昔のゲームの想い出 [0139] 「ドラゴンクエスト」 [エニックス] [1986] [ファミリーコンピュータ]
《国民的RPG!》
現在、ドラゴンクエストIXをノンビリとプレーしています。
このゲームのシリーズはある程度やっているので、「今回もなんとなくプレーしている」という感じですね。
現在、ドラゴンクエストIXをノンビリとプレーしています。
このゲームのシリーズはある程度やっているので、「今回もなんとなくプレーしている」という感じですね。
現時点での個人的な評価は可もなく不可もなくという感じで、100点中、70点位という感じでしょうか。普通に面白いとは思いますが、技術的な面で、どーしても減点が多いです。技術的には「ドラゴンクエスト モンスターズ ジョーカー」の方が上に感じてしまいます。背景の回転処理やらなんやらで軽く減点が重んでしまいます。ブランドをしょわされた開発会社は、シナリオやグラフィック、音楽を生み出さない分、この辺に命をかけないとイカンと思うのですけど、VIIIで気が抜けてしまったのですかねぇ…
(なんて技術的な面よりも、色々な理由から、そういう仕様にしているだけなのかも知れませんが(^^ゞ)
でもまぁ、ゲームは面白い/面白くないが一番大事なので、そんなの気にしない人なら、このゲームは80点以上の評価になるかもしれませんね。私は、モーションが入るキャラクターと、そうでないNPCのドットの粗さばかりが気になって仕方がないのですが…w

モーションの無い中央のピンクの子は8方向テクスチャのビルボード表現…
昨日アキバのヨドバシに行ったら、「すれ違いコーナー」とかがあり、みんなそこに集まって、「すれ違い通信」とかやっていたので、色々と夢中になれる要素も沢山あるのだろうなぁ~とか思いました。私はこの「すれ違い」の仕様をちゃんと理解していないままだったので(マニュアルは一応読んだのですが…)、一緒にいたS山くんに仕様を教えてもらい、「そんな仕様だったんだ…」とw
という感じで、昔ほど熱狂してプレーしなくなったドラクエですが、今後のナンバリングタイトルもプレーして行きそうな気がしています。(^^)
そして、今回から想い出話はドラクエシリーズをI~IVまで書いてみようと思います。
私がゲーマーやっていた時代(1992)を考えると、Vまでだったりするのですが、Vは「主人公が石になった所(ここはなんか感動した)」しか覚えていない位、かなりやっつけでクリアしたので、正直想い出話が無い…という事が理由です。特にこのゲームで思い入れがあったり、事件があったりした訳でもなく、私のログに残せる値にならない…という感じです。
という事で、まずは初代である「ドラゴンクエスト」から書いてみたいと思います。

【ファーストインプレッション】
後にモンスター級のシリーズタイトルになる初代ですが、リリース直後において、私の周りでは二人しかこのゲームに食い付いていませんでしたw
一人は「サラダの国のトマト姫」の想い出に書いた友人が予約している事を風の噂で聴きました。この彼とはこの時既にクラスが違っており、他のクラスの人が私にゲームの攻略を聴きに来た時に仕入れた情報でした。
もう一人は私のゲームの師匠であるY本くんです。
私はY本くんから電話を受けて、「OKIくん、ドラゴンクエストがスゲー面白いぞっ。見に来なよ!」と、発売日3日後位に呼び出されての出来事でした。
彼の家に行くと、彼が「ダースドラゴン」と戦っていたのを覚えていますw
そして、その時下に表示されるウィンドウのメッセージの速さに、「こ…これ、何が表示されているの?」と。
恐らく私だけではないと思うのですが、自らが一人で初めてドラクエをプレーしていないと、人がプレーしている時のメッセージの速さに驚いたと思います。Aボタンを連打して、次々と攻撃や呪文を唱え、メッセージを速攻でスキップ…
まるで、達人のような捌き方…正直驚きました。
私は「Y本くんは、この文字読めてるの?」と聴いてしまいました。そんなY本くんは「うん、読めてるよ。」とサラっとヌカしました。
(ちなみに、後の「日本中で大事件となるドラゴンクエストIIIの発売日」に私の父親が私のプレーしているドラクエを初めて見て、「オマエ、コレ読めているのか?」と言われましたw)
そして、ダースドラゴンの少し後に出てきた「竜王」。
つまり私は初見数分後にラスボスを見ていたりします(爆)
竜王との戦闘はY本くんも苦戦しており、「コイツ炎が強いんだよ~。ギリギリなんだよね。」と、このゲームすら理解していない私に熱弁してくれました。私は「Y本くんはもう解いてんだよね?」と聴いたら、「うん、3回目」とサラッと言っていました。
そして、竜王を倒して、エンディングを見せてもらいました。
エンディングの曲を聴きながら、Y本くんは「この曲も凄くいいんだよねぇ~」とシミジミしていました。…が、私は今初めて見たばかりのゲームだったので、何が良いのかすら分りませんでした…
これが私とドラゴンクエストとの最初の出会いです。
この日は、いかにドラゴンクエストというゲームが凄いのかをY本くんに散々とレクチャーされたのですが、もう殆んど覚えていないですw
とにかく素晴らしいゲームだという事だけは分りました。
【最初からプレー】
その出来事から数日後、Y本くんが「OKIくんもプレーしなよ。」という事で、カセットを借りてプレーしました。
その数時間後、メシも食わずにレベル上げをしている自分がいました。「たしかに、これは面白い! でも、この感動を既にY本くんは既に体験してるんだよなー。」と、ちょっと悔しい気持ちになったりしました。(^^;
でもまぁ、そんな事よりも「次はどんな事になるんだろ? 次はどんな街があるのだろう?」と、それはもうワクワクが止りませんでした。
この頃は「コンシューマー機はとにかく早解きさえできれば良い人間だった」ので、Y本くんに「ここってどーすればいいの?」と電話1本、24時間受け付けで、「ここは、これこれこーすれば良いんだよ。」だったので、雑誌の攻略よりも親切丁寧に楽々にクリアです。(^^;
3日もかからないでクリアした私は、彼と並んで発売2週間後には「このゲームの情報通」になってましたw
「俺もこれ買おっと。」その次の日、おもちゃへ行こう~♪ で、デパートに買いに行きました。
【サポートセンター状態に】
徐々にこのゲームの素晴らしさがファミコンファンに広がり、クラスはもとより学年全体でこのゲームがプレーされ始めました。
最初はクラスで「ねぇOKI、ガライの墓の~」みたいな感じで、イベントに関しての質問がされたりして、それに答えていたのですが、徐々に他のクラスの元クラスメートが「OKIくん、ゴーレムが~」みたいに、休み時間に訪問してくる人が出始めました。
これは「OKIが色々と情報を持っている」という噂が広がり、それに尾びれ背びれが付いて、人がやってくるようになった感じです。
酷いもの(?)になると、「今、レベル15なんだけど、これはレベル幾つで解けるの?」とか、「あとスライム何匹倒せばレベル10になるの?」とかくだらない質問までされるようになってきました。
最後の方になると、面識の無い下級生がやってきて、「OKIさんレッドリングって、どこのレベルにあるんですか?」という質問をされ、「…??? それって、ゼルダじゃないの?」との問いに、「そうですゼルダです。噂ではOKIさんに聴けばなんでも分るという話を○○○くんに聴いたもので…」と。
「誰だよ○○○って。 俺、その人知らないんですケド!w」というような感じになっていました。
そして「まぁ、レッドリングは表ゼルダなら右上のアソコで、裏ならアソコだけど…」と回答すると、「やっぱり何でも知ってるんですね!また聴きに来ます!」みたいな流れに…
ブームが下火になるまで、本当に沢山質問されました。いまなら即「ググレ。」でムゲにできますが、1986年ではそんな文明も無い訳なので、年齢の上下差別をしない私は上の人も下の人も平等に会話するように努めました。
お陰で色々な人と知り合いになれたし、変なイジメとかもなかったので(どちらかというと悪ガキの裏リーダー系でした)、テレビゲームを介して良い時を過ごしました。
【技術】
このゲームはシリーズ最初にして素晴らしい表現が盛り沢山です。
正直「個人的な表現順位をつけるなら、トップなんじゃないのかな?」とか思う程です。
(ちなみに好きな順位は別物です。それについては最後に書きます。(^^))
それはどこかと言うと…
[地上戦闘時の背景]
ファミリーコンピュータ版ではIVまでリリースされていますが、このIだけ地上戦闘時に背景があります。II以降は複数の敵が表示される処理の仕様や、ハードウェアとの問題から、廃止されたのかと思っているのですが、とりあえずIだけは戦闘時に背景があります。イカす!
[敵の色変えと武装]
敵の色変えはI~IXが実現している主な仕様ですが(ポリゴンになってからは、パレットの概念が厳しくなっているので、モデルに対するテクスチャの差し替えが多い)、ファミリーコンピュータ版で敵の武装が変化するのはI、IIです。
私がとても気に入っている騎士系を例に挙げると、
・よろしのきし(水色の鎧)
・あくまのきし(灰色の鎧+オノを持っている)
・しにがみのきし(ピンクの鎧+オノ+盾を持っている)
というように、スプライトで構成されているものに色替えやアクセサリーを付加するだけで(ついでに向きまで逆転させたりもしている)、まるで別のモンスターに見せられる(ように私は見えた)のは凄いアイディアだと思いました。(ちなみに、Iは攻撃を食らう時にBGだけ動くので、敵はスプライトと思われ、II以降は敵が並ぶのでBGと思われ…)
III以降はこの武装処理が殆んど見受けられなく、色違い程度の敵にインパクトに欠けてしまった…という見解があります。
[たいまつ&レミーラの呪文]
Iのみフィーチャーで、ダンジョン内でプレイヤーの周辺を明るく照します。この手のアイディアはこの頃のPCゲームでは見受けられたもので、非常にダンジョンを探索している感がありました。特にレミーラの呪文の場合は時間により明るさの範囲が狭くなって行く仕様が非常に良い雰囲気でした。
II以降は廃止されたので、プレイヤーに優しい仕様で廃止にしたのか、表現の問題から廃止したのか不明ですが、個人的にはIのダンジョンの仕様は良くできたものだと思っています。
[ダンジョンBGM]
これもIのみのフィーチャーで、ダンジョンの下の階に降りていくと、オクターブやテンポが下って行きます。
これもII以降は廃止されているので、Iの優れている点が見受けられます。特にラスダンの竜王の階層は一番深いので、それはもうドロドロ感溢れる素晴らしいBGMとなっています。凄く深い所にまで降りてきたなぁ~と。
現在だとサウンドライブラリが充実しているのでサラッと実現できそうなものですが、意外とテンポとか遅くするのは四苦八苦しそうな気がしないでもないです。どーなんでしょね?
とまぁ初代なのに、これだけの凄い表現フィーチャー満載です。
ゲームのボリュームもそれ程ではないので、「今週、ちょっと解いてみよう。」とかいう気にもなれますね!w
【BGM】
このゲームのBGMはどれも最高級だと思っていますが、やはりファーストインプレッションの凄さという意味では、このIが最高と感じています。
また、Y本くんの「エンディングの曲サイコー!」の押しも影響されてか、私もこのIのエンディングが一番好きな曲となっています。パートが変るところなんて本当に好きで、ファミリーベーシックで耳コピーした事とかもあります。同じハードなので、同じ音が再生できたので感動もひとしおでした。今でも直録をカーステに入れて聴いている位です。
フィナーレが名曲です!(・∀・)イイ!!
◇ ◇ ◇
という感じで、ゲーム内容のボリュームは最近の物とは比較になりませんが、小気味良いイベントや、センスの良いフィーチャーは私の想い出にはとても印象深く残っており、「初代は、今後素晴らしいシリーズが生まれるための基礎が濃厚に詰っている」という感じです。いや、「初代は、今後日本のRPGが全てコレになってしまうための基礎が濃厚に詰っている」という感じでしょうか…
「RPGはウィズだろ!」という人が出てきてしまいそうですが、トップビューフィールド移動で且つワクワク感のあるイベントが発生する戦闘が対話型のRPGは、本ゲームが初だと思っています。
(戦闘がリアルタイムアクションなら当然ハイドライドですがw)
上述で「個人的な表現順位をつけるなら、トップ」と書きましたが、私個人の表現レベルの大きさを挙げると以下のようになります。
I > II >>> 越えられない壁 >>> VIII > IV > III > 以下想い出無し
やはり、「いいなぁ~。」と思っていた表現が割愛されていると、その分個人的にはデグレートに繋がるので、このようになります。
幾ら万人受けが大事でも、その中には残念がっている人もいる…といった典型的な例かもしれません。
また、順位に VIII が出ていますが、スペックがあまりにも違うものなので、比較対象になりづらいのですが、トゥーンシェーディングや、ブルーム処理を頑張っていたのを見受けられたので、この順位にしていますw
F田くんにVIIIについてこの事を語った事がありますが、彼曰く「この会社の技術レベルはねぇ…」って感じでしたが、私としてはそれでも良く出来ていると思いました。まぁ、「小綺麗に出来ている」が強くて、初代の頃に受けたインパクト程ではありませんでしたけどね。(^^ゞ
そして「シリーズで好きな順位」というと、こんな感じです。
II > I > III > VIII > 以下ドングリ
という感じです。
私はVIを(仕事の忙しさから)プレーしておらず、VIIに至っては最初の城の散策中、45度の画面回転や壷を持ち上げて、それをポイッと投げた表現を見た瞬間、「FF VIIIや、出たばかりのFF IXの表現を前にして、これは無いだろ。もう終った…」と悲しみのあまり、それ以降一度も立ち上げていないという状況だったりします。そして「VIIIはVIIの反省なんじゃないか?」と思う程の表現だったので、これはクリアまでプレーした感じです。
今迄人から聴き込みをしている統計では「III」の支持がダントツなのですが、IIIは上述の技術レベルがIIよりも劣化しているという衝撃が大きくて、私の中ではどーしてもIIIが一位になれません。
しかもIの素晴らしさが相俟って、IIIが3位になりましたw
でも、IIIが大した事ないという訳ではありません。IIとIが色々と凄いのです。
という事で、次はシリーズで一番好きなIIの想い出を書いてみようと思います。
(なんて技術的な面よりも、色々な理由から、そういう仕様にしているだけなのかも知れませんが(^^ゞ)
でもまぁ、ゲームは面白い/面白くないが一番大事なので、そんなの気にしない人なら、このゲームは80点以上の評価になるかもしれませんね。私は、モーションが入るキャラクターと、そうでないNPCのドットの粗さばかりが気になって仕方がないのですが…w

モーションの無い中央のピンクの子は8方向テクスチャのビルボード表現…
昨日アキバのヨドバシに行ったら、「すれ違いコーナー」とかがあり、みんなそこに集まって、「すれ違い通信」とかやっていたので、色々と夢中になれる要素も沢山あるのだろうなぁ~とか思いました。私はこの「すれ違い」の仕様をちゃんと理解していないままだったので(マニュアルは一応読んだのですが…)、一緒にいたS山くんに仕様を教えてもらい、「そんな仕様だったんだ…」とw
という感じで、昔ほど熱狂してプレーしなくなったドラクエですが、今後のナンバリングタイトルもプレーして行きそうな気がしています。(^^)
そして、今回から想い出話はドラクエシリーズをI~IVまで書いてみようと思います。
私がゲーマーやっていた時代(1992)を考えると、Vまでだったりするのですが、Vは「主人公が石になった所(ここはなんか感動した)」しか覚えていない位、かなりやっつけでクリアしたので、正直想い出話が無い…という事が理由です。特にこのゲームで思い入れがあったり、事件があったりした訳でもなく、私のログに残せる値にならない…という感じです。
という事で、まずは初代である「ドラゴンクエスト」から書いてみたいと思います。

【ファーストインプレッション】
後にモンスター級のシリーズタイトルになる初代ですが、リリース直後において、私の周りでは二人しかこのゲームに食い付いていませんでしたw
一人は「サラダの国のトマト姫」の想い出に書いた友人が予約している事を風の噂で聴きました。この彼とはこの時既にクラスが違っており、他のクラスの人が私にゲームの攻略を聴きに来た時に仕入れた情報でした。
もう一人は私のゲームの師匠であるY本くんです。
私はY本くんから電話を受けて、「OKIくん、ドラゴンクエストがスゲー面白いぞっ。見に来なよ!」と、発売日3日後位に呼び出されての出来事でした。
彼の家に行くと、彼が「ダースドラゴン」と戦っていたのを覚えていますw
そして、その時下に表示されるウィンドウのメッセージの速さに、「こ…これ、何が表示されているの?」と。
恐らく私だけではないと思うのですが、自らが一人で初めてドラクエをプレーしていないと、人がプレーしている時のメッセージの速さに驚いたと思います。Aボタンを連打して、次々と攻撃や呪文を唱え、メッセージを速攻でスキップ…
まるで、達人のような捌き方…正直驚きました。
私は「Y本くんは、この文字読めてるの?」と聴いてしまいました。そんなY本くんは「うん、読めてるよ。」とサラっとヌカしました。
(ちなみに、後の「日本中で大事件となるドラゴンクエストIIIの発売日」に私の父親が私のプレーしているドラクエを初めて見て、「オマエ、コレ読めているのか?」と言われましたw)
そして、ダースドラゴンの少し後に出てきた「竜王」。
つまり私は初見数分後にラスボスを見ていたりします(爆)
竜王との戦闘はY本くんも苦戦しており、「コイツ炎が強いんだよ~。ギリギリなんだよね。」と、このゲームすら理解していない私に熱弁してくれました。私は「Y本くんはもう解いてんだよね?」と聴いたら、「うん、3回目」とサラッと言っていました。
そして、竜王を倒して、エンディングを見せてもらいました。
エンディングの曲を聴きながら、Y本くんは「この曲も凄くいいんだよねぇ~」とシミジミしていました。…が、私は今初めて見たばかりのゲームだったので、何が良いのかすら分りませんでした…
これが私とドラゴンクエストとの最初の出会いです。
この日は、いかにドラゴンクエストというゲームが凄いのかをY本くんに散々とレクチャーされたのですが、もう殆んど覚えていないですw
とにかく素晴らしいゲームだという事だけは分りました。
【最初からプレー】
その出来事から数日後、Y本くんが「OKIくんもプレーしなよ。」という事で、カセットを借りてプレーしました。
その数時間後、メシも食わずにレベル上げをしている自分がいました。「たしかに、これは面白い! でも、この感動を既にY本くんは既に体験してるんだよなー。」と、ちょっと悔しい気持ちになったりしました。(^^;
でもまぁ、そんな事よりも「次はどんな事になるんだろ? 次はどんな街があるのだろう?」と、それはもうワクワクが止りませんでした。
この頃は「コンシューマー機はとにかく早解きさえできれば良い人間だった」ので、Y本くんに「ここってどーすればいいの?」と電話1本、24時間受け付けで、「ここは、これこれこーすれば良いんだよ。」だったので、雑誌の攻略よりも親切丁寧に楽々にクリアです。(^^;
3日もかからないでクリアした私は、彼と並んで発売2週間後には「このゲームの情報通」になってましたw
「俺もこれ買おっと。」その次の日、おもちゃへ行こう~♪ で、デパートに買いに行きました。
【サポートセンター状態に】
徐々にこのゲームの素晴らしさがファミコンファンに広がり、クラスはもとより学年全体でこのゲームがプレーされ始めました。
最初はクラスで「ねぇOKI、ガライの墓の~」みたいな感じで、イベントに関しての質問がされたりして、それに答えていたのですが、徐々に他のクラスの元クラスメートが「OKIくん、ゴーレムが~」みたいに、休み時間に訪問してくる人が出始めました。
これは「OKIが色々と情報を持っている」という噂が広がり、それに尾びれ背びれが付いて、人がやってくるようになった感じです。
酷いもの(?)になると、「今、レベル15なんだけど、これはレベル幾つで解けるの?」とか、「あとスライム何匹倒せばレベル10になるの?」とかくだらない質問までされるようになってきました。
最後の方になると、面識の無い下級生がやってきて、「OKIさんレッドリングって、どこのレベルにあるんですか?」という質問をされ、「…??? それって、ゼルダじゃないの?」との問いに、「そうですゼルダです。噂ではOKIさんに聴けばなんでも分るという話を○○○くんに聴いたもので…」と。
「誰だよ○○○って。 俺、その人知らないんですケド!w」というような感じになっていました。
そして「まぁ、レッドリングは表ゼルダなら右上のアソコで、裏ならアソコだけど…」と回答すると、「やっぱり何でも知ってるんですね!また聴きに来ます!」みたいな流れに…
ブームが下火になるまで、本当に沢山質問されました。いまなら即「ググレ。」でムゲにできますが、1986年ではそんな文明も無い訳なので、年齢の上下差別をしない私は上の人も下の人も平等に会話するように努めました。
お陰で色々な人と知り合いになれたし、変なイジメとかもなかったので(どちらかというと悪ガキの裏リーダー系でした)、テレビゲームを介して良い時を過ごしました。
【技術】
このゲームはシリーズ最初にして素晴らしい表現が盛り沢山です。
正直「個人的な表現順位をつけるなら、トップなんじゃないのかな?」とか思う程です。
(ちなみに好きな順位は別物です。それについては最後に書きます。(^^))
それはどこかと言うと…
[地上戦闘時の背景]
ファミリーコンピュータ版ではIVまでリリースされていますが、このIだけ地上戦闘時に背景があります。II以降は複数の敵が表示される処理の仕様や、ハードウェアとの問題から、廃止されたのかと思っているのですが、とりあえずIだけは戦闘時に背景があります。イカす!
[敵の色変えと武装]
敵の色変えはI~IXが実現している主な仕様ですが(ポリゴンになってからは、パレットの概念が厳しくなっているので、モデルに対するテクスチャの差し替えが多い)、ファミリーコンピュータ版で敵の武装が変化するのはI、IIです。
私がとても気に入っている騎士系を例に挙げると、
・よろしのきし(水色の鎧)
・あくまのきし(灰色の鎧+オノを持っている)
・しにがみのきし(ピンクの鎧+オノ+盾を持っている)
というように、スプライトで構成されているものに色替えやアクセサリーを付加するだけで(ついでに向きまで逆転させたりもしている)、まるで別のモンスターに見せられる(ように私は見えた)のは凄いアイディアだと思いました。(ちなみに、Iは攻撃を食らう時にBGだけ動くので、敵はスプライトと思われ、II以降は敵が並ぶのでBGと思われ…)
III以降はこの武装処理が殆んど見受けられなく、色違い程度の敵にインパクトに欠けてしまった…という見解があります。
[たいまつ&レミーラの呪文]
Iのみフィーチャーで、ダンジョン内でプレイヤーの周辺を明るく照します。この手のアイディアはこの頃のPCゲームでは見受けられたもので、非常にダンジョンを探索している感がありました。特にレミーラの呪文の場合は時間により明るさの範囲が狭くなって行く仕様が非常に良い雰囲気でした。
II以降は廃止されたので、プレイヤーに優しい仕様で廃止にしたのか、表現の問題から廃止したのか不明ですが、個人的にはIのダンジョンの仕様は良くできたものだと思っています。
[ダンジョンBGM]
これもIのみのフィーチャーで、ダンジョンの下の階に降りていくと、オクターブやテンポが下って行きます。
これもII以降は廃止されているので、Iの優れている点が見受けられます。特にラスダンの竜王の階層は一番深いので、それはもうドロドロ感溢れる素晴らしいBGMとなっています。凄く深い所にまで降りてきたなぁ~と。
現在だとサウンドライブラリが充実しているのでサラッと実現できそうなものですが、意外とテンポとか遅くするのは四苦八苦しそうな気がしないでもないです。どーなんでしょね?
とまぁ初代なのに、これだけの凄い表現フィーチャー満載です。
ゲームのボリュームもそれ程ではないので、「今週、ちょっと解いてみよう。」とかいう気にもなれますね!w
【BGM】
このゲームのBGMはどれも最高級だと思っていますが、やはりファーストインプレッションの凄さという意味では、このIが最高と感じています。
また、Y本くんの「エンディングの曲サイコー!」の押しも影響されてか、私もこのIのエンディングが一番好きな曲となっています。パートが変るところなんて本当に好きで、ファミリーベーシックで耳コピーした事とかもあります。同じハードなので、同じ音が再生できたので感動もひとしおでした。今でも直録をカーステに入れて聴いている位です。
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という感じで、ゲーム内容のボリュームは最近の物とは比較になりませんが、小気味良いイベントや、センスの良いフィーチャーは私の想い出にはとても印象深く残っており、「初代は、今後素晴らしいシリーズが生まれるための基礎が濃厚に詰っている」という感じです。いや、「初代は、今後日本のRPGが全てコレになってしまうための基礎が濃厚に詰っている」という感じでしょうか…
「RPGはウィズだろ!」という人が出てきてしまいそうですが、トップビューフィールド移動で且つワクワク感のあるイベントが発生する戦闘が対話型のRPGは、本ゲームが初だと思っています。
(戦闘がリアルタイムアクションなら当然ハイドライドですがw)
上述で「個人的な表現順位をつけるなら、トップ」と書きましたが、私個人の表現レベルの大きさを挙げると以下のようになります。
I > II >>> 越えられない壁 >>> VIII > IV > III > 以下想い出無し
やはり、「いいなぁ~。」と思っていた表現が割愛されていると、その分個人的にはデグレートに繋がるので、このようになります。
幾ら万人受けが大事でも、その中には残念がっている人もいる…といった典型的な例かもしれません。
また、順位に VIII が出ていますが、スペックがあまりにも違うものなので、比較対象になりづらいのですが、トゥーンシェーディングや、ブルーム処理を頑張っていたのを見受けられたので、この順位にしていますw
F田くんにVIIIについてこの事を語った事がありますが、彼曰く「この会社の技術レベルはねぇ…」って感じでしたが、私としてはそれでも良く出来ていると思いました。まぁ、「小綺麗に出来ている」が強くて、初代の頃に受けたインパクト程ではありませんでしたけどね。(^^ゞ
そして「シリーズで好きな順位」というと、こんな感じです。
II > I > III > VIII > 以下ドングリ
という感じです。
私はVIを(仕事の忙しさから)プレーしておらず、VIIに至っては最初の城の散策中、45度の画面回転や壷を持ち上げて、それをポイッと投げた表現を見た瞬間、「FF VIIIや、出たばかりのFF IXの表現を前にして、これは無いだろ。もう終った…」と悲しみのあまり、それ以降一度も立ち上げていないという状況だったりします。そして「VIIIはVIIの反省なんじゃないか?」と思う程の表現だったので、これはクリアまでプレーした感じです。
今迄人から聴き込みをしている統計では「III」の支持がダントツなのですが、IIIは上述の技術レベルがIIよりも劣化しているという衝撃が大きくて、私の中ではどーしてもIIIが一位になれません。
しかもIの素晴らしさが相俟って、IIIが3位になりましたw
でも、IIIが大した事ないという訳ではありません。IIとIが色々と凄いのです。
という事で、次はシリーズで一番好きなIIの想い出を書いてみようと思います。
コメント
おまえにせかいのはんぶんをやろう!
「はい」でLv.1にされるセンスも最高ですよねぇ~
初めまして、JAMさん。
このブログ書いているOKIです。(^^)
>国民的ゲームなのに誰もコメントしてない(笑)
このブログはかなりローカル(閉鎖的)なものだと思ってますので、「コメントがある方がおかしい」ですよ(爆)
(いつもコメントをいただいている方々とは、密にやりとりさせていただいている知り合いの方のみですし。(^^))
むしろJAMさんが「いつも読んでいただいている事」に驚きです。
(こんな変なブログを読んでいただいて、ありがとうございます。(^^))
>地下迷宮の音楽のピッチが変わるフィーチャー
ファミコンのハードを「センスの良い応用」で見事に階層を表現していますよね。
「今の時代にコレを実現しているゲーム」が少ない事から、このような素晴らしい表現を持っているゲームって貴重だと思います。
>ちなみに城の1階と2階でも音楽が変わります。
言われて「そーだった!!」と感動しました。
普通にやってても、1階程度だと気がつきづらいですよね。
>あの地下迷宮も竜王のいる階層だけいきなり明るくなる
ですよねぇ~。あの表現も好きでした。
そして最後の「あの問答」。凄く素晴しいかけ引きで、過去にアレをネタにしたGIFアニメを会社の内輪ネタで作ってしまった程ですw
>下に降りていく度に遅くなる音楽
一番下まで行くと、それはもう別次元のBGMですよね。しかもオドロオドロしていて且つ眠くなるような遅さw
「竜王のいる世界は時間の進み方が違うんだ」という表現は凄く適切だと思います。
>「II」になって竜王の間より深い階層がルビスのほこら
あ~、これも言われて気がつきました。(^^ゞ
アレはサクッと下まで降りれてしまうので、その辺分りづらいですね。(^^;
>「堀井さんはルビスより竜王の方がご贔屓なのかも」
www 素晴しい推察ですねぇ~。
でも、そのような事をアレコレ考えるのが本当に楽しい時代でした。
ドラクエのダンジョンの階層一つで、ここまで深く話せるネタをコメントしていただいて、本当に嬉しい限りです。(^^)
このブログ書いているOKIです。(^^)
>国民的ゲームなのに誰もコメントしてない(笑)
このブログはかなりローカル(閉鎖的)なものだと思ってますので、「コメントがある方がおかしい」ですよ(爆)
(いつもコメントをいただいている方々とは、密にやりとりさせていただいている知り合いの方のみですし。(^^))
むしろJAMさんが「いつも読んでいただいている事」に驚きです。
(こんな変なブログを読んでいただいて、ありがとうございます。(^^))
>地下迷宮の音楽のピッチが変わるフィーチャー
ファミコンのハードを「センスの良い応用」で見事に階層を表現していますよね。
「今の時代にコレを実現しているゲーム」が少ない事から、このような素晴らしい表現を持っているゲームって貴重だと思います。
>ちなみに城の1階と2階でも音楽が変わります。
言われて「そーだった!!」と感動しました。
普通にやってても、1階程度だと気がつきづらいですよね。
>あの地下迷宮も竜王のいる階層だけいきなり明るくなる
ですよねぇ~。あの表現も好きでした。
そして最後の「あの問答」。凄く素晴しいかけ引きで、過去にアレをネタにしたGIFアニメを会社の内輪ネタで作ってしまった程ですw
>下に降りていく度に遅くなる音楽
一番下まで行くと、それはもう別次元のBGMですよね。しかもオドロオドロしていて且つ眠くなるような遅さw
「竜王のいる世界は時間の進み方が違うんだ」という表現は凄く適切だと思います。
>「II」になって竜王の間より深い階層がルビスのほこら
あ~、これも言われて気がつきました。(^^ゞ
アレはサクッと下まで降りれてしまうので、その辺分りづらいですね。(^^;
>「堀井さんはルビスより竜王の方がご贔屓なのかも」
www 素晴しい推察ですねぇ~。
でも、そのような事をアレコレ考えるのが本当に楽しい時代でした。
ドラクエのダンジョンの階層一つで、ここまで深く話せるネタをコメントしていただいて、本当に嬉しい限りです。(^^)
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地下迷宮の音楽のピッチが変わるフィーチャーは秀逸でしたね。ちなみに城の1階と2階でも音楽が変わります。ラダトームの王の間はあの世界で最も高い位置にある建物なんですね、そしてその逆ベクトルの最も深い位置に鎮座する竜王。たかだか人間の最高権力者とは階層の数値だけ比べてもケタ違いの存在でした。 あの地下迷宮も竜王のいる階層だけいきなり明るくなるんですよね~。「ああそうか、竜王のいるフロアは別世界なんだ」と妙に納得してしまいました。下に降りていく度に遅くなる音楽も「竜王のいる世界は時間の進み方が違うんだ、竜王は時間が停まっているのかもしれない、優れた表現だな」などと妄想していました。「Ⅱ」になって竜王の間より深い階層がルビスのほこらであり、その世界が荒涼たる砂漠であることを考えると「堀井さんはルビスより竜王の方がご贔屓なのかも」 今は遠い昔の話です。