HDDクローン その2
コンテンツデータが入っている6TBのHDDのデータを8TBのHDDにクローンしたところ不可解な状況にハマったので、以前のクローン作業とセットで備忘録。
いつものように素晴しいインターネッツには出てこない情報っぽいので(私の場合こんなのばっかり)、例によって残しておこうかと思う。
【現象発生前の手順と運用について】
玄人志向「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/ESKP」にて、「Source(HDD1):6TB」から「Destination(HDD2):8TB」にクローン処理を実行。合計処理時間は約12時間弱。
尚、このディスクは世界のスタンダードとなってしまっている糞WindowsのNTFSにてフォーマットされているものである。(Windowsは糞に成りつつありますが、NTFSのアーキテクチャ自体は結構好き)
何故ext系フォーマットにしていないかというと、WindowsにHDDを物理的に繋ぐことがあるための保険である(現在コンテンツデータの入っているHDDをファミコンのカセットのように運用しているため、色々なOSから読めるようにしておきたい)。Windows上からLinuxのファイルシステムフォーマットが読めないわけではないが(標準でやっと今秋、WSL 2にてやっとext4が対応したらしいが、今更感もあるし、現時点では全く品質を信用していない)、これまでのツールがたまに不具合を起こしてとんでもないことになった経験があるので、ext系ではフォーマットせずに歴史あるLinuxのオープンソース勢の方の力を信じて、あえてレベルの低い方に合わせていた。もちろんLinuxのシステムがインストールされているファイルシステムはext系である)
【不具合現象】
クローンしたHDDをWindows上で認識させると、8TBにも関わらず6TBとして認識される。
これはディスクの内容をパーティション情報から認識すれば一見当然ではあるが、デバイスとしては8TB認識され、その余り領域は「未使用」として認識されるべきである。
しかしデバイスとしての6TBとして認識されてしまい、領域拡張を行う事ができないという現象が発生した。

8TBのHDDが6TBのままのうえ、未使用領域が映らない…
【対処を検討:その1】
現象に関してインターネット検索をしても、それっぽい現象が全く見付からず(全て「未使用領域」が表示されている事が前提。私もそうなっていて欲しかった…(^^;)、ネット検索はWindows上で行っていた事から(Linuxはクローン対象のディスクを抜いたので電源を切ったまま)、そのままフリーで使えるパーティション操作ツールを検索すると、大抵2つのソフトが候補に上る。
[候補1:AOMEI Partition Assistant]
本来は有料ソフトだが、フリーでパーティション操作位は行える。
結構有名なソフトで、過去にバックアップなどを取った事はあったが、何年も使っていなかった。
インストールをしてディスクの状態を確認したところ…

Windows標準のディスクの管理と同じ6TB状態…
+ドライブが一部未使用領域サイズというおかしな状態…
評価:使いものにならない糞ソフト決定!
[候補2:EaseUS Partition Master Free Edition]
こちらも本来は有料ソフトだが、フリーでパーティション操作位は行える。
このソフトは知らなかったので期待をしてしまった。
インストールをしてディスクの状態を確認したところ…

本来表示されるべきパーティションが表示されずに
未使用領域のみ表示される…
評価:使いものにならない糞ソフト決定!
【対処を検討:その2】
Windows上では埒があかない。かといってmacOSだともっと埒があかない…と思い、HDDを抜いて電源を切っていたLinux PCにクローンした8TBのHDDを装填して起動。
[候補3:GParted]
昔っか~しからある、Linux界隈では有名なソフト。たまにレスキュー系で使う。
本ブログでは一度も書いた事が無いが、会社では定期的に使っていたりしていた。
話が脱線するが、会社でセキュリティのためのHDD暗号化糞ソフトを社内規定上インストールする必要があり、これをインストールした後にOSのクリーンインストールをする際、先にこの糞ソフトをアンインストールしておかないと、糞ソフトがHDDのMBRに籠城して問題を引き起す不具合が発生し、これにハマってしまう人を助けるために何度か使っていたりしていた。(GPartedで駆除できる)
このためUSBブートが可能なLinuxとGPartedをセットで鞄に忍ばせていたのは良い想い出となる。
今はBitLockerが(Pro系などで)標準搭載になったので、この暗号化糞ソフトがお役目御免となった。(良いことだ)
話を戻して、「GPartedで行けなきゃ、マズイことになりそうだな…」と思いながら、恐る恐る起動したところ…

正しい認識、
キタ━━━━(°∀°)━━━━ッ!!
コレですよコレ。こうじゃなくっちゃ… 最悪コマンドラインベースのコマンドまで叩かないとならないといけない事まで覚悟はしていたので助かりました。
ありがとうGParted。ありがとうGParted。(嬉しいので二度言った)
そして、ありがとう。(by TIGER & BUNNYのスカイハイ)
[GParted上での拡張の手順]
以下、操作手順の備忘録。
0.前提として、GParted云々の前にNTFSのパーティション操作ができるライブラリがインストールされている必要がある。
普段Linux上でNTFSのHDDをmountしているようであればまず問題ないとは思うが、mountしていなくても読む機構はあるので、最低でもGPartedがNTFSパーティションを操作できる状況にはしておかなければならない。

起動時にこのようなメッセージが表示される場合があるが、自己責任で「OK」に。

全部使い切ってないけど?という警告が出るので、そのとおりなので「Fix」で。
1.mountを外す。
GParted起動前にumountしておくか、GPartedからマウントをしている領域を選択して「アンマウント」を実行でも良い。
2.拡張したい領域(「未割り当て」の方ではない)を選択し、右クリックメニューにて「リサイズ/移動」を実行。
ここでアンマウントされていないと、このコマンドが実行できないので注意。(ゆえに「1」を故意に書いた)
3.GUIにて「未割り当て」の領域を全振り。

GUIで調整が行える。(^^)
4.GUIで調整後、「リサイズ/移動」にて適用を行う。
この辺りが曖昧で、これを実行しても、適用されない事があった。その場合はメニューの「編集」→「適用」で実施。

メニューから「適用」を実行。
5.mountを行う。
「1」の逆の手順で、割り当てた領域を選択して、「マウント」を実行。既にマウントしていたら、mountポイントが表示されるハズ。
これで拡張完了。
評価:最高に使える優良ソフト決定!(゜∀゜)イイ!!
◇ ◇ ◇
本当にWindowsには参る。もうここ20年位思い続けている事だが、Windowsは年々使い辛くなっている。古くはWindows XP(2001年)位から「なんでこんな無駄な機能が入るんだ?」みたいな感じに思っている。
GUI的にはシンプルなWindows 2000が一番好きだった。(ゆえに現在、Linux Mintが好きなのだと思う)
もちろん歴史的に、そのWindows 2000の頃からLinuxのGUIが最高に良かったかというと、玩具のようなGUIだったり、現時点でもポンコツなファイルマネージャであったりと、満点は付けられない状況なので、昔からLinuxが良かったかというと、それはノーであったりもする。
しかし、今のWindowsは状況によっては、macOSにも劣ったりする部分があるので、私が思っているコンピュータに期待する4大要素である
1.演算処理
2.記録処理
3.ユーザ操作
4.アプリケーション
を比較すると、
1.演算処理
無駄なことしていないかという意味で:Linux > Windows > macOS
2.記録処理
扱えるファイルシステムが先進的という意味で:Linux > Windows = macOS
3.ユーザ操作1
シンプルかという意味で:Linux > macOS > Windows
ユーザ操作2
押売りという意味で:Windows > macOS > Linux
4.アプリケーション1
豊富さという意味で:Windows > Linux > macOS
アプリケーション2
フロントエンドの安定さ意味で:Windows = macOS > Linux
アプリケーション3
先進的という意味で:Linux > Windows = macOS
となる。これに「5.オサレ度」があれば、macOS > Windows = Linux なのだけど。
私は優先的に1、2、3(の1)、4(の1,3)を取るので、コンテンツデータ処理はLinux、適用できるアプリが無い場合(事務処理込みで)はWindowsという感じになる。(macOSは全プラットフォーム確認用。現時点では基本「飯のタネ」にならないOSのため)
ただ、これがターミナルやエディタ、ファイルマネージャ程度のプリミティブなものに落ちてくると、Windowsなんて価格が高いだけの糞OSにしか見えなくなるので、今のOffice 365が完全にWebベースになり、Steamが将来Linuxだけで十分実用に耐えられるものになったら、Windowsなんて使わなくなる気がしている。
…という感じで、珍しく「である調」で書いてみましたが、今回の問題で改めてWindowsのレベルの低さにホトホト呆れたので、Windowsを小馬鹿にするような事を主張した意味で、こうして偉そうな文章を便所の落書きに残しておこうと思いました。…とさ。まる。
(もう空が明るくなるので、他のHDDクローンを仕掛けて、風呂入って仮眠を取る。ちなみにクローンは後3回やらないとならない)
いつものように素晴しいインターネッツには出てこない情報っぽいので(私の場合こんなのばっかり)、例によって残しておこうかと思う。
【現象発生前の手順と運用について】
玄人志向「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/ESKP」にて、「Source(HDD1):6TB」から「Destination(HDD2):8TB」にクローン処理を実行。合計処理時間は約12時間弱。
尚、このディスクは世界のスタンダードとなってしまっている糞WindowsのNTFSにてフォーマットされているものである。(Windowsは糞に成りつつありますが、NTFSのアーキテクチャ自体は結構好き)
何故ext系フォーマットにしていないかというと、WindowsにHDDを物理的に繋ぐことがあるための保険である(現在コンテンツデータの入っているHDDをファミコンのカセットのように運用しているため、色々なOSから読めるようにしておきたい)。Windows上からLinuxのファイルシステムフォーマットが読めないわけではないが(標準でやっと今秋、WSL 2にてやっとext4が対応したらしいが、今更感もあるし、現時点では全く品質を信用していない)、これまでのツールがたまに不具合を起こしてとんでもないことになった経験があるので、ext系ではフォーマットせずに歴史あるLinuxのオープンソース勢の方の力を信じて、あえてレベルの低い方に合わせていた。もちろんLinuxのシステムがインストールされているファイルシステムはext系である)
【不具合現象】
クローンしたHDDをWindows上で認識させると、8TBにも関わらず6TBとして認識される。
これはディスクの内容をパーティション情報から認識すれば一見当然ではあるが、デバイスとしては8TB認識され、その余り領域は「未使用」として認識されるべきである。
しかしデバイスとしての6TBとして認識されてしまい、領域拡張を行う事ができないという現象が発生した。

8TBのHDDが6TBのままのうえ、未使用領域が映らない…
【対処を検討:その1】
現象に関してインターネット検索をしても、それっぽい現象が全く見付からず(全て「未使用領域」が表示されている事が前提。私もそうなっていて欲しかった…(^^;)、ネット検索はWindows上で行っていた事から(Linuxはクローン対象のディスクを抜いたので電源を切ったまま)、そのままフリーで使えるパーティション操作ツールを検索すると、大抵2つのソフトが候補に上る。
[候補1:AOMEI Partition Assistant]
本来は有料ソフトだが、フリーでパーティション操作位は行える。
結構有名なソフトで、過去にバックアップなどを取った事はあったが、何年も使っていなかった。
インストールをしてディスクの状態を確認したところ…

Windows標準のディスクの管理と同じ6TB状態…
+ドライブが一部未使用領域サイズというおかしな状態…
[候補2:EaseUS Partition Master Free Edition]
こちらも本来は有料ソフトだが、フリーでパーティション操作位は行える。
このソフトは知らなかったので期待をしてしまった。
インストールをしてディスクの状態を確認したところ…

本来表示されるべきパーティションが表示されずに
未使用領域のみ表示される…
【対処を検討:その2】
Windows上では埒があかない。かといってmacOSだともっと埒があかない…と思い、HDDを抜いて電源を切っていたLinux PCにクローンした8TBのHDDを装填して起動。
[候補3:GParted]
昔っか~しからある、Linux界隈では有名なソフト。たまにレスキュー系で使う。
本ブログでは一度も書いた事が無いが、会社では定期的に使っていたりしていた。
話が脱線するが、会社でセキュリティのためのHDD暗号化糞ソフトを社内規定上インストールする必要があり、これをインストールした後にOSのクリーンインストールをする際、先にこの糞ソフトをアンインストールしておかないと、糞ソフトがHDDのMBRに籠城して問題を引き起す不具合が発生し、これにハマってしまう人を助けるために何度か使っていたりしていた。(GPartedで駆除できる)
このためUSBブートが可能なLinuxとGPartedをセットで鞄に忍ばせていたのは良い想い出となる。
今はBitLockerが(Pro系などで)標準搭載になったので、この暗号化糞ソフトがお役目御免となった。(良いことだ)
話を戻して、「GPartedで行けなきゃ、マズイことになりそうだな…」と思いながら、恐る恐る起動したところ…

正しい認識、
キタ━━━━(°∀°)━━━━ッ!!
コレですよコレ。こうじゃなくっちゃ… 最悪コマンドラインベースのコマンドまで叩かないとならないといけない事まで覚悟はしていたので助かりました。
ありがとうGParted。ありがとうGParted。(嬉しいので二度言った)
そして、ありがとう。(by TIGER & BUNNYのスカイハイ)
[GParted上での拡張の手順]
以下、操作手順の備忘録。
0.前提として、GParted云々の前にNTFSのパーティション操作ができるライブラリがインストールされている必要がある。
普段Linux上でNTFSのHDDをmountしているようであればまず問題ないとは思うが、mountしていなくても読む機構はあるので、最低でもGPartedがNTFSパーティションを操作できる状況にはしておかなければならない。

起動時にこのようなメッセージが表示される場合があるが、自己責任で「OK」に。

全部使い切ってないけど?という警告が出るので、そのとおりなので「Fix」で。
1.mountを外す。
GParted起動前にumountしておくか、GPartedからマウントをしている領域を選択して「アンマウント」を実行でも良い。
2.拡張したい領域(「未割り当て」の方ではない)を選択し、右クリックメニューにて「リサイズ/移動」を実行。
ここでアンマウントされていないと、このコマンドが実行できないので注意。(ゆえに「1」を故意に書いた)
3.GUIにて「未割り当て」の領域を全振り。

GUIで調整が行える。(^^)
4.GUIで調整後、「リサイズ/移動」にて適用を行う。
この辺りが曖昧で、これを実行しても、適用されない事があった。その場合はメニューの「編集」→「適用」で実施。

メニューから「適用」を実行。
5.mountを行う。
「1」の逆の手順で、割り当てた領域を選択して、「マウント」を実行。既にマウントしていたら、mountポイントが表示されるハズ。
これで拡張完了。
本当にWindowsには参る。もうここ20年位思い続けている事だが、Windowsは年々使い辛くなっている。古くはWindows XP(2001年)位から「なんでこんな無駄な機能が入るんだ?」みたいな感じに思っている。
GUI的にはシンプルなWindows 2000が一番好きだった。(ゆえに現在、Linux Mintが好きなのだと思う)
もちろん歴史的に、そのWindows 2000の頃からLinuxのGUIが最高に良かったかというと、玩具のようなGUIだったり、現時点でもポンコツなファイルマネージャであったりと、満点は付けられない状況なので、昔からLinuxが良かったかというと、それはノーであったりもする。
しかし、今のWindowsは状況によっては、macOSにも劣ったりする部分があるので、私が思っているコンピュータに期待する4大要素である
1.演算処理
2.記録処理
3.ユーザ操作
4.アプリケーション
を比較すると、
1.演算処理
無駄なことしていないかという意味で:Linux > Windows > macOS
2.記録処理
扱えるファイルシステムが先進的という意味で:Linux > Windows = macOS
3.ユーザ操作1
シンプルかという意味で:Linux > macOS > Windows
ユーザ操作2
押売りという意味で:Windows > macOS > Linux
4.アプリケーション1
豊富さという意味で:Windows > Linux > macOS
アプリケーション2
フロントエンドの安定さ意味で:Windows = macOS > Linux
アプリケーション3
先進的という意味で:Linux > Windows = macOS
となる。これに「5.オサレ度」があれば、macOS > Windows = Linux なのだけど。
私は優先的に1、2、3(の1)、4(の1,3)を取るので、コンテンツデータ処理はLinux、適用できるアプリが無い場合(事務処理込みで)はWindowsという感じになる。(macOSは全プラットフォーム確認用。現時点では基本「飯のタネ」にならないOSのため)
ただ、これがターミナルやエディタ、ファイルマネージャ程度のプリミティブなものに落ちてくると、Windowsなんて価格が高いだけの糞OSにしか見えなくなるので、今のOffice 365が完全にWebベースになり、Steamが将来Linuxだけで十分実用に耐えられるものになったら、Windowsなんて使わなくなる気がしている。
…という感じで、珍しく「である調」で書いてみましたが、今回の問題で改めてWindowsのレベルの低さにホトホト呆れたので、Windowsを小馬鹿にするような事を主張した意味で、こうして偉そうな文章を便所の落書きに残しておこうと思いました。…とさ。まる。
(もう空が明るくなるので、他のHDDクローンを仕掛けて、風呂入って仮眠を取る。ちなみにクローンは後3回やらないとならない)
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