昔のゲームの想い出 [0054] 「クルクルランド」 [任天堂] [1984] [ファミリーコンピュータ]
《22面以降が激熱!》
クルクルランドはファミリーコンピュータで育った世代の人で知らない人はいないと思う位有名な面クリアタイプのアクションゲームとなります。
自機のグルッピーを操り、画面に隠されている金塊を出現させてステージをクリアします。
このゲームは何げに購入した感じだったのですが、プレーしてから感じたゲームデザインは当時の私にとってかなり衝撃的で、「画面に表示される金塊で絵が構築されるなんて、なんてお洒落なんだっ!」と感動したものです。(今ではあまり"ありえないかも"と思うのですが、本ゲームの操作説明書にこの「ステージの金塊アート」が図で説明してありました)
しかも、自機のキャクターデザインや動きのアニメーションはとても質感があり、「まるでキャラクターがゴムでできている」と思わせるような滑かさを表現していました。(自機や跳ね返るゴムのアニメーションパターンも結構な数だと思います)
また、ステージの難易度調整もよくできており、高次ステージに行くと自機の速度も上る上に、地形も複雑、敵のジェネレータであるブラックホールもいやらしい位置に配置…と、自機が止まらない性質を十二分に応用している高難易度のステージ構成を見せてくれます。
ここ数年、電車に乗っているとスーツ姿の30~40代辺りの方が「携帯電話機」でゲームをしているのをよく見かけるので、何気なくゲーム画面を覗いたりするのですが、70~80年代のベーシックマガジンに投稿されたようなチョンプロ(って今も言うのですかねぇ…)のようなゲームが多く見受けられます。このような光景を考えると、容量の少ない時代にクルクルランドのようなハイセンスな面クリアアクションのゲームが産み出されたというのは、開発者の物凄い発想なんだなぁ~と感動してしまいます。
(しかし、これは「携帯電話機」の話であって、「携帯ゲーム機」になると、急に次元が変るんですけどね。PSPで初代PSが動く時代ですし…(^^;)
◇ ◇ ◇
そんなクルクルランドですが、私にとって、このゲームにまつわる2つの大きな事件がありました。
【クルクルランド詐欺事件】
このゲームがリリースされた頃、私の周囲は最高のファミコンブームになっており、誰もかれもがファミリーコンピュータの虜になっていました。そうした時代だった事もあり、皆で最高得点やクリアした面数の自慢話に華を咲かせる光景が目につきました。周囲では私も結構有名な「ゲームの神様」等という、今だったら不名誉な称号(笑)を貰っていたりして、道を歩いていると知らない人から挨拶されたり、攻略について色々と聴かれたりしていました。
そんな時代の中、友人の一人に「M(友人の名前)がクルクランドで50面までクリアしたって自慢してるんだけど、本当かなぁ~。」という噂を聴くことになり、「OKIくん、その真相を調査してよ。」と相談をされました。私は「それなら本人にプレーして見せてもらえば、いいんでないの?」という問いに対して友人は、「アイツ『プレーして見せてよ。』って言っても、『また今度ね。』って言って、プレー見せねーんだよなぁ~。」という話になりました。そこで私は「なら掴まえて、細かい話を聴いてみよう。」という事になり、M君の所に行って真相を聴く事になりました。ちなみに私とM君とは普通に仲の良い友人という関係です。
OKI:「周りから噂で聴いたんだけど、M君、クルクルランドで50面とか行ったんだってね。スゴイねぇ~」
M君:「うん、スゴイ大変だったよー。」
OKI:「へぇ~。あれってエンドレスなゲームなんだね~。50面位まで行くと、どんな状況なの?」
M君:「あー…、敵が凄く速くなるんだよ。」
OKI:「そーなんだ~。画面とかってどーなってんの?」
M君:「それは変らないよ。金塊のパターンも一緒だしね。」
OKI:「一緒? 金塊の画面も一緒なんだ? ネズミとか家とかの金塊の配置もそのままなんだ?
なんか変化とか無いの? 20面以降とかさ?」
M君:「無いよ。ただ敵が速くなるだけ。」
この時私は「M君は少なくとも22面以降の事を知らないんだな?」と思い、少しカマをかけました。
(ちなみに22面以降は出現させた金塊の上を通過すると金塊が裏返ります。裏返るとクリア条件を満たさないので、クリアがとても困難になるパズルゲームに変化するという素晴らしいフィーチャーを持っています。そして裏返る事はマニュアルにも書いてあったりしますw
このゲームは22面以降が真のクルクルランドの姿となる位の難易度となるのです{いい過ぎ?(^^ゞ})
OKI:「あれ? あのゲームって一周すると、なんか金塊に変化とか起こるんじゃなかったっけ?
金塊の色が金色から銀色になるとかって。」
M君:「あー。そうだったそうだった。銀色になるんだよね~。」
こんな簡単にウソ技(ウソテク)に引っかかるとは思いませんでしたが、明らかにM君は大ボラを吹いている事が分りました。
私は友人である彼を責めてもしょうがないと思い、その場は話を合せて彼と別れました。とりあえず依頼された友人には真相を話してM君が嘘の自慢をしているであろう事を伝え、嘘に対する制裁は彼(彼等?)に任せる事にしました。
結局、M君が何故威張りたかったのかという真相は分りませんでしたし、また、私の教えたウソ技を自慢げに広めちゃったりはしないだろうか…という不安はありましたが、とりあえず本件は流すことにしました。
そして、このような行為を見て、「ゲームが上手いと周りからと思われている以上、周囲のプレッシャーに負けて引くに引けなく、ウソの自慢とかいう事は絶対にしないようにしよう。」と心に誓ったという想い出があります。まさに"他人のフリ見て~"って感じですね。
(その後も、よくゲームの質問をされましたが、「知らない事は知らない」、「知らないので一緒に調べよう」と言う人になれたので良かったと思っています)
【クルクルランドカセットシール事件】
このゲームのピークが下ったころ、ゲームセンターの不良集団仲間(ちなみに私は不良だった人とはよくツルんでいましたが、不良と呼ばれる種族に属してはいません(^^;)の中いたスケ番(死語w)の子から「OKIくん、なんかゲーム貸して。」と言われたので、「ファミコンで良ければ、このクルクルランドというゲームがサクッと遊べるので、ソレを貸してあげるよ。」となり、クルクルランドを貸してあげました。
そして貸してから数日後の夜中、私宛に電話があり、電話に出てみると「電話の向うで大泣きしている女性」が…
誰かと思いきや、その女性はクルクルランドを貸してあげたスケ番の子でした。
OKI:「どーしたの? なんで泣いているの? なんか嫌な事でもあったの?」
の問いに、
スケ:「ご、(ヒック)ごめんなさい…(ヒック) OKIくんのクルクル(ヒック)…」
と、泣いていて話がなかなか先に進みません。
この時、「あ~、多分、クルクルランドを紛失してしまったんだろうなぁ~。でもまぁいいや。かなりやりこんだし、誰か持っている人の家でプレーできるだろうし」と思い、
OKI:「あ~、クルクルランドを無くしちゃったの? それだったら気にしないでいいよ。」
と言ったところ、
スケ:「ち、(ヒック)違うの…(ヒック) 妹が…(ヒック)」
OKI:「妹!?」
全然話が見えなくなりました。妹が何をしたのだろう???
そして、私はなかなか泣き止まない彼女に痺れを切らして一気に問いつめました。
OKI:「落ち着いて話そう。深呼吸をして…」
OKI:「順番に物を話していこう。いつ?どこで?誰が?何を?どうしたの?
という感じで話して行こう。その前に深呼吸をして…」
スケ:「うん…」
(少し落ち着いた模様)
スケ:「あのね、今日、ウチの妹がOKIくんから借りたクルクルランドのカセットに
一杯シールを貼っちゃったの。でも、それを剥そうとしても綺麗に剥れなくて、
どーしようと思って電話したの…」
OKI:「シール!?」
私は唖然としました。
紛失とか破壊(スケ番なだけにw)なら分りますが、「たかが『シール』程度で、なんで泣くの?」と思いました。
OKI:「別にシールがカセットの差し込み口に貼ってあって、
ゲームができないとかでは無いんだよね?」
スケ:「うん…」
OKI:「えぇ~!泣くことではないよ。ソレは…」
OKI:「取り敢えず取りに行くからカセット見せてよ。」
という流れになり、直接家に取りに行きました。
(ちなみにあまり面識はなかったので、自宅はゲーセン仲間から聴いた事があって知っていたいう感じです)
そして、カセットを見てると…
カセットの上部と背面にそれぞれ「雑誌の付録に付いていたファミリーコンピュータカセット専用のシール」が貼ってありましたw
これは"持ち物には名前をよろしく"といった感じの「ネームシール」といったようなものでしたwww
スケ:「ホント、ごめんね…」
OKI:「いやいや、こんな事で謝らないでよ。」
スケ:「でも、こんなシールカッコ悪いと思うし、OKIくんの大事なカセットなんだし、
本当、どうしていいのか分らなくなって…」
OKI:「そんな事ないよ。この方が人に貸した時に、俺のだって分りやすくていいよ!」
スケ:「OKIくんて、優しいんだね……」
OKI:「こんなのは人並だって……」
スケ:「……」
OKI:「……」
この時、なんか変な空気になってきました…
彼女は責任を負っていた事から解放され、私は私で事件的にも大した害がないという結果により、お互い緊張していた事から急に安堵が訪れた感じでした。
しかも彼女の家には誰もいない(って妹がいたのかが不明ですが、両親は家庭の事情があって滅多にいないというのは噂で聴いていた感じです)という状況になり、二人の中にはちょっとピンクピンクした雰囲気流れ始めていました…
そしてその時です。無言になった彼女の方から私の手を握って目を瞑ってきました。
私は一瞬で「そう来たかっ!」と判断したと同時に、とある事が脳裏を過りました。
実は彼女には「彼氏がいた」のです。しかも「クルクルランド詐欺事件のM君が彼氏」だったのです(爆)
20年以上経過してこう思うと、彼氏彼女揃ってつくづく「クルクルランド」の想い出を盛りあげてくれるヤツだなぁ~なんて思いますが、当時の私はそんな悠長に構えられる訳ではありません。脳裏で演算することは『BG処理でもパレット処理でもスプライト処理でもPSG処理でもありません。「愛情」or「友情」のどらかを取るのシミュレーション演算』でした(なんて大袈裟w)。
昔から私の考えには「友情 >= 愛情」という「鉄の掟」のような価値観があり、結局は友情の方を取り、彼女には手を出しませんでした。(べ、別にチキンだからって訳じゃないんだからねっ!w)
とまぁ、ゲームの内容からは、かなり脱線してしまいましたが、クルクルランドを見る度に「スカッと甘じょっぺえ海女の磯サイダー」のような甘美な想い出が脳裏を過ります。
私のテレビゲームライフにはこのような青春想い出話も詰っていたりもします。(こんな青春でいいんだか悪いんだか…(^^ゞ)

猫を映したら"たまたま"クルクルランドのカセットが…(って、もういいって?(^^ゞ)

ちょwww シールをよく見たら、某角川系の雑誌だったキャラクターが…
今見て察すると、このシールってカセットを並べた時に上からどんなカセットであるのか判別できるシールっぽいですね。
姉妹でこんな雑誌を買っていたのか、彼氏の持っていた雑誌から抜いて貼ったのか…
ひっさ久にカセットを発掘して見たら、当時は気付かなかった事が分るようになったのは大人になった証拠…
しかし、おっきなお友達系ですがw
クルクルランドはファミリーコンピュータで育った世代の人で知らない人はいないと思う位有名な面クリアタイプのアクションゲームとなります。
自機のグルッピーを操り、画面に隠されている金塊を出現させてステージをクリアします。
このゲームは何げに購入した感じだったのですが、プレーしてから感じたゲームデザインは当時の私にとってかなり衝撃的で、「画面に表示される金塊で絵が構築されるなんて、なんてお洒落なんだっ!」と感動したものです。(今ではあまり"ありえないかも"と思うのですが、本ゲームの操作説明書にこの「ステージの金塊アート」が図で説明してありました)
しかも、自機のキャクターデザインや動きのアニメーションはとても質感があり、「まるでキャラクターがゴムでできている」と思わせるような滑かさを表現していました。(自機や跳ね返るゴムのアニメーションパターンも結構な数だと思います)
また、ステージの難易度調整もよくできており、高次ステージに行くと自機の速度も上る上に、地形も複雑、敵のジェネレータであるブラックホールもいやらしい位置に配置…と、自機が止まらない性質を十二分に応用している高難易度のステージ構成を見せてくれます。
ここ数年、電車に乗っているとスーツ姿の30~40代辺りの方が「携帯電話機」でゲームをしているのをよく見かけるので、何気なくゲーム画面を覗いたりするのですが、70~80年代のベーシックマガジンに投稿されたようなチョンプロ(って今も言うのですかねぇ…)のようなゲームが多く見受けられます。このような光景を考えると、容量の少ない時代にクルクルランドのようなハイセンスな面クリアアクションのゲームが産み出されたというのは、開発者の物凄い発想なんだなぁ~と感動してしまいます。
(しかし、これは「携帯電話機」の話であって、「携帯ゲーム機」になると、急に次元が変るんですけどね。PSPで初代PSが動く時代ですし…(^^;)
そんなクルクルランドですが、私にとって、このゲームにまつわる2つの大きな事件がありました。
【クルクルランド詐欺事件】
このゲームがリリースされた頃、私の周囲は最高のファミコンブームになっており、誰もかれもがファミリーコンピュータの虜になっていました。そうした時代だった事もあり、皆で最高得点やクリアした面数の自慢話に華を咲かせる光景が目につきました。周囲では私も結構有名な「ゲームの神様」等という、今だったら不名誉な称号(笑)を貰っていたりして、道を歩いていると知らない人から挨拶されたり、攻略について色々と聴かれたりしていました。
そんな時代の中、友人の一人に「M(友人の名前)がクルクランドで50面までクリアしたって自慢してるんだけど、本当かなぁ~。」という噂を聴くことになり、「OKIくん、その真相を調査してよ。」と相談をされました。私は「それなら本人にプレーして見せてもらえば、いいんでないの?」という問いに対して友人は、「アイツ『プレーして見せてよ。』って言っても、『また今度ね。』って言って、プレー見せねーんだよなぁ~。」という話になりました。そこで私は「なら掴まえて、細かい話を聴いてみよう。」という事になり、M君の所に行って真相を聴く事になりました。ちなみに私とM君とは普通に仲の良い友人という関係です。
OKI:「周りから噂で聴いたんだけど、M君、クルクルランドで50面とか行ったんだってね。スゴイねぇ~」
M君:「うん、スゴイ大変だったよー。」
OKI:「へぇ~。あれってエンドレスなゲームなんだね~。50面位まで行くと、どんな状況なの?」
M君:「あー…、敵が凄く速くなるんだよ。」
OKI:「そーなんだ~。画面とかってどーなってんの?」
M君:「それは変らないよ。金塊のパターンも一緒だしね。」
OKI:「一緒? 金塊の画面も一緒なんだ? ネズミとか家とかの金塊の配置もそのままなんだ?
なんか変化とか無いの? 20面以降とかさ?」
M君:「無いよ。ただ敵が速くなるだけ。」
この時私は「M君は少なくとも22面以降の事を知らないんだな?」と思い、少しカマをかけました。
(ちなみに22面以降は出現させた金塊の上を通過すると金塊が裏返ります。裏返るとクリア条件を満たさないので、クリアがとても困難になるパズルゲームに変化するという素晴らしいフィーチャーを持っています。そして裏返る事はマニュアルにも書いてあったりしますw
このゲームは22面以降が真のクルクルランドの姿となる位の難易度となるのです{いい過ぎ?(^^ゞ})
OKI:「あれ? あのゲームって一周すると、なんか金塊に変化とか起こるんじゃなかったっけ?
金塊の色が金色から銀色になるとかって。」
M君:「あー。そうだったそうだった。銀色になるんだよね~。」
こんな簡単にウソ技(ウソテク)に引っかかるとは思いませんでしたが、明らかにM君は大ボラを吹いている事が分りました。
私は友人である彼を責めてもしょうがないと思い、その場は話を合せて彼と別れました。とりあえず依頼された友人には真相を話してM君が嘘の自慢をしているであろう事を伝え、嘘に対する制裁は彼(彼等?)に任せる事にしました。
結局、M君が何故威張りたかったのかという真相は分りませんでしたし、また、私の教えたウソ技を自慢げに広めちゃったりはしないだろうか…という不安はありましたが、とりあえず本件は流すことにしました。
そして、このような行為を見て、「ゲームが上手いと周りからと思われている以上、周囲のプレッシャーに負けて引くに引けなく、ウソの自慢とかいう事は絶対にしないようにしよう。」と心に誓ったという想い出があります。まさに"他人のフリ見て~"って感じですね。
(その後も、よくゲームの質問をされましたが、「知らない事は知らない」、「知らないので一緒に調べよう」と言う人になれたので良かったと思っています)
【クルクルランドカセットシール事件】
このゲームのピークが下ったころ、ゲームセンターの不良集団仲間(ちなみに私は不良だった人とはよくツルんでいましたが、不良と呼ばれる種族に属してはいません(^^;)の中いたスケ番(死語w)の子から「OKIくん、なんかゲーム貸して。」と言われたので、「ファミコンで良ければ、このクルクルランドというゲームがサクッと遊べるので、ソレを貸してあげるよ。」となり、クルクルランドを貸してあげました。
そして貸してから数日後の夜中、私宛に電話があり、電話に出てみると「電話の向うで大泣きしている女性」が…
誰かと思いきや、その女性はクルクルランドを貸してあげたスケ番の子でした。
OKI:「どーしたの? なんで泣いているの? なんか嫌な事でもあったの?」
の問いに、
スケ:「ご、(ヒック)ごめんなさい…(ヒック) OKIくんのクルクル(ヒック)…」
と、泣いていて話がなかなか先に進みません。
この時、「あ~、多分、クルクルランドを紛失してしまったんだろうなぁ~。でもまぁいいや。かなりやりこんだし、誰か持っている人の家でプレーできるだろうし」と思い、
OKI:「あ~、クルクルランドを無くしちゃったの? それだったら気にしないでいいよ。」
と言ったところ、
スケ:「ち、(ヒック)違うの…(ヒック) 妹が…(ヒック)」
OKI:「妹!?」
全然話が見えなくなりました。妹が何をしたのだろう???
そして、私はなかなか泣き止まない彼女に痺れを切らして一気に問いつめました。
OKI:「落ち着いて話そう。深呼吸をして…」
OKI:「順番に物を話していこう。いつ?どこで?誰が?何を?どうしたの?
という感じで話して行こう。その前に深呼吸をして…」
スケ:「うん…」
(少し落ち着いた模様)
スケ:「あのね、今日、ウチの妹がOKIくんから借りたクルクルランドのカセットに
一杯シールを貼っちゃったの。でも、それを剥そうとしても綺麗に剥れなくて、
どーしようと思って電話したの…」
OKI:「シール!?」
私は唖然としました。
紛失とか破壊(スケ番なだけにw)なら分りますが、「たかが『シール』程度で、なんで泣くの?」と思いました。
OKI:「別にシールがカセットの差し込み口に貼ってあって、
ゲームができないとかでは無いんだよね?」
スケ:「うん…」
OKI:「えぇ~!泣くことではないよ。ソレは…」
OKI:「取り敢えず取りに行くからカセット見せてよ。」
という流れになり、直接家に取りに行きました。
(ちなみにあまり面識はなかったので、自宅はゲーセン仲間から聴いた事があって知っていたいう感じです)
そして、カセットを見てると…
カセットの上部と背面にそれぞれ「雑誌の付録に付いていたファミリーコンピュータカセット専用のシール」が貼ってありましたw
これは"持ち物には名前をよろしく"といった感じの「ネームシール」といったようなものでしたwww
スケ:「ホント、ごめんね…」
OKI:「いやいや、こんな事で謝らないでよ。」
スケ:「でも、こんなシールカッコ悪いと思うし、OKIくんの大事なカセットなんだし、
本当、どうしていいのか分らなくなって…」
OKI:「そんな事ないよ。この方が人に貸した時に、俺のだって分りやすくていいよ!」
スケ:「OKIくんて、優しいんだね……」
OKI:「こんなのは人並だって……」
スケ:「……」
OKI:「……」
この時、なんか変な空気になってきました…
彼女は責任を負っていた事から解放され、私は私で事件的にも大した害がないという結果により、お互い緊張していた事から急に安堵が訪れた感じでした。
しかも彼女の家には誰もいない(って妹がいたのかが不明ですが、両親は家庭の事情があって滅多にいないというのは噂で聴いていた感じです)という状況になり、二人の中にはちょっとピンクピンクした雰囲気流れ始めていました…
そしてその時です。無言になった彼女の方から私の手を握って目を瞑ってきました。
私は一瞬で「そう来たかっ!」と判断したと同時に、とある事が脳裏を過りました。
実は彼女には「彼氏がいた」のです。しかも「クルクルランド詐欺事件のM君が彼氏」だったのです(爆)
20年以上経過してこう思うと、彼氏彼女揃ってつくづく「クルクルランド」の想い出を盛りあげてくれるヤツだなぁ~なんて思いますが、当時の私はそんな悠長に構えられる訳ではありません。脳裏で演算することは『BG処理でもパレット処理でもスプライト処理でもPSG処理でもありません。「愛情」or「友情」のどらかを取るのシミュレーション演算』でした(なんて大袈裟w)。
昔から私の考えには「友情 >= 愛情」という「鉄の掟」のような価値観があり、結局は友情の方を取り、彼女には手を出しませんでした。(べ、別にチキンだからって訳じゃないんだからねっ!w)
とまぁ、ゲームの内容からは、かなり脱線してしまいましたが、クルクルランドを見る度に「スカッと甘じょっぺえ海女の磯サイダー」のような甘美な想い出が脳裏を過ります。
私のテレビゲームライフにはこのような青春想い出話も詰っていたりもします。(こんな青春でいいんだか悪いんだか…(^^ゞ)

猫を映したら"たまたま"クルクルランドのカセットが…(って、もういいって?(^^ゞ)

ちょwww シールをよく見たら、某角川系の雑誌だったキャラクターが…
今見て察すると、このシールってカセットを並べた時に上からどんなカセットであるのか判別できるシールっぽいですね。
姉妹でこんな雑誌を買っていたのか、彼氏の持っていた雑誌から抜いて貼ったのか…
ひっさ久にカセットを発掘して見たら、当時は気付かなかった事が分るようになったのは大人になった証拠…
しかし、おっきなお友達系ですがw
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