昔のゲームの想い出 [0099] 「ボスコニアン」 [ナムコ] [1981] [アーケード]
《前後ショット搭載の全方向スクロールの戦略!》
このブログもいよいよ99回目になりました。カウンタのゼロパディング桁数は4桁ですが、そんなにもこのブログが続くとはハナから思っていないので、本当は"99"の数字にちなんで、「ズーム909」とか行きたいものですが、ベタ過ぎるのでやっぱりやめましたw (No.0005で「005」もやってないですしね…(^^;)
という事で、アトランダムで考えて普通に(?)ボスコニアンの想い出にしました。
このブログもいよいよ99回目になりました。カウンタのゼロパディング桁数は4桁ですが、そんなにもこのブログが続くとはハナから思っていないので、本当は"99"の数字にちなんで、「ズーム909」とか行きたいものですが、ベタ過ぎるのでやっぱりやめましたw (No.0005で「005」もやってないですしね…(^^;)
という事で、アトランダムで考えて普通に(?)ボスコニアンの想い出にしました。
ボスコニアンは、宇宙空間の中で自機のシップを操り、ステージ内の敵のベースを全て破壊する面クリアシューティングとなります。
画面はトップビューで、全方向に移動が可能となっており、ギャラクシアンの技術からの流れで星の表現もとても良く演出されているので、宇宙空間を飛んでいる感がとても良く出ています。
ステージ上には基地を守る機雷や隕石が浮遊し、これを避けるか破壊しながら、画面右側のレーダーに映る基地を目指して移動を行います。
この際、定期的に敵が編隊を組んで飛来してきて、タックルをしてくる事や、スパイシップが偵察に来て、こいつを見逃がすと敵の総攻撃を食らいます。
敵の基地は中央が弱点となり、ハッチが開いている時のみ、攻撃が受け付けられます。またの基地の中心を囲う丸い砲台(?)を全て破壊すると倒せます。
最初の方はハッチは開きっぱなしですが、ステージが進むにつれ、ハッチが閉まっており、開いた瞬間にミサイルが発射されるという、よくできたギミックを持っています。
特徴的なのは自機のショットとゲーム中の音声合成で、自機のショットは自機の前後から弾が出力されます、これにより、自機の真後ろに敵が張り付いてきた場合なども撃退が可能となっており、ステージによっては、基地を上下左右にそれぞれ一発ずつのショットボタンで倒す事ができるなど、全方向スクロールで、SF系のシューティングとしては、非常に良く出来た戦略を持つゲームとなっています。
もう一つの特徴である「音声合成」ですが、このゲームはとても良く喋ります。丁度同時期には同社の「キング&バルーン」があったりしますが、このゲームは「ヘルプ」「サンキュー」「バイバイ」だけですが、ボスコニアンは倍近く喋ります。ゲーム中、あまにも喋りまくるので、この想い出のメインの話となる程だったりします。
このゲームは非常に良く出来ているため、移植されたプラットフォームも多く、私がプレーしたプラットフォームは、M5/MSX/X1/X68000版…と、M5とMSXは仕様的に一緒だとして、80年代のプラットフォームは、殆んどプレーした感じでした。(この頃のナムコブランドのタイトルは、殆んどこの手の物に移植されたので、どれも同じように遊びましたが…(^^;)
しかし、X68000版のみを除いたこのゲームは、なんといってもアーケード版が一番良く出来ており、これが私の中で最も想い出が多いものとなっています。
【アホな空耳アワー】
ゲームを開始してから、オープニングの曲が流れて、まず最初に「ブラスト オフ!(BLAST OFF)」という、掛け声が発声されます。この声はよくNASAの映像等で無線通信をしているような声で、とにかくシブイ! かなり流暢な音声合成なので、「喉仏を叩きながら出すような音声合成」とは違い、かなりしっかりした英語を喋ってくれました。
…が、正直これをプレーしている頃の私はまだ、BASICのIFという英単語でさえ知らない時期でして、当然、何言っているのか分りませんでした。Oh~ No~。
そーなると、もう空耳アワーのノリです。ゲーメストの彼と数年間、このゲームが20円コーナーに移動してきた時代でもプレーをしていましたが、この音声合成の言っている意味が当時は分らないまま、過ぎて行きました。
その彼との笑いのネタとしての空耳では…
■BLAST OFF(ステージ開始時)
「ワイ・オー!(意味不明)」と聴こえた。
■ALERT (敵接近。二回発声する)
「アブナーイ・アブナーイ!」と聴こえた。
■BATTLE STATIONS (敵編隊接近)
「ハロー・センキュー。」と聴こえた。
■SPY SHIP SIGHTED (偵察機出現)
「タイヘン・タイヘン。」と聴こえた。
■CONDITION RED (偵察機を逃しての総攻撃。二回発声する)
「紙くれ!・紙くれ!」と聴こえた。
とまぁ、こんなだったのですが、"BLAST OFF"以外はものすごいこじつけた和製翻訳のような、しかしなんとなく、雰囲気が出ているので、ちょっと笑えたりします。
特に「紙くれ!」は、みんな「ウンコネタが大好き小中学生」な房回路のような時代だったので、もうこれをゲームセンターでプレイヤー自らが叫んでいると、ゲームセンターは大爆笑。
「なにソレ~」と言われながらも、周りはこの「危機感を訴えるような音声合成」を変に理解できてしまう流れに、このゲームの音声合成の偉大さが醸し出されていました。
その数年後に、ベーシックマガジンか何かで、この音声合成の説明が書いてあり、「えぇ~、スパイシップ サイテッド!? なんだよ~、カッコイイぢゃねーかー!」と偉く感動してしまったりしました。それからと言うもの、私の中では、この偵察機の出現の声は正しく『スパイシップ サイテッド』に聴こえるようになりました。「『タイヘン・タイヘン』? 誰だよ、そんな事言ってんの。馬鹿言ってんぢゃねーよ!」(^^ゞ☆\バキッ!!
【X68000版との出会い】
このバージョンを初めて見たのは、X68000を一早く購入していた、友人の純ちゃんの家でした。
彼はシンセサイザーいじりなどを趣味としていたキーボード使いのバンドマンで、X68000でT-SQUARE(まだ"T"でなくて"THE"だった頃)の曲を打ち込んでいたりしていた人で、「OKIくん、スッゲーカッコイイ曲があるんだよ。ボスコニアンってゲーム知ってる? あのゲームの曲なんだけどサ!」みたいな感じで話かけられ、
OKI:「ボスコニアン? ボスコニアンって、あの「アブナーイ・アブナーイ」
とかいうボスコニアン?(まだアホな発声が抜け切れていない(^^;)
宇宙船操作して、緑の基地を破壊するナムコのアレ?」
純:「そうだよ。あのボスコニアンだよ。」
OKI:「えぇ~、あのゲームのBGMって普段ないし、ゲーム開始位なんじゃねーの?」
純:「まぁ、ウチ来て、聴いてみなよ。」
という感じでにわか半信半疑で、ボスコニアン如き(失礼!)のBGMを聴きに、チャリンコ漕いで純ちゃんの家まで行きました。
純:「これだよ。」
とロードして見せてくれたのは、まぁ、ゲームセンターにあったボスコニアンでした…が、アレ?知らないBGMが鳴っている。
OKI:「あー、X68000の移植版って、BGMが鳴るんだ!」
純:「そうなんだよー。 まぁ、OKIくん、とりあえずプレーしてみてよ。
なんならステージも選べるよ。」
と、「いいよ、1面からプレーするよ。」…と、プレーして1時間後、私はこのゲームのBGMに頭がヤラレました…
これはゲームのやりすぎで頭がおかしくなったとか、曲に怪音波が出ているという訳ではなく(当たり前)、「この時点で数年前の過去のゲームだったと小馬鹿にしていたボスコニアン(またしても失礼!)」を別のゲームのように引き立てた、このBGMに感動して「放心状態」になってしまったというヤラれかたをしました。BGMに脳内K.O.です。

このゲームはサウンドがすこぶる良いです♪
OKI:「この曲ってX68000版だけど、CDとか出てないのかなぁ!
特にこの『BLAST POWER』と『FLASH FLASH FLASH』って、
凄くない!? BLAST POWERのチョッパー凄いよ。コレ、凄いよ!
カッコヨスギダヨ~!!」
とまぁこんな感じで、「チョッパー」なんてベースの奏法、この時代のバンドブームで知ったばかりの馬鹿野郎が大興奮していました。
純:「まだ出てないけど、どーなんだろうね。
スキームも出た位だから、CD出たりして(笑)」
OKI:「スキーム!? ま、まさか…」
純:「だよ。古代祐三だよ。」
OKI:「マジカヨー!!」
と、ここでもまた、この「コンポーザーの魔力」に引き付けられてしまった、1988年(いや、1989だったかな?)でした…
その後、この2大BGMは「ザ・スーパー忍&ワークス」の中に収録される事が決定、私はCDを予約しに行きました。

少し話しがズレるのですが、現時点において某サイトでPCのゲームミュージックが聴き放題っぽいのですが、ここでボスコニアンの神曲が聴けたりします。 他人事ではありますが、平気なのかなぁ…とハラハラしちゃったりして(^^;
◇ ◇ ◇
今回は技術というよりも、サウンドにおける「空耳」やら「オーバーアレンジの凄さ」という想い出でしたが、数年間の時代を越えて、色々な想い出が「形を変えて重なる」のは珍しいかも…という感じです。
画面はトップビューで、全方向に移動が可能となっており、ギャラクシアンの技術からの流れで星の表現もとても良く演出されているので、宇宙空間を飛んでいる感がとても良く出ています。
ステージ上には基地を守る機雷や隕石が浮遊し、これを避けるか破壊しながら、画面右側のレーダーに映る基地を目指して移動を行います。
この際、定期的に敵が編隊を組んで飛来してきて、タックルをしてくる事や、スパイシップが偵察に来て、こいつを見逃がすと敵の総攻撃を食らいます。
敵の基地は中央が弱点となり、ハッチが開いている時のみ、攻撃が受け付けられます。またの基地の中心を囲う丸い砲台(?)を全て破壊すると倒せます。
最初の方はハッチは開きっぱなしですが、ステージが進むにつれ、ハッチが閉まっており、開いた瞬間にミサイルが発射されるという、よくできたギミックを持っています。
特徴的なのは自機のショットとゲーム中の音声合成で、自機のショットは自機の前後から弾が出力されます、これにより、自機の真後ろに敵が張り付いてきた場合なども撃退が可能となっており、ステージによっては、基地を上下左右にそれぞれ一発ずつのショットボタンで倒す事ができるなど、全方向スクロールで、SF系のシューティングとしては、非常に良く出来た戦略を持つゲームとなっています。
もう一つの特徴である「音声合成」ですが、このゲームはとても良く喋ります。丁度同時期には同社の「キング&バルーン」があったりしますが、このゲームは「ヘルプ」「サンキュー」「バイバイ」だけですが、ボスコニアンは倍近く喋ります。ゲーム中、あまにも喋りまくるので、この想い出のメインの話となる程だったりします。
このゲームは非常に良く出来ているため、移植されたプラットフォームも多く、私がプレーしたプラットフォームは、M5/MSX/X1/X68000版…と、M5とMSXは仕様的に一緒だとして、80年代のプラットフォームは、殆んどプレーした感じでした。(この頃のナムコブランドのタイトルは、殆んどこの手の物に移植されたので、どれも同じように遊びましたが…(^^;)
しかし、X68000版のみを除いたこのゲームは、なんといってもアーケード版が一番良く出来ており、これが私の中で最も想い出が多いものとなっています。
【アホな空耳アワー】
ゲームを開始してから、オープニングの曲が流れて、まず最初に「ブラスト オフ!(BLAST OFF)」という、掛け声が発声されます。この声はよくNASAの映像等で無線通信をしているような声で、とにかくシブイ! かなり流暢な音声合成なので、「喉仏を叩きながら出すような音声合成」とは違い、かなりしっかりした英語を喋ってくれました。
…が、正直これをプレーしている頃の私はまだ、BASICのIFという英単語でさえ知らない時期でして、当然、何言っているのか分りませんでした。Oh~ No~。
そーなると、もう空耳アワーのノリです。ゲーメストの彼と数年間、このゲームが20円コーナーに移動してきた時代でもプレーをしていましたが、この音声合成の言っている意味が当時は分らないまま、過ぎて行きました。
その彼との笑いのネタとしての空耳では…
■BLAST OFF(ステージ開始時)
「ワイ・オー!(意味不明)」と聴こえた。
■ALERT (敵接近。二回発声する)
「アブナーイ・アブナーイ!」と聴こえた。
■BATTLE STATIONS (敵編隊接近)
「ハロー・センキュー。」と聴こえた。
■SPY SHIP SIGHTED (偵察機出現)
「タイヘン・タイヘン。」と聴こえた。
■CONDITION RED (偵察機を逃しての総攻撃。二回発声する)
「紙くれ!・紙くれ!」と聴こえた。
とまぁ、こんなだったのですが、"BLAST OFF"以外はものすごいこじつけた和製翻訳のような、しかしなんとなく、雰囲気が出ているので、ちょっと笑えたりします。
特に「紙くれ!」は、みんな「ウンコネタが大好き小中学生」な房回路のような時代だったので、もうこれをゲームセンターでプレイヤー自らが叫んでいると、ゲームセンターは大爆笑。
「なにソレ~」と言われながらも、周りはこの「危機感を訴えるような音声合成」を変に理解できてしまう流れに、このゲームの音声合成の偉大さが醸し出されていました。
その数年後に、ベーシックマガジンか何かで、この音声合成の説明が書いてあり、「えぇ~、スパイシップ サイテッド!? なんだよ~、カッコイイぢゃねーかー!」と偉く感動してしまったりしました。それからと言うもの、私の中では、この偵察機の出現の声は正しく『スパイシップ サイテッド』に聴こえるようになりました。「『タイヘン・タイヘン』? 誰だよ、そんな事言ってんの。馬鹿言ってんぢゃねーよ!」(^^ゞ☆\バキッ!!
【X68000版との出会い】
このバージョンを初めて見たのは、X68000を一早く購入していた、友人の純ちゃんの家でした。
彼はシンセサイザーいじりなどを趣味としていたキーボード使いのバンドマンで、X68000でT-SQUARE(まだ"T"でなくて"THE"だった頃)の曲を打ち込んでいたりしていた人で、「OKIくん、スッゲーカッコイイ曲があるんだよ。ボスコニアンってゲーム知ってる? あのゲームの曲なんだけどサ!」みたいな感じで話かけられ、
OKI:「ボスコニアン? ボスコニアンって、あの「アブナーイ・アブナーイ」
とかいうボスコニアン?(まだアホな発声が抜け切れていない(^^;)
宇宙船操作して、緑の基地を破壊するナムコのアレ?」
純:「そうだよ。あのボスコニアンだよ。」
OKI:「えぇ~、あのゲームのBGMって普段ないし、ゲーム開始位なんじゃねーの?」
純:「まぁ、ウチ来て、聴いてみなよ。」
という感じでにわか半信半疑で、ボスコニアン如き(失礼!)のBGMを聴きに、チャリンコ漕いで純ちゃんの家まで行きました。
純:「これだよ。」
とロードして見せてくれたのは、まぁ、ゲームセンターにあったボスコニアンでした…が、アレ?知らないBGMが鳴っている。
OKI:「あー、X68000の移植版って、BGMが鳴るんだ!」
純:「そうなんだよー。 まぁ、OKIくん、とりあえずプレーしてみてよ。
なんならステージも選べるよ。」
と、「いいよ、1面からプレーするよ。」…と、プレーして1時間後、私はこのゲームのBGMに頭がヤラレました…
これはゲームのやりすぎで頭がおかしくなったとか、曲に怪音波が出ているという訳ではなく(当たり前)、「この時点で数年前の過去のゲームだったと小馬鹿にしていたボスコニアン(またしても失礼!)」を別のゲームのように引き立てた、このBGMに感動して「放心状態」になってしまったというヤラれかたをしました。BGMに脳内K.O.です。

このゲームはサウンドがすこぶる良いです♪
OKI:「この曲ってX68000版だけど、CDとか出てないのかなぁ!
特にこの『BLAST POWER』と『FLASH FLASH FLASH』って、
凄くない!? BLAST POWERのチョッパー凄いよ。コレ、凄いよ!
カッコヨスギダヨ~!!」
とまぁこんな感じで、「チョッパー」なんてベースの奏法、この時代のバンドブームで知ったばかりの馬鹿野郎が大興奮していました。
純:「まだ出てないけど、どーなんだろうね。
スキームも出た位だから、CD出たりして(笑)」
OKI:「スキーム!? ま、まさか…」
純:「だよ。古代祐三だよ。」
OKI:「マジカヨー!!」
と、ここでもまた、この「コンポーザーの魔力」に引き付けられてしまった、1988年(いや、1989だったかな?)でした…
その後、この2大BGMは「ザ・スーパー忍&ワークス」の中に収録される事が決定、私はCDを予約しに行きました。

少し話しがズレるのですが、現時点において某サイトでPCのゲームミュージックが聴き放題っぽいのですが、ここでボスコニアンの神曲が聴けたりします。 他人事ではありますが、平気なのかなぁ…とハラハラしちゃったりして(^^;
今回は技術というよりも、サウンドにおける「空耳」やら「オーバーアレンジの凄さ」という想い出でしたが、数年間の時代を越えて、色々な想い出が「形を変えて重なる」のは珍しいかも…という感じです。
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