして、家庭事情を知っている私は、夜遅くに母親が迎えに来るまで相手をしてあげ、本当の弟のように接していました。
そして、この日に持ってきたベースボールのカセットを見た私は、
OKI:「モトちゃん、この野球ゲーム、ルール分ってて買ってきたの?」
モトちゃん:「うん、知ってるよ。僕、凄く強いんだよ!」
OKI:「へぇ~。そーなんだ。なら、俺も本気出しちゃうぞ。」
みたいな感じで、プレーを始めました。
この時思ったのは「正直、この子の本気なんて、たかが知れている。」というもので、私はかなりナメた感じでプレーを始めました。
しかし、そうしたところ…
OKI:「モ、モトちゃん、かなり上手いね…(ゴクリ…)」
モトちゃん:「エヘヘ~。上手でしょう~♪」
正直ビックリしました。こんな「テレビゲームなんてそれほどプレーした事がないような子」が、ホームランとか普通に打ってきます。
OKI:「そ、それなら俺も本気に、本気出しちゃうぞ!」
かなり迫熱したゲーム展開です。5回位までかなり接戦です。
そんな中、急に画面に
「CALLED GAME」
の文字が。
OKI:「えぇっ? なんだこりゃ。このゲーム、コールドゲームなんてあったかな…?」
モトちゃん:「なんなの? OKIくん何かしたの? どっちが勝ったの?」
OKI:「いや、よく分らないんだけど、コールドゲームになった感じだね。俺が勝った…みたい。」
モトちゃん:「えぇ~! なんでなの!! なんでこれで終りなの! ズルイよ~!」
とモトちゃんが、かなり納得行っていないようで、グズりました。確かにこりゃよく分らない現象です。
モトちゃん:「もう一回やろうよ!」
OKI:「う~ん。でも、もう夜中だし、もう少ししたらママが来るし、また今度にしようよ。」
モトちゃん:「ヤダ、もう一回やる!ママが来るまででいいから!」
OKI:「分った。なら、後1回。ママが来るまでね。」
という事で、第2回戦が始まりました。
次はさっさと終らせたい & モトちゃんをナメていた私とは違いました。
軽く数点だけ取って9回まで終わらせ、彼に勝ちました。
モトちゃん:「もう一回やろうよ!」
OKI:「さっき言ったよね。後1回だよって。」
モトちゃん:「まだママが来てない!」
OKI:「そーじゃないよね。流石にキリがない。これでまた俺が勝ったら、
またやろうって、言うんだよね?」
モトちゃん:「そーだよ!だって、OKIくんが勝ち逃げじゃん!」
「(どっから、「勝ち逃げ」なんて言葉を覚えてきたんだろう…)」この時は、ちょっと驚きました。
それと同時に「相手に勝ち続けると、対戦ゲームというのは、常に追われる状態になるので、とても面倒臭いんだ…」という事を学習しました。
しかし、かなりグズついているので、相手をするしかありません。かといって、あんまりインチキで負けてあげるのもどーかと思い、再び本気で挑みました。
結果は、私の圧勝。まぁ、年齢差(やゲームにかける意気込み)を鑑みても当然の結果です。
モトちゃん:「ヒドイやヒドイや! OKIくんなんて、もう友達じゃない!!」
そーいって、モトちゃんはママを待たずに泣きながら家を飛び出してしまいました。
私は唖然となり、「なんで、たかがゲーム位で、こんな酷い事言われなければならないんだ… 弟と思って仲良く接してたのに…」と。
そして、次の日、モトちゃんのママ(若い時の八代亜紀にクリソツw)に、モトちゃんを泣かせた事をこっぴどく叱られました…
叱られている時に考える事は一つ。「なんで、俺が叱られる必要があるんだよ…」と。
その数日後、モトちゃんは何食わぬ顔で私の家に遊びにやってきましたが、私はあの時のセリフは生涯忘れない事になりました。
そして、「もう、この子と対戦ゲームはやめよう…」に。

シンプルで且つとても良くできたベースボール。
ずっと所有していなかったので、最近アキバで裸ROMをジャンク品100円で購入w
これは4500円になったパッケージですね。今思うと700円も値上りって…
【マリオブラザーズの[対戦プレー]】
再びマリオブラザーズの話に戻します。
マリオブラザーズがファミリーコンピュータに移植されてから、このゲームはかなりの友人達の家に置いてあるソフトになりました。
アーケードと違い、カセットさえ買ってしまえば幾らでもプレーできるので、プレースタイルが多種多様化しており、いつの間にか本ゲームは対戦プレー… いや、「殺し合い」のゲームと化していました。
オンタイムでこのゲームをやっていた、小、中学生の人なら経験あるかもしれませんが、2人プレーが始まると、まずは「POWの消し合い」が始まります。これはPOWがSATUGAIの道具になりやすいから消してしまうのです。ひっくり返した敵に相手が近付こうものなら、POWを使って敵を元に戻し、相手に当てるという技が使えたりします。これは下の段でひっくり返っている敵を上の段から落下して倒そうとしている人間に向かってPOWを使用すると、為す術もないまま相手を殺す事ができたりします。
他には押し合などもありました。マリオとルイージの能力は同等なので、両方が対方向でブツかりあえば、どちらも先に進む事ができません。この時にどちらかの方に敵が来れば、敵に触れる方が回避する事になるのですが、このタイミングで緊急回避を行い、回避しない方が敵に突っこむように仕向けたり、相手にブツかる瞬間に相手の頭を踏みつけて逆側に飛び、相手を敵に押して倒す…などの戦法が編み出されました。
私の場合は更に姑息で、マリオ側(1P側)のコントローラーをジャンケンで手に入れると、相手の着地タイミングで、PAUSEを連打。本ゲームのバグを利用して、着地する床を通り透かして(地面の当り判定が狂う)、下のフロアにいる敵に相手を当てたりと、それは日に日に陰険さが増してきました。

親とある賭けをして勝って、1983年の秋に買いに行ったマリオブラザーズ。
殺し合いになってから一体何人葬っただろうか…
気がついたら、私に勝てる人間がいなくなっている事に気がつき、物凄く優越感に浸ったりしました。
そしてある日の事…
友人達とマリオブラザーズをやろうとすると、「OKIくんとマリオやってもつまらない」や「OKIくんは汚いヤツ」と、たかがゲームの事だというのに、勝てない相手からやっかみ(というか恨み)が聴こえてくるようになってきました。
これらはまだ、私に直接言ってきた事なので、プチガキ大将だった私にとってはカワイイものだったのですが、徐々に陰で「OKIは殺し屋」「OKIはゲームが上手いから調子に乗っている」というイヤな声が間接的に聴こえてきました。
なんという悲しい事でしょう。対戦ゲームにより、友人と思っていた相手と溝が深まっていたのです。
これがある程度年齢行っている人間同士であれば、もっと紳士的な対戦が行えたと思うのですが、そういう立場でもなかった事、私が熱くなりすぎて、どんな手(テクニック)を駆使しても、相手を蹴落す精神が芽生えた事(ダークサイドに落ちた事)が、このような啀み合いを生んだ結果になったのです。
陰口を聴かれてまで、対戦…いや、殺し合いなんて楽しい訳がありません。
私はこうして、人と優越の決着をつけるゲームを生涯封印する事に決めました。1984年の出来事です。
その後、人と一緒にプレーをするゲームは、「サシで決着が着かないもの」、「必ず相手をフォローできるもの」を選定してプレーする事にしています。
このブログでも以前出たように、「ディアブロ」や「モンスターハンター」などは仮に相手に危害が加わっても必ずフォローができ、特に勝負事にならないゲームとしてプレーする事ができ(PKは論外)、過去には「ツインビー」「カルテット」「ガントレット」「G.I.ジョー」のような2~4人同時でも殆ど邪魔にならない上に、「基本的に協力プレーのみを行うもの」を好んでプレーしていました。
(同じ4P~8Pでも「ラストサバイバー」なんて、ありえない!w)
ちなみに協力プレーの一つに「リターン・オブ・イシター」がありますが、これはとある事件がリリース直後のプレーで発生し、2回しかプレーした事がありません。これはそのうち想い出話に書けたらなと思っています。
◇ ◇ ◇
このような事から対戦ゲームをプレーしない訳ですが、またどこかで気持ちの変化により、人との対戦を行うかもしれません。
しかし、人といがみあってプレーをする事だけは絶対にしたくないと心に誓っています。
(私にもっと気楽に、もしくはスポーツマンシップに乗っ取ったゲームスピリッツがあれば良いのですけどね…)
これはストリートファイター系に代表される格闘ゲームだけではなく、単純なスポーツゲー、もっと古くは「レジャックのアレ」や、「対戦テニスゲーム」のようなシンプルな2人同時プレーのゲームもそれに入っています。
ようは「2人で仲良く遊んでいるのに、優劣が決定してしまうゲームが苦手」なのです。
かなり古いゲームを挙げてみましたが、実のところ、この手の古いゲームをプレーしていた頃から対戦ゲームが嫌いだった訳ではありません。ある時期の数々の出来事により、次第に私の中で封印が入った感じとなっています。
「たかがゲームなのに、そんな『人と対戦するのが嫌だ』なんて大袈裟な…」みたいに思われそうですが、そこは私の苦い想い出によりトラウマになってしまったのです。
という事で、どのような事があったのかを書いてみたいと思います。
【マリオブラザーズの[協力プレー]】
[初代]マリオブラザーズ… 今ではプレフィクスに「スーパー」が付く方が有名で、且つ世界中で愛されているタイトルで、"初代"の方は30代以上が良く知っている…みたいな感じのゲームになってしまっている訳ですが、当時このゲームは業界初の「協力プレー」ができるという謳い文句で、マリオとルイージを二人同時プレーで動かす事ができるフィーチャーを持っていました。
当時の私と幼馴染のY田くんは非常にこのゲームに入れ込み、ゲームセンターに行っては何百円も何千円もこのゲームのプレーに注ぎ込み、二人で協力プレーをしては、二人仲良く20面位まで進めていました。Y田くんは正直ゲームがあまり上手ではないので(現在付き合って30年間経ってもw)、必ず彼が先にゲームオーバーになってしまうのですが、それでもできるだけ私の方が敵を退治して彼をカバーするという戦法にてプレーし、周りにとっても「お手本になるような協力プレー」を繰り広げていました。
#ちなみに私は人気(ひとけ)が無い時は、そのままカンストまでプレーして、後は自爆というシーケンスでした。
「協力プレー」…は、本当に友情を育むためにあるようなもので、たまにジャンプミス等による相手のSATUGAIは、「ゴメン! 本当にゴメン!」や、「俺の1機分あげるね。」という謝罪で全て一蹴できる程度の事でした。まさに友情・努力・勝利の方程式です。
このゲームの高次ステージ(16面以降)は非常にガヤガヤした凄まじい展開になるのですが、協力プレーの連携度が高い程、高次ステージに短時間で挑めるといったものとなり、本当に協力プレーが楽しいゲームでした。
協力プレーが終った後のUFOカステラやチェリオはとても美味しく、帰宅時のトークもとても盛り上がったものです。

「協力し合うか それとも… 裏切るか…」
なんて、そんなの協力し合うに決まってんだろが!!
【ベースボール】
さて、マリオブラザーズの話を少し中断して、ファミリーコンピュータ版「ベースボール」の話を書いてみたいと思います。
このゲームは当時、クラスメートから借りてプレーする事になり、私が初めてプレーした野球ゲームとなり、そして初めて人と対戦を行ったスポーツゲームとなりました。そしてゲーム内容はシンプルながら非常によくできた仕様となっており、「家庭的な諸事情でリアルな野球を心から嫌っていた私(ちなみに今も)」にとっても、とても面白いゲームとなりました。
このゲームの出会いにより、「野球嫌いからチャンピオンベースボールは一度もプレーしていなかったけど、これからは考え方を改めよう…」とさえ思わせたゲームとなりました。(ちなみにこのお陰でSG-1000のチャンピオンベースボールはプレーしました)
何度もプレーしているウチに腕前はそこそこの物となり、徐々に人との対戦に対して闘士が燃える事になってきました。
ある日、このゲームを持参して、近所に住む「モトちゃん」という男の子が遊びに来ました。この子はファミコンが発売される3年前に私の家の近所に引っ越してきた、私の数個下の子で、一人っ子の母子家庭の子でした。
彼は私に非常になついており、「OKIくん、ファミコンで遊ぼ~。」とカセットを持ってきては、私の家に遊びに来ていました。そして、家庭事情を知っている私は、夜遅くに母親が迎えに来るまで相手をしてあげ、本当の弟のように接していました。
そして、この日に持ってきたベースボールのカセットを見た私は、
OKI:「モトちゃん、この野球ゲーム、ルール分ってて買ってきたの?」
モトちゃん:「うん、知ってるよ。僕、凄く強いんだよ!」
OKI:「へぇ~。そーなんだ。なら、俺も本気出しちゃうぞ。」
みたいな感じで、プレーを始めました。
この時思ったのは「正直、この子の本気なんて、たかが知れている。」というもので、私はかなりナメた感じでプレーを始めました。
しかし、そうしたところ…
OKI:「モ、モトちゃん、かなり上手いね…(ゴクリ…)」
モトちゃん:「エヘヘ~。上手でしょう~♪」
正直ビックリしました。こんな「テレビゲームなんてそれほどプレーした事がないような子」が、ホームランとか普通に打ってきます。
OKI:「そ、それなら俺も本気に、本気出しちゃうぞ!」
かなり迫熱したゲーム展開です。5回位までかなり接戦です。
そんな中、急に画面に
「CALLED GAME」
の文字が。
OKI:「えぇっ? なんだこりゃ。このゲーム、コールドゲームなんてあったかな…?」
モトちゃん:「なんなの? OKIくん何かしたの? どっちが勝ったの?」
OKI:「いや、よく分らないんだけど、コールドゲームになった感じだね。俺が勝った…みたい。」
モトちゃん:「えぇ~! なんでなの!! なんでこれで終りなの! ズルイよ~!」
とモトちゃんが、かなり納得行っていないようで、グズりました。確かにこりゃよく分らない現象です。
モトちゃん:「もう一回やろうよ!」
OKI:「う~ん。でも、もう夜中だし、もう少ししたらママが来るし、また今度にしようよ。」
モトちゃん:「ヤダ、もう一回やる!ママが来るまででいいから!」
OKI:「分った。なら、後1回。ママが来るまでね。」
という事で、第2回戦が始まりました。
次はさっさと終らせたい & モトちゃんをナメていた私とは違いました。
軽く数点だけ取って9回まで終わらせ、彼に勝ちました。
モトちゃん:「もう一回やろうよ!」
OKI:「さっき言ったよね。後1回だよって。」
モトちゃん:「まだママが来てない!」
OKI:「そーじゃないよね。流石にキリがない。これでまた俺が勝ったら、
またやろうって、言うんだよね?」
モトちゃん:「そーだよ!だって、OKIくんが勝ち逃げじゃん!」
「(どっから、「勝ち逃げ」なんて言葉を覚えてきたんだろう…)」この時は、ちょっと驚きました。
それと同時に「相手に勝ち続けると、対戦ゲームというのは、常に追われる状態になるので、とても面倒臭いんだ…」という事を学習しました。
しかし、かなりグズついているので、相手をするしかありません。かといって、あんまりインチキで負けてあげるのもどーかと思い、再び本気で挑みました。
結果は、私の圧勝。まぁ、年齢差(やゲームにかける意気込み)を鑑みても当然の結果です。
モトちゃん:「ヒドイやヒドイや! OKIくんなんて、もう友達じゃない!!」
そーいって、モトちゃんはママを待たずに泣きながら家を飛び出してしまいました。
私は唖然となり、「なんで、たかがゲーム位で、こんな酷い事言われなければならないんだ… 弟と思って仲良く接してたのに…」と。
そして、次の日、モトちゃんのママ(若い時の八代亜紀にクリソツw)に、モトちゃんを泣かせた事をこっぴどく叱られました…
叱られている時に考える事は一つ。「なんで、俺が叱られる必要があるんだよ…」と。
その数日後、モトちゃんは何食わぬ顔で私の家に遊びにやってきましたが、私はあの時のセリフは生涯忘れない事になりました。
そして、「もう、この子と対戦ゲームはやめよう…」に。

シンプルで且つとても良くできたベースボール。
ずっと所有していなかったので、最近アキバで裸ROMをジャンク品100円で購入w
これは4500円になったパッケージですね。今思うと700円も値上りって…
【マリオブラザーズの[対戦プレー]】
再びマリオブラザーズの話に戻します。
マリオブラザーズがファミリーコンピュータに移植されてから、このゲームはかなりの友人達の家に置いてあるソフトになりました。
アーケードと違い、カセットさえ買ってしまえば幾らでもプレーできるので、プレースタイルが多種多様化しており、いつの間にか本ゲームは対戦プレー… いや、「殺し合い」のゲームと化していました。
オンタイムでこのゲームをやっていた、小、中学生の人なら経験あるかもしれませんが、2人プレーが始まると、まずは「POWの消し合い」が始まります。これはPOWがSATUGAIの道具になりやすいから消してしまうのです。ひっくり返した敵に相手が近付こうものなら、POWを使って敵を元に戻し、相手に当てるという技が使えたりします。これは下の段でひっくり返っている敵を上の段から落下して倒そうとしている人間に向かってPOWを使用すると、為す術もないまま相手を殺す事ができたりします。
他には押し合などもありました。マリオとルイージの能力は同等なので、両方が対方向でブツかりあえば、どちらも先に進む事ができません。この時にどちらかの方に敵が来れば、敵に触れる方が回避する事になるのですが、このタイミングで緊急回避を行い、回避しない方が敵に突っこむように仕向けたり、相手にブツかる瞬間に相手の頭を踏みつけて逆側に飛び、相手を敵に押して倒す…などの戦法が編み出されました。
私の場合は更に姑息で、マリオ側(1P側)のコントローラーをジャンケンで手に入れると、相手の着地タイミングで、PAUSEを連打。本ゲームのバグを利用して、着地する床を通り透かして(地面の当り判定が狂う)、下のフロアにいる敵に相手を当てたりと、それは日に日に陰険さが増してきました。

親とある賭けをして勝って、1983年の秋に買いに行ったマリオブラザーズ。
殺し合いになってから一体何人葬っただろうか…
気がついたら、私に勝てる人間がいなくなっている事に気がつき、物凄く優越感に浸ったりしました。
そしてある日の事…
友人達とマリオブラザーズをやろうとすると、「OKIくんとマリオやってもつまらない」や「OKIくんは汚いヤツ」と、たかがゲームの事だというのに、勝てない相手からやっかみ(というか恨み)が聴こえてくるようになってきました。
これらはまだ、私に直接言ってきた事なので、プチガキ大将だった私にとってはカワイイものだったのですが、徐々に陰で「OKIは殺し屋」「OKIはゲームが上手いから調子に乗っている」というイヤな声が間接的に聴こえてきました。
なんという悲しい事でしょう。対戦ゲームにより、友人と思っていた相手と溝が深まっていたのです。
これがある程度年齢行っている人間同士であれば、もっと紳士的な対戦が行えたと思うのですが、そういう立場でもなかった事、私が熱くなりすぎて、どんな手(テクニック)を駆使しても、相手を蹴落す精神が芽生えた事(ダークサイドに落ちた事)が、このような啀み合いを生んだ結果になったのです。
陰口を聴かれてまで、対戦…いや、殺し合いなんて楽しい訳がありません。
私はこうして、人と優越の決着をつけるゲームを生涯封印する事に決めました。1984年の出来事です。
その後、人と一緒にプレーをするゲームは、「サシで決着が着かないもの」、「必ず相手をフォローできるもの」を選定してプレーする事にしています。
このブログでも以前出たように、「ディアブロ」や「モンスターハンター」などは仮に相手に危害が加わっても必ずフォローができ、特に勝負事にならないゲームとしてプレーする事ができ(PKは論外)、過去には「ツインビー」「カルテット」「ガントレット」「G.I.ジョー」のような2~4人同時でも殆ど邪魔にならない上に、「基本的に協力プレーのみを行うもの」を好んでプレーしていました。
(同じ4P~8Pでも「ラストサバイバー」なんて、ありえない!w)
ちなみに協力プレーの一つに「リターン・オブ・イシター」がありますが、これはとある事件がリリース直後のプレーで発生し、2回しかプレーした事がありません。これはそのうち想い出話に書けたらなと思っています。
このような事から対戦ゲームをプレーしない訳ですが、またどこかで気持ちの変化により、人との対戦を行うかもしれません。
しかし、人といがみあってプレーをする事だけは絶対にしたくないと心に誓っています。
(私にもっと気楽に、もしくはスポーツマンシップに乗っ取ったゲームスピリッツがあれば良いのですけどね…)
コメント
対戦ゲームで汚い手が出た時
マリオブラザーズの殺し合いと検索して辿り着きました、殺し合いでの嫌な思い出を読ませて頂きましたが、ありますよね、ああいうのは、私もファミスタでわざと外してダブルプレーをやったら、いつもの人間とは当たり前のプレーだったんですが、高校の頃、将棋部の部室で自分が2年で、入ってきた1年と対戦した時、それやったら、真っ赤な顔で「そこまでして勝ちたいですか?」と敬語で言われましたから、ある意味、相当本気でそう言ったんでしょう、マリオの殺し合いは、いきなり10年、私とやり続けた人間がいましたが、そういう人間は、やり出した初日から、殺されて怒るフシすらなかったですよ。
同感していただいて非常に嬉しいです(^^)
初めまして、ドラさん。
このブログを書いているOKIです。(^^)
>マリオブラザーズの殺し合いと検索して辿り着きました、
>殺し合いでの嫌な思い出を読ませて頂きましたが、
> :
>いきなり10年、私とやり続けた人間がいましたが、そういう人間は、
>やり出した初日から、殺されて怒るフシすらなかったですよ。
10代~20代の感受性の高い時期というのは、このような事はついて回るものですよね。
対戦ゲームの場合、「相手が凄く真剣にプレーしてきて、且つ負けず嫌いな程、このような事が発生してしまう…」という偏見が私にはあります。
「たかがゲームではないか。」
そう言いたいものなのですが、やっぱり負けると面白くないもの(それは自分もそう思います)。
そのような事を思うと、ついつい対戦を行う事に気が引けてしまいます。
少年ジャンプの三大キーワードではありませんが、「友情・努力・勝利」で遊べるテレビゲームが個人的には安心して楽しめます。
◇ ◇ ◇
先程、ドラさんのURLにてページを拝見させていただきましたが、ゲームコーナーの看板に感動しました。
私もクレイジークライマーの熱狂的ファンなので(このブログにも、クレイジークライマーの事が結構出ています)、「この看板はっ!」って感じでした。(^^)
このブログを書いているOKIです。(^^)
>マリオブラザーズの殺し合いと検索して辿り着きました、
>殺し合いでの嫌な思い出を読ませて頂きましたが、
> :
>いきなり10年、私とやり続けた人間がいましたが、そういう人間は、
>やり出した初日から、殺されて怒るフシすらなかったですよ。
10代~20代の感受性の高い時期というのは、このような事はついて回るものですよね。
対戦ゲームの場合、「相手が凄く真剣にプレーしてきて、且つ負けず嫌いな程、このような事が発生してしまう…」という偏見が私にはあります。
「たかがゲームではないか。」
そう言いたいものなのですが、やっぱり負けると面白くないもの(それは自分もそう思います)。
そのような事を思うと、ついつい対戦を行う事に気が引けてしまいます。
少年ジャンプの三大キーワードではありませんが、「友情・努力・勝利」で遊べるテレビゲームが個人的には安心して楽しめます。
◇ ◇ ◇
先程、ドラさんのURLにてページを拝見させていただきましたが、ゲームコーナーの看板に感動しました。
私もクレイジークライマーの熱狂的ファンなので(このブログにも、クレイジークライマーの事が結構出ています)、「この看板はっ!」って感じでした。(^^)
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