昔のゲームの想い出 [0247] 「邪聖剣ネクロマンサー」 [ハドソン] [1988] [PCエンジン]
《ザッ!ザッ!ザッ!》
Karu_gamoさんが令和3年にもなって、こんなRPGを始めたようで、様子を見ていると「このゲームの事を全く知らないで始めたのかな…」というような感じだったので、当時の事を思い出して「こんな苦行なゲームを…」と自分の想い出を書いてみたくなりました。

PCエンジンユーザーなら知らない人がいないであろう有名タイトル。
ちなみにサブタイトルの擬音はクリアした事のある人なら「あーw」という意味です。(本記事では特に触れません)
Karu_gamoさんが令和3年にもなって、こんなRPGを始めたようで、様子を見ていると「このゲームの事を全く知らないで始めたのかな…」というような感じだったので、当時の事を思い出して「こんな苦行なゲームを…」と自分の想い出を書いてみたくなりました。

PCエンジンユーザーなら知らない人がいないであろう有名タイトル。
ちなみにサブタイトルの擬音はクリアした事のある人なら「あーw」という意味です。(本記事では特に触れません)
【ファーストインプレッション】
ゲーム雑誌(「月刊PCエンジン」だと思いましたが創刊号が時期的に違っていたので、当時月10冊以上買っていた何かの雑誌)でPCエンジン初のRPGで且つハドソンからのリリース、鮮明なドット絵(恐らくRGB出力)、美しい背景、不気味なモンスターのグラフィックのレビューを見て、「これはプレーしてみたい!」と買う事にしました。
雑誌では「H・R・ギーガー風」と書かれていましたが、個人的にはギーガーをパクった「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の方が雑誌に載っていたパッケージ絵に近いな…という印象を持った想い出があります。
(実際はバスタードがまんまギーガーの絵をパクっていたのですが、そのパクり絵を知ったのは数年後の話)
しかし実際はパッケージ絵は「本物のギーガー」であり、しかもゲーム中にギーガー風のグラフィックが表示されるのは、OP位しかなく、残り九割九分は「クトゥルフ神話」の敵がメインのゲームだと分かるのは、後述のラスボス直前の話で。
最初のパーティ編成は、今となっては運の良い「主人公とカオス(回復魔術師)とライム(攻撃魔術師)」で進めました。途中で雑誌の攻略記事を読んで分った事ですが、「初回がこのパーティで本当に運が良かった」と思いました。これも後述のバランスの話で。
【全体的にエンカウント率が高い&難易度が高い】
とにかく直ぐにエンカウントをする、場所により街でも唐突に強い敵と戦闘になったりと、よく死ぬゲームでした。また敵の先制攻撃が多いんですよね。そのお陰か、なかなかレベルアップを感じられないゲームで、常に敵の方が優勢に感じるゲームでした。
特に後半の方になると、素早さ不足から敵の連続攻撃などを食らいまくると、コントローラを叩きつけるレベルだったりしました。また「味方がこちらの意図しない状況で勝手に逃げる」というのも、バランス崩壊の仕様に一役買っていて、このゲームの想い出となると、「難易度がキツいから、気合い入れてやらないと途中で投げだしそうになる…」というのが今でも脳裏を過ります。
【隠しが意地悪すぎるので結局…】
このゲームのエンカウントの酷さと敵の強さから、後半の洞窟の探索が物凄くキツくなり、明かりの映らない場所の隠しアイテム(キーアイテム)が全く見付からなくて、結局雑誌の攻略記事に頼る事になりました。(^^ゞ 「こんなの分るかぁ~!」ってレベルで且つ大量のエンカウント… お陰で敵の気持ち悪さよりも、バランスの悪さに気持ち悪くなった程でした。
【クトゥルフ神話というのを初めて知る】
私はこのゲームで「クトゥルフ神話」というのを知りました。正確に言うと、それを知る順序が「雑誌によるこのゲームのリリース紹介で知った」という訳ではなく、「終盤の敵キャラの名前があまりにヘンテコなものばかりで興味が出た」というのがキッカケです。
普通の敵はまだ中世ヨーロッパのRPGで出てくるような「ゴブリン」とか「グリフォン」とか当時からパソコンゲームでRPGをたしなんでいたお陰で「よく聴くようなもの」ばかりだったのですが、このゲームのラスボス直前にいる四天王「ツァトゥグァ」「ナイアラトテップ」「ハストゥール」「ヨグソトース」という敵が、その外観、強さ、ネーミングによって、私の中の「良いトラウマ」となり、強烈に植え付けられました。
特に四天王4連戦中残り3戦の「ナイアラトテップ」「ハストゥール」「ヨグソトース」の外見はこれまでのRPGで見たどのモンスターよりも「気持ち悪い」、更に言うと「ヨグソトース」に至ってはアシンメトリー(非対称)で、「こんなヘンテコな名前な上に、人を不安にさせるような気持ち悪いモンスター見たことない!しかも一撃が恐ろしく強烈だしっ!」と、その敵の凄さに「これぞ邪聖剣ネクロマンサー」と思う程でした。
ラストの頃には攻略記事を見ていたので敵の名前は分っていたのですが、別の雑誌の記事で「このゲームのモンスターはクトゥルフ神話を元にしている」というのをクリア後に知り(クリアした頃には色々な雑誌で攻略記事が書かれるようになっていた)、「クトゥルフ神話って何っ!?」となり、友人達にその話をしたら、そのテのモンスターが出る小説を読んでいる友人がいて、「その名前のモンスター、小説に出てくるよ。イカみたいなヤツが多いね。」と、元ネタの詳細を知りました。
そして2010年に「這いよれ!ニャル子さん」のアニメが放映されて、「ニャル子さんと、ネクロマンサーのナイアラトテップが同じなの?(^^;」と思ったのは11年前の想い出だったりします。
また、クトゥルフ神話とは関係無いのですが、このゲームの天空の城というステージで「カップ」という見た目が優勝トロフィーというか聖杯のような敵がいて、こいつの強さもトラウマだったりします。(戦闘BGMがラストダンジョン仕様なので強さも折り紙付き)
【難易度が高い以前に最悪なバランス…】
クリアしてから後から雑誌で「ロミナ(女魔法戦士)は後から主人公くらい強くなる」というのを読んで、「よし、回復系とコイツを連れて、どれくらい強くなるか確認しよう。」と進めたのですが、一向に強さを感じられないロミナに、2人で進めるパーティ…というかお荷物を抱えて進めているような状況に「これ、クリアできんのか?」みたいな感覚に陥りました。
このゲームは最初のパーティ選びが物凄く重要で、「一歩間違うと最悪なゲーム進行になる」というか殆んど詰みゲーのような状況になるという事を身を持って体験しました。当時同時期に「ドラゴンクエストIII」が発売されていて、職業「遊び人」がキャラ選択できましたが、遊び人は「途中で賢者にジョブチェンジできる」仕様と秀逸でしたが、ネクロマンサーではそんなバランスは持ち合わせておらず、本当の最後の最後でロミナは華が咲く…といったものでした。
とりあえず当時は有り余る時間があったので、最終的に強いロミナを育てる事ができましたが、正直このゲームを知らない人が「ロミナ」を選択した時点で、「半分詰んでいる」と思った方が良いゲームバランスという印象しかありません。
ちなみにこれは1988年の私の想い出なのですが、Karu_gamoさんは今回「バロン(魔法なしの脳筋)とロミナ」と選択したので、10通りの中で「ほぼビリの選択をした」感じです。このままのキャラで進めるのかなぁ~? レトロフリークを使っているみたいなので、最悪チートをかければ楽勝ではありますが…(^^; 正直、多忙な人が選択するパーティ構成ではないです。(故に冒頭で「このゲームの事を全く知らないで始めたのかな…」と書いた次第)
◇ ◇ ◇
とにかく難易度が高い(というかバランスが悪い)ゲームなのですが、グラフィックの良さ、類を見ない敵のグロさなどから、何故か憎めないゲームで、なんだかんだいって私はこれまで過去に3回位クリアしているんですよね。(どれも攻略記事見てなのですが)
Karu_gamoさんは果してどんな感じで進めるのか楽しみです♪
そして、後に出る「凄ノ王伝説」がこれにインスパイアされていると思った(というか同じグラフィッカーなのかな?と思った)位、画面の雰囲気が似ているのですが、ゲームバランスは天と地位違っているのも今思うと微笑ましいものです。(凄ノ王伝説はバランス的にもかなり良質なRPGだと個人的に思ってます)
ゲーム雑誌(「月刊PCエンジン」だと思いましたが創刊号が時期的に違っていたので、当時月10冊以上買っていた何かの雑誌)でPCエンジン初のRPGで且つハドソンからのリリース、鮮明なドット絵(恐らくRGB出力)、美しい背景、不気味なモンスターのグラフィックのレビューを見て、「これはプレーしてみたい!」と買う事にしました。
雑誌では「H・R・ギーガー風」と書かれていましたが、個人的にはギーガーをパクった「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の方が雑誌に載っていたパッケージ絵に近いな…という印象を持った想い出があります。
(実際はバスタードがまんまギーガーの絵をパクっていたのですが、そのパクり絵を知ったのは数年後の話)
しかし実際はパッケージ絵は「本物のギーガー」であり、しかもゲーム中にギーガー風のグラフィックが表示されるのは、OP位しかなく、残り九割九分は「クトゥルフ神話」の敵がメインのゲームだと分かるのは、後述のラスボス直前の話で。
最初のパーティ編成は、今となっては運の良い「主人公とカオス(回復魔術師)とライム(攻撃魔術師)」で進めました。途中で雑誌の攻略記事を読んで分った事ですが、「初回がこのパーティで本当に運が良かった」と思いました。これも後述のバランスの話で。
【全体的にエンカウント率が高い&難易度が高い】
とにかく直ぐにエンカウントをする、場所により街でも唐突に強い敵と戦闘になったりと、よく死ぬゲームでした。また敵の先制攻撃が多いんですよね。そのお陰か、なかなかレベルアップを感じられないゲームで、常に敵の方が優勢に感じるゲームでした。
特に後半の方になると、素早さ不足から敵の連続攻撃などを食らいまくると、コントローラを叩きつけるレベルだったりしました。また「味方がこちらの意図しない状況で勝手に逃げる」というのも、バランス崩壊の仕様に一役買っていて、このゲームの想い出となると、「難易度がキツいから、気合い入れてやらないと途中で投げだしそうになる…」というのが今でも脳裏を過ります。
【隠しが意地悪すぎるので結局…】
このゲームのエンカウントの酷さと敵の強さから、後半の洞窟の探索が物凄くキツくなり、明かりの映らない場所の隠しアイテム(キーアイテム)が全く見付からなくて、結局雑誌の攻略記事に頼る事になりました。(^^ゞ 「こんなの分るかぁ~!」ってレベルで且つ大量のエンカウント… お陰で敵の気持ち悪さよりも、バランスの悪さに気持ち悪くなった程でした。
【クトゥルフ神話というのを初めて知る】
私はこのゲームで「クトゥルフ神話」というのを知りました。正確に言うと、それを知る順序が「雑誌によるこのゲームのリリース紹介で知った」という訳ではなく、「終盤の敵キャラの名前があまりにヘンテコなものばかりで興味が出た」というのがキッカケです。
普通の敵はまだ中世ヨーロッパのRPGで出てくるような「ゴブリン」とか「グリフォン」とか当時からパソコンゲームでRPGをたしなんでいたお陰で「よく聴くようなもの」ばかりだったのですが、このゲームのラスボス直前にいる四天王「ツァトゥグァ」「ナイアラトテップ」「ハストゥール」「ヨグソトース」という敵が、その外観、強さ、ネーミングによって、私の中の「良いトラウマ」となり、強烈に植え付けられました。
特に四天王4連戦中残り3戦の「ナイアラトテップ」「ハストゥール」「ヨグソトース」の外見はこれまでのRPGで見たどのモンスターよりも「気持ち悪い」、更に言うと「ヨグソトース」に至ってはアシンメトリー(非対称)で、「こんなヘンテコな名前な上に、人を不安にさせるような気持ち悪いモンスター見たことない!しかも一撃が恐ろしく強烈だしっ!」と、その敵の凄さに「これぞ邪聖剣ネクロマンサー」と思う程でした。
ラストの頃には攻略記事を見ていたので敵の名前は分っていたのですが、別の雑誌の記事で「このゲームのモンスターはクトゥルフ神話を元にしている」というのをクリア後に知り(クリアした頃には色々な雑誌で攻略記事が書かれるようになっていた)、「クトゥルフ神話って何っ!?」となり、友人達にその話をしたら、そのテのモンスターが出る小説を読んでいる友人がいて、「その名前のモンスター、小説に出てくるよ。イカみたいなヤツが多いね。」と、元ネタの詳細を知りました。
そして2010年に「這いよれ!ニャル子さん」のアニメが放映されて、「ニャル子さんと、ネクロマンサーのナイアラトテップが同じなの?(^^;」と思ったのは11年前の想い出だったりします。
また、クトゥルフ神話とは関係無いのですが、このゲームの天空の城というステージで「カップ」という見た目が優勝トロフィーというか聖杯のような敵がいて、こいつの強さもトラウマだったりします。(戦闘BGMがラストダンジョン仕様なので強さも折り紙付き)
【難易度が高い以前に最悪なバランス…】
クリアしてから後から雑誌で「ロミナ(女魔法戦士)は後から主人公くらい強くなる」というのを読んで、「よし、回復系とコイツを連れて、どれくらい強くなるか確認しよう。」と進めたのですが、一向に強さを感じられないロミナに、2人で進めるパーティ…というかお荷物を抱えて進めているような状況に「これ、クリアできんのか?」みたいな感覚に陥りました。
このゲームは最初のパーティ選びが物凄く重要で、「一歩間違うと最悪なゲーム進行になる」というか殆んど詰みゲーのような状況になるという事を身を持って体験しました。当時同時期に「ドラゴンクエストIII」が発売されていて、職業「遊び人」がキャラ選択できましたが、遊び人は「途中で賢者にジョブチェンジできる」仕様と秀逸でしたが、ネクロマンサーではそんなバランスは持ち合わせておらず、本当の最後の最後でロミナは華が咲く…といったものでした。
とりあえず当時は有り余る時間があったので、最終的に強いロミナを育てる事ができましたが、正直このゲームを知らない人が「ロミナ」を選択した時点で、「半分詰んでいる」と思った方が良いゲームバランスという印象しかありません。
ちなみにこれは1988年の私の想い出なのですが、Karu_gamoさんは今回「バロン(魔法なしの脳筋)とロミナ」と選択したので、10通りの中で「ほぼビリの選択をした」感じです。このままのキャラで進めるのかなぁ~? レトロフリークを使っているみたいなので、最悪チートをかければ楽勝ではありますが…(^^; 正直、多忙な人が選択するパーティ構成ではないです。(故に冒頭で「このゲームの事を全く知らないで始めたのかな…」と書いた次第)
とにかく難易度が高い(というかバランスが悪い)ゲームなのですが、グラフィックの良さ、類を見ない敵のグロさなどから、何故か憎めないゲームで、なんだかんだいって私はこれまで過去に3回位クリアしているんですよね。(どれも攻略記事見てなのですが)
Karu_gamoさんは果してどんな感じで進めるのか楽しみです♪
そして、後に出る「凄ノ王伝説」がこれにインスパイアされていると思った(というか同じグラフィッカーなのかな?と思った)位、画面の雰囲気が似ているのですが、ゲームバランスは天と地位違っているのも今思うと微笑ましいものです。(凄ノ王伝説はバランス的にもかなり良質なRPGだと個人的に思ってます)
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