昔のゲームの想い出 [0013] 「迷宮組曲」 [ハドソン] [1986] [ファミコン]
《7和音!?》
迷宮組曲は城の中を探索しながら、最上階にいるボスから王女様を救出するというアクションゲームです。

とてもかわいらしいイラスト
このゲームはとても優れている作りな上に、心地良いアクション、慣れると2時間以内にクリアできるといった特徴を持つゲームなので、箱庭を散歩する感覚でいまでも定期的にプレーするのですが、このゲームにはいつも感心することがあり、「今の時代でもあまりこのフィーチャーは見かけないかも?」といったものが一つあります。 それは何かと言うと、
「ボーナスステージにおけるBGMの演出」
です。
これは7つのボーナスステージを1つクリアする度に背景に表示されている演奏者の楽器が増え、最後には7つの楽器で全員が演奏をするといったものとなります。流石「組曲」というタイトルを謳っているだけあると思います。
この曲は当時CMでも流れている程の秀逸な曲なのですが、私が着目した所は楽曲もさることながら、この「和音の処理」に目(耳)が行きました。
当時からよく知られているように、ファミリーコンピュータのサウンドは通常3和音(正確にはノイズ音も入れると4)というのが常識だったので、7つの楽曲が全てミキシングできるとは全く考えておらず、「ハードが出力できないものをソフトでどーやって実現するの?」と、それはもうプログラマーの方を神としか思えて仕方がなかったと同時に、ファミリーベーシックで同じようなことをプログラミングできないものかと考察したものです。(結局ディレイをかけて音色を一瞬で変化させる位しか思いつきませんでしたが…)
現在はPCM(とはもう言わないですかね…)が当たり前でミキシングなんて処理速度的にも自由自在、BGMに好きなCDを流すことまでできる時代ではありますが、このようなプログラマブルなサウンド処理を各メーカーが手前に実装していた時代というのは、現代よりも職人気質を感じてなりません。
そして1986年から22年近く経過した今、このゲームのプログラマーと思われる方のブログをネットで拝見した限りでは、特別なサウンドドライバーを作成したような事が書いてあったのを読んで、「おー、そーいうことかー。手前でミキシングしたのかな?処理が間に合うもんなんだなぁ。」などと思う訳なのですが、当時の情熱には心から尊敬してしまいます。
このゲームリリースの数年後、X68000のソフトウェアに「PCM8.X」というADPCMをミキシングするソフトウェアが公開されたのですが、私の中で「PCM8.X = 迷宮組曲」位の脳内変換が行われたりしました。
(これら素晴らしいソフトウェアを等号で結んだり比較するものではないのですが… まぁ、個人的な脳内の範疇ということでお願いします(^^ゞ)
◇ ◇ ◇
このようにソフトウェアの応用により、ハードウェアが標準で装備している結果よりも一つ上を実現することができるということは、とても凄い事と思います。
迷宮組曲は城の中を探索しながら、最上階にいるボスから王女様を救出するというアクションゲームです。

とてもかわいらしいイラスト
このゲームはとても優れている作りな上に、心地良いアクション、慣れると2時間以内にクリアできるといった特徴を持つゲームなので、箱庭を散歩する感覚でいまでも定期的にプレーするのですが、このゲームにはいつも感心することがあり、「今の時代でもあまりこのフィーチャーは見かけないかも?」といったものが一つあります。 それは何かと言うと、
です。
これは7つのボーナスステージを1つクリアする度に背景に表示されている演奏者の楽器が増え、最後には7つの楽器で全員が演奏をするといったものとなります。流石「組曲」というタイトルを謳っているだけあると思います。
この曲は当時CMでも流れている程の秀逸な曲なのですが、私が着目した所は楽曲もさることながら、この「和音の処理」に目(耳)が行きました。
当時からよく知られているように、ファミリーコンピュータのサウンドは通常3和音(正確にはノイズ音も入れると4)というのが常識だったので、7つの楽曲が全てミキシングできるとは全く考えておらず、「ハードが出力できないものをソフトでどーやって実現するの?」と、それはもうプログラマーの方を神としか思えて仕方がなかったと同時に、ファミリーベーシックで同じようなことをプログラミングできないものかと考察したものです。(結局ディレイをかけて音色を一瞬で変化させる位しか思いつきませんでしたが…)
現在はPCM(とはもう言わないですかね…)が当たり前でミキシングなんて処理速度的にも自由自在、BGMに好きなCDを流すことまでできる時代ではありますが、このようなプログラマブルなサウンド処理を各メーカーが手前に実装していた時代というのは、現代よりも職人気質を感じてなりません。
そして1986年から22年近く経過した今、このゲームのプログラマーと思われる方のブログをネットで拝見した限りでは、特別なサウンドドライバーを作成したような事が書いてあったのを読んで、「おー、そーいうことかー。手前でミキシングしたのかな?処理が間に合うもんなんだなぁ。」などと思う訳なのですが、当時の情熱には心から尊敬してしまいます。
このゲームリリースの数年後、X68000のソフトウェアに「PCM8.X」というADPCMをミキシングするソフトウェアが公開されたのですが、私の中で「PCM8.X = 迷宮組曲」位の脳内変換が行われたりしました。
(これら素晴らしいソフトウェアを等号で結んだり比較するものではないのですが… まぁ、個人的な脳内の範疇ということでお願いします(^^ゞ)
このようにソフトウェアの応用により、ハードウェアが標準で装備している結果よりも一つ上を実現することができるということは、とても凄い事と思います。
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